- 投稿日:2024/09/15
- 更新日:2025/10/09

こんにちは。
名古屋市守山区で痛みと身体機能の改善に特化した整体院を経営している、理学療法士のきむです。
今回は「痛みが健康資産にどのように関係しているのか?」というテーマについて解説させていただきます。
この記事では、痛みの正しい理解とその効果的な管理方法についてお伝えし、皆さんが痛みを予防し、健康な体を保つためのお手伝いをしたいと思います。
痛みをただ我慢するのではなく、しっかりと向き合い、適切に対処することが、長期的な健康維持に繋がるのです。
ぜひ一緒に、痛みを予防し、健康資産を守りましょう!
はじめに
日本では平均寿命が延びる一方で、高齢化率も増加しています。その中で、「健康寿命」の延伸がますます注目されています。健康寿命とは、病気や障害に悩まされることなく、生活の質を保ちながら過ごせる期間を指します。単に「病気にかからない」ということだけではなく、心身の両方の健康が求められます。
健康の定義と重要性
健康の定義は人それぞれ異なるかもしれませんが、一般的には以下の要素が重要とされます:
1. 身体的健康:病気や痛みがない状態。例えば、膝の痛みがなく、快適に歩けることが望ましいです。
2. 心身の健康:身体の健康だけでなく、心の健康も含まれます。ストレスや不安が少なく、活動的な生活が送れることが求められます。
痛みと健康の関係
痛みは、身体の異常を知らせる重要なシグナルです。急性の痛みは一般に身体が損傷や危険に反応している証拠であり、治療や回復の過程で重要な役割を果たします。しかし、慢性痛は問題が続く状態で、心身の健康に深刻な影響を与えることがあります。
痛みが心身に及ぼす影響には、以下のようなものがあります:
1. 身体的影響:痛みがあると、自然に動きを制限し、筋肉の緊張や姿勢の変化が生じます。これがさらに他の健康問題を引き起こす可能性があります。
2. 心理的影響:慢性的な痛みは不安や抑うつを引き起こし、精神的な健康に悪影響を及ぼすことがあります。痛みによって生活の質が低下し、ストレスが増すこともあります。
3. 生活の質の低下:痛みが日常生活に支障をきたし、仕事や社会活動に影響を与えることがあります。
痛みが引き起こす負の連鎖の例
例えば、加齢に伴う膝の痛みが以下のような負の連鎖を引き起こすことがあります:
1. 膝の痛みが発生
2. 歩行が困難になる
3. 外出が減少し、引きこもりがちになる
4. 心身の健康が悪化し、筋力や体力が低下
5. 膝の痛みが悪化し、転倒や骨折のリスクが増す
6. 最終的に寝たきりや肺炎などの病気を引き起こす
このような連鎖を防ぐためには、痛みが早期に対処される必要があります。例えば、マラソンを趣味にしている30代の社会人がランナー膝を患い、その結果、仕事のモチベーションが低下し、営業成績が悪化することもあります(これは私の実話です)。痛みが心身に与える影響は広範であり、早期の対応が重要です。
理学療法士としての役割
理学療法士としては、痛みや不調を早期に把握し、適切な治療や予防策を提供することで、健康寿命の延伸に寄与することが求められます。痛みを軽減し、活動的な生活を送れる状態を保つことが、健康であるための重要な条件と言えるでしょう。
痛みについて考えてみましょう
みなさん、想像してみてください。突然「イタいっ!」と感じた瞬間のことを。どう感じるでしょうか?多くの人が、痛みを「不快なもの」「イヤなもの」と捉えるのではないでしょうか。
痛みの定義
痛みの定義について、国際疼痛学会(IASP)によれば、痛みとは「実質的または潜在的な組織損傷を伴うもの、あるいはそのような損傷があるような言葉で表現される不快な感覚と情動体験」とされています(IASP, 1994)。
簡単に説明すると、以下の2つの状況があります:
1. 組織損傷がある時:例えば、転んで擦り傷や骨折をしたとき。痛みはその損傷に対する「警告信号」であり、損傷が治れば痛みも治まります。
2. 損傷がない時:原因や損傷がはっきりしないのに痛みを感じる場合があります(例えば、慢性的な痛みなど)。この場合、痛みは「不快な感覚」として体験されます。
痛みの役割
痛みの役割には二つの側面があります:
1. 有益な痛み:
• 例:転倒による外傷での骨折。痛みは「警告信号」として機能し、痛む部位を保護する反応を引き起こします。この種の痛みは、人体にとって有益です。
2. 有害な痛み:
• 例:腰痛。原因や損傷が明確でない場合、痛みが長期間続くことがあります。このような痛みは「警告信号」として機能せず、むしろ慢性化することで生活の質を低下させる可能性があります。この種の痛みは、人体にとって有害です。
痛みのマネジメント
痛みを効果的に管理するためには、以下のポイントが重要です。
• 痛みの長期化を防ぐ:痛みが長引くと、心身に対する影響が大きくなります。
• 痛みの慢性化を防ぐ:急性の痛みが慢性化しないように、早期に適切な対処を行うことが重要です。
• 痛みの早期改善を図る:早期に治療を開始し、痛みを軽減することで、生活の質を保つことができます。
まとめ
このように、痛みの理解と適切な管理は、健康維持や生活の質の向上において欠かせない要素です。
ぜひ、痛みのない生活を一緒に送りましょう!
⚠️これからも、痛みに関連した記事を投稿していこうと思っています。なるべく専門用語は使わないように、心がけていますが、もし、分からないことがあれば、お気軽に、ご質問ください。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。
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