- 投稿日:2024/09/13
- 更新日:2025/09/29

初めまして!シロマサルと申します。
「武経七書」とは、中国古代の兵法書の集大成であり、戦略的な思考を磨くための知恵が詰まっています。
実はその考え方は「リスク管理」であり、現代の家計管理にも考え方が応用できます!
そもそも武経七書とは?
最近では漫画、アニメで「逃げ上手の若君」が話題となっていますが、当時の鎌倉時代。
裕福な武士が兵法理論を学ぶ教科書として「武経七書」を読んでいました。
「武経」とは文に対する武の原典という意味です。
「七書」は「孫子(そんし)」「呉子(ごし)」「司馬法(しばほう)」
「尉繚子(うつりょうし)」「李衛公問対(りえいこうもんたい)」
「六韜(りくとう)」「三略(さんりゃく)」の7つを指しています。
「孫子」は聞いたことがある人がいるのではないでしょうか?
その中の一つである「呉子(ごし)」は、単なる戦術書ではなく、リーダーシップや組織運営の重要性を強調している点が特徴です。
では、この古典的な教えを現代の家計管理にどう活かせるのでしょうか?
「呉子」に学ぶ戦略的な家計管理
「呉子」には戦いを勝ち抜くための知識が満載ですが、これは家計を健全に保つためのヒントにもなります。
家計管理もまた、戦いのようなもの。
計画的に資産を増やし、危機を回避することが求められます。
国の大事が家庭内の大事に応用できないはずはありません(笑)
「呉子」の教えをもとに、家計管理のヒントを紹介します。
「呉子」の教え-5選-
1. 戦いて勝つは易く、勝ちを守るは難し
解釈:戦って一度勝利を収めるのは容易ですが、その勝利を維持し続けることは非常に難しいという教えです。
家計への応用: 貯金を増やすことは1種の勝利ですが、それを続けるためには更なる努力が必要です。
例えば、一度大きな収入が得られても、それに安心せず、日々の支出を見直し、無駄遣いを避ける習慣を持つことが大切です。
家計管理では「勝ち続ける」ことは、つまり安定した資産形成を目指しましょう。
「お金のかかり時は」いつかやってきます。
人間いつでも黒字でいるのは、本当に難しいことなのです。
収入や資産運用でも心に刻んでおきたい概念です。
2. 可を見て進み、難きを知りて退く
解釈:有利と見たら進み、不利と見たら退くという、柔軟で現実的な判断が必要だと説いています。
家計への応用: 賢い投資や支出も、タイミングが重要です。(難しい。)
たとえば、株や不動産などへの投資は、相場が良いときに進み、逆に経済状況が悪化した際には冷静にリスクを回避することが求められます。
それが難しい場合はタイミングを選ばない投資が重要となるわけです。
家計管理でも、柔軟に対応できる姿勢が重要です。
予期せぬ出費や経済の変動にも備えて、常にリスクとチャンスを見極めましょう。
「生活防衛資金」や「予備の投資資金」を確保しておくことは必ずしも機会損失ではありません。
「精神的安定」にもつながるのです。
3. 良い人材の登用と盤石な政治体制
解釈:強い国や軍隊を築くためには、良いリーダーや体制が不可欠であると説いています。王にとって良い軍師や将軍の存在は必要不可欠でした。
家計への応用: 家計管理においても、家族全員の協力や適切な財務計画が重要です。
家庭のリーダーは、家族全体の支出や投資計画をしっかりと管理する役割を果たします。また、自分が信頼できる専門家に相談し、より良いアドバイスを受けることも時には大切です。
信頼できる情報や人を選び、家計を安定させましょう。
まずは、お金をかけずに「リベシティ内」で相談することも重要です。
自分自身が、簿記やFPの概念を抑えておくのも良いでしょう。
4. 柔軟に戦術を変更する重要性
解釈:戦況に応じて戦術を柔軟に変更することが、勝利の鍵であるという教えです。
家計への応用: 生活環境や収入が変化した際には、それに合わせて支出や貯蓄の計画も見直す必要があります。
例えば、収入が減った場合は、生活費を削減するなどの調整が必要です。
また、予期せぬ大きな出費が発生したときには、緊急予備費を活用するなど、臨機応変な対応ができる体制を整えておきましょう。
「優先順位」を明確にして、守るべきものをしっかりと決めておきましょう。
悲しいですが、常に正しい選択肢はないと呉子ではシビアに説いています。
チーズ(利益)はいつも同じ場所にあるわけではありません。
5. 士卒(しそつ)を励ますこと
解釈:兵士を奮い立たせることが、勝利への重要な要素だと説いています。
家計への応用: 家族全員が協力し、家計管理に積極的に関与することが大切です。
家計の目標を共有し、達成した際には小さなご褒美を用意するなど、モチベーションを高める工夫をしましょう。
例えば、一定額の貯金を達成したら家族旅行を計画するなど、楽しみを作ることも効果的です。
ここで「豊かな浪費」が生きてきます。
亡くなったときにお金持ちでは面白くありません。
おわりに
「呉子」の教えは、戦場での勝利を目指すだけでなく、日々の生活や家計管理にも多くのヒントを与えてくれます。
勝ち続けるためには計画と柔軟さが必要であり、家族全体が協力し、リスクに備えながら、財務の健全性を維持することが重要です。
戦略的な家計管理を実践し、安定した生活を築いていきましょう。
是非、皆様のより良い人生の選択肢が増えますように!
もし余裕があれば、「呉子」を読んでみることをオススメします。
図書館などで現代訳のものをパラパラとみるだけでも、何か刺さるものがあるかもしれません。
見ていただきありがとうございました!