- 投稿日:2024/09/18
- 更新日:2025/10/07

中退共とは
中退共(中小企業退職金共済制度)は、
単独では退職金制度をもつことが難しい「中小企業」において
相互扶助の精神と国の援助で確立した退職金制度のことです。
中退共制度は共済制度で、
事業主が拠出(従業員は拠出ナシ)する掛金とその運用収入を財源とし、
長期加入者の退職金が手厚くなるように設計されています😮
福利厚生で導入している中小企業も多いので、
自社が加入しているよという方には参考になると思います!
会社側のメリット
1.掛金の一部を国が助成
新規加入事業主に対し、掛金月額の1/2(従業員ごと上限5,000円)を
加入後4ヶ月目から1年間助成されます。
あと、掛金月額を増額変更する場合は、増額する月から1年間、国が助成してくれます。
2.掛金月額の選択
掛金は毎月5,000円~30,000円を従業員ごとに設定できます。
ですので、必ずしも同僚と同じ掛金額というわけではありません。
ただし、一度設定した掛金額を減額変更するには、
🌀従業員が同意した場合(従業員にとってはメリットが無い)
🌀厚生労働大臣が認めた場合(掛金を継続することが著しく困難など)
のいずれかが必要なので、安易に事業主は下げれません。
そのこともあり、あらかじめ低い金額に設定されていることも想定できます。
増額変更に関しては変更申込書でいつでもできます。
3.短時間労働者の特典
従業員は全員加入が原則なんですが、試用期間中や期間の定めのある従業員、短期時間労働者などは加入は任意になっています。
その中で短期時間労働者(週30時間未満など)は月2,000円~4,000円で加入できる特例があります。
わたしはパートなど短期時間労働者だから関係ないと思っている方も実は会社が加入してくれている可能性もあります。
4.掛金は非課税
掛金は全額非課税です。法人企業の場合は損金、個人企業の場合は必要経費として扱われます。
5.ポータビリティ←労働者側に関係あり
中退共には通算制度があり、従業員が転職した場合でも、
一定の条件下で退職金の権利を持ち運ぶことができます。
✅転職先の企業が中退共に加入している場合、
前の会社での加入期間を通算して継続することができます。
✅中退共から企業年金や確定拠出年金などの他の退職金制度への
資産移換も可能で、加入企業が中小企業の範囲を超えた場合(大企業)
でも、確定拠出年金(企業型)への資産移換が可能です。
6.労働者に直接振り込まれる
退職金は、原則として中退共本部から直接、退職した従業員の指定口座に振り込まれます。
わたしは、退職後に源泉徴収票などと一緒に会社から退職金請求書が送られてきました。
後日、金融機関の窓口に直接向かい、振込手続きをして3週間ほどで入金がありました。(ネットバンクでも可能みたいです)
退職金は自分の口座に全額入金されるのは安心できましたね😁
退職金はいくらもらえるの?
ただ、掛金は事業主が負担するため、いくら毎月掛けているかわからないのが問題です💦
社長との距離が近い方は、それとなく聞いてみてもいいかもしれませんが、
変に掛金額をきくと「こいつ辞めるつもりか??」と勘違いされかねないので、
難しい方は先に退職したひとに掛金額だけでも聞いてみるのも手だと思います。
従業員ごとに掛金額は変更できるので、必ず同額というわけではありませんが、基準にはなると思います。
私の場合は、中退共に加入していることは知っていましたが、掛金は退職金を受け取るまで知りませんでしたし、最低掛金額の毎月5,000円でした…😢
毎月5,000円~30,000円と掛金額も幅広いので、
加入期間や勤続年数が長いひとほど退職金額に差が出ますので、
お早めに毎月掛金額の把握をおススメします。
いつから自分の分を掛けてくれている?
あとは、求人では福利厚生の欄に「中退共に加入」と書かれていても、
退職金の支給は「勤続3年以上から支給」などと書かれていると、
3年経ってからしか自分の分は加入してもらえないということもあるので、
加入年数=勤務年数ではない可能性も注意点のひとつです。
ちなみに私は勤続5年目からの加入でした😫
ですので、
📢毎月の掛金額がいくらか
📢いつから掛けているのか
が分かってから、退職金を計算してみたいという方は金額表のリンクを貼っておきますので、見てみてくださいね😁
基本退職金額表:参照元 独立行政法人勤労者退職金共済機構
※平成14年11月~変わっていないみたいです
まとめ
福利厚生として導入されていることが多い中退共。
掛金が損金になり節税になるだけではなく、従業員のことを思って加入している中小企業もあると思います。
しかし、うちは退職金制度があるからと安心することなく、
「いくらもらえるのか」を事前に把握しておくのも資産形成には大事だと思います。
そして転職活動中の方にも、退職時や転職先を見つけるときの参考になれば幸いです✨
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