- 投稿日:2024/09/22
- 更新日:2025/09/30
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こんにちは、現役保育士のはっちです!
私は現在3年連続年長クラスの担任をしており、毎年7〜10人程度の少人数クラスの運営をしております!
今年のクラスは7人と人数は少ないですが、一人ひとりの個性が強い!なんだかちょっとした家族みたいだなーと感じながら日々保育しております😊
さて今回はそんな少人数の子どもたちを見ている私から見た少人数クラスのメリット、デメリットをお伝えしていきます!
子どもがどのような環境で育ったかは少なからず本人に影響を与えますので、ぜひ保育園・幼稚園選びの参考にしてみてください!
この記事をおすすめしたい方
・保育園・幼稚園にお子様の入園を検討されている方
・少人数と大人数の園、どちらに入れるか悩まれている方
・大人数の園から少人数の園への転園を検討されている方
・少人数の園に入れているけど、どのような環境で過ごしているのか気になる方
はじめに
私は経験の多くが年長クラスなので、小学校に向けての最終学年としてどのようなメリット、デメリットがあるのかという観点で書いております🙇♂️
ただ年長から園に入れようと考えている方は少ないですよね?
多くの方が3歳までに保育園か幼稚園に入れたいと考えていると思います🤔
ですので少人数の園に入れたら小学校に向けてこんな環境で育つことになるのかなー?と少し未来を想定して読んでいただけたらと思います!
また同じ少人数でも園や保育士の方針で大きく変わるので、あくまで私の経験から感じた見解ということをご了承ください。
少人数クラスのメリット
ではさっそく少人数クラスのメリットから見ていきましょう!
メリット①子ども一人ひとりへの保育が手厚い
まずはこちらの数字を見てください。
2025年度の保育士の配置基準ですが、
0歳 3名
1歳 5名
2歳 6名
3歳 15名
4、5歳 25名
となっております。
こちらは各年齢で必要な保育士の数です。例えば0歳児は子ども3名につき保育士は1人つかなければいけないと決まっているんですよね。
※幼稚園は1クラスに1人の幼稚園教諭が必要(子どもは原則35名以下)
ということは5歳児クラスの場合、子どもが7名の場合でも25名の場合でも保育士が最低限1人つけば基準としては問題ないということになるのです。
もちろん実際には25名でも担任以外に補助の保育士がつくことはあります!
とはいえ担任の先生が見る人数の総数が少なければ少ないほど、子ども1人に対してできることや関われる時間は多くなります。
この子ども一人ひとりへのアプローチをしっかりと行いやすいという点はどの年齢のクラスにおいても少人数のメリットですね!
(もちろん大人数でもしっかり一人ひとりと向き合っている保育士の方はたくさんいますよ!)
メリット②発信力や度胸が身につきやすい
保育園や幼稚園では運動会や発表会などの行事でダンス、歌、劇と様々に人前で表現する機会があります。パパママにとって子どもたちの頑張る姿や成長した姿を見れる貴重な機会ですよね!
そこで想像してみてください。例えば劇で「ピーターパン」をする場合、25名の子どもたちの役の割り振りではピーターパン5人、フック船長4人、海賊の1人など一つの役を複数人が担当したり、子によってあまり出番がなかったりするんですよね。
私も子どものころ謎の木の役をやった記憶があります。
台詞があったかはもはや覚えておりません。笑
一方少人数の場合、人数がいない分、ピーターパン1人、フック船長1人など1人ずつしっかりと役を全うしなければいけません。
これが子どもたちにとってやりがいになるのかプレッシャーになるのかはその子の特性やこちらの持っていき方次第にはなるのですが、少なくとも大人数に比べて一人ひとりへの注目が高まりますよね。
そのような発表は子どもたちの伝える力や度胸を大きく成長させる機会になります。
また発信の場は行事だけではありません。普段の活動の中では子どもたち同士での話し合いの場がたくさんあります。
少人数の話し合いの場では、
・発言する機会が多い
・少人数なのでアットホームに意見を出しやすい
というようにアウトプットしやすい環境なので発信力が身につきやすくなります!
メリット③のびのびと遊べる
子どもたちの仕事と言えば、そう「遊び」です!
保育園では自由に遊ぶ時間があるのですが少人数な分、
・部屋で自分のスペースを確保しやすい
・おもちゃの取り合いが起こりにくい
・園庭や公園でも思い切り遊べる
というメリットがあります!
もちろん園によって建物の規模や部屋の広さが違うので、そこはどこの園にするか選ぶ上で考慮する必要があります。
少人数クラスのデメリット
ここまで少人数クラスのメリットを見てきましたが、次にデメリットをお伝えしていきます。
デメリット①小学校で送る集団生活への免疫がつきにくい
こちらは少人数保育での最大のデメリットと考えます。
小学校のクラス人数は地域によりますが、20人以上いる場合が多いですよね。
少人数のときには手厚く保育されていた分、小学校に上がり急に大人数に放り出された場合、
・先生との距離感が遠い(頼りにくくなる)
・同級生の多さに圧倒される
・自分の意思が通りにくい
など困惑し、心が折れてしまう場合もあります。
園で大人数クラスだった子はこの点は少人数クラスの子に比べて慣れていると言えますね!
デメリット②グループ活動で得られる経験が薄い
年長になると友達と協力して一つの作品を完成させたり、発表したりする機会が増えてきます。しかし少人数の場合、
・1グループの人数が少なくなる
・あるいはクラス全員で1グループになる
という状況に陥ってしまいます。
他のグループから吸収したり、切磋琢磨したりという機会は大人数クラスに比べたら少ないと感じます。
デメリット③大人数での遊びが難しい
デメリット②と似た部分ではあるのですが、例えばドッジボールのような人数の必要な遊びでは7人クラスの場合すぐに決着がついてしまい、子どもたちもやりがいを感じにくいようです。
リレー遊びも同様にすぐ終わってしまいます。そのためうちの園では人数が必要な遊びでは4、5歳合同で取り組むようにしています。
少人数な分、遊ぶにも工夫が必要なんですね。
まとめ
以上が私の個人的観点から見た少人数クラスでのメリット・デメリットとなります!
まとめますと、
メリット
①保育士の配置基準の観点から子ども一人ひとりへのアプローチを手厚くできる
②行事や話し合いを通して一人ひとりへの注目が集まりやすい分、発信力や度胸がつきやすい
③余裕を持って遊べる環境が整いやすいのでのびのびと遊べる
デメリット
①大人数の免疫がない分、小学校進学後のギャップに苦しむことがある
②人数が少ないことでグループ活動で得られる経験が薄くなる
③大人数必要な遊びができない、あるいは物足りなくなる
といったところでしょうか!
これらを踏まえて大人数の園に入れるのがいいのか、あるいは少人数の園に入れるのがいいのか考えるきっかけになれば幸いです😊
実際のところ園や保育士によって特色は様々なので、今回の記事は一例として参考にしてくださいね。
ちなみに少人数がいいけどこれらのデメリットを少しでも減らしたいと考えている方!
園を選ぶ際に、
・他の保育園との交流があるのか
・他の年齢のクラスとどのくらいの頻度で合同で活動しているのか
確認してみてください!
普段は少人数でも他園や他クラスと交流することで、大人数で過ごす経験を積むことができるので多少はデメリットが緩和されますよ!