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- 投稿日:2024/09/30
- 更新日:2024/10/03

糖尿病患者さんの治療目標は血糖値を正常化させることで、臓器保護を行うことだと私は考えています。健康な臓器を維持して一般の方と同じ健康な生活、健康な人生を過ごしていただくことだと考えています。
臓器というのは心臓、脳、腎臓です。もう少し細かく言うと血管障害を抑制することです。心臓も脳も腎臓も血管の集まりです。糖尿病で血糖管理が悪いと血管が障害されます。
血管は全身にあるので、心臓、脳、腎臓以外の血管も障害されます。糖尿病の3大合併症として末梢神経障害(足が正座しているようにピリピリしている)、網膜症(目の中の血管が破綻して出血する)、腎臓病(蛋白が尿から漏れて浮腫む)が知られています。これは簡単に言うと血糖管理が悪いことで血管が障害された結果です。
この血管障害を抑えるためにキーとなる薬が3つあります。この3つの薬剤について簡単に紹介します。
※高齢になり軽度の糖尿病となった患者さんでは他の薬剤を使用することもあります。例えば高齢で栄養や筋肉量が少なくなった方では別の薬剤を使用します。

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