- 投稿日:2024/10/04
- 更新日:2025/10/07

はじめに
みなさんは、太陽光パネルの耐用年数は何年ぐらいだと思いますか?
一般的には20〜30年とされています。
そして現在、処分方法は埋め立てが一般的です。
ただ産業廃棄物は太陽光パネルだけではありませんから、
最終処分場は年々ひっ迫しています。
その影響で太陽光パネルもリサイクル義務化に向けて政府が動き出しているのですが。。。
FIT導入で太陽光パネルの新設が2倍に増える中で、
2030年代に廃棄時期が来ることで、
そのごみ問題と処分費用について
日経から記事が出ていたので、ご紹介します😉
参照元:日本経済新聞 ※2024年7月7日記事
2035年問題
東北震災後、政府が2012年に始めた固定価格買い取り制度(FIT)を契機に
企業だけではなく、一般家庭でも新設の需要が高まり、年間導入量は2倍になりました。
その影響で、問題視されているのは廃棄についてです。
一般的に太陽光パネルの耐用年数は20年~30年ですので、
2010年代に導入されたものは、2030年代(特に2035年~)に
寿命をむかえはじめるので、導入数に比例して廃棄量も
急速に増えることが見込まれます。
現在は、埋め立てが主流となっている廃棄方法ですが、
この2035年問題に向けて政府は、
太陽光パネルのリサイクル義務化に向けて
早ければ25年の通常国会にも関連法案を提出する見込みです。
リサイクルへの流れ
パネルからガラスやプラスチック、アルミニウムといった資源を
分離するには高度な技術を要するのですが、
日本に輸入するパネルの8割ほどは中国製で、
有害物質の情報開示が不十分なことも処理を難しくしています。
パネルメーカー側も売ることだけを優先し、
廃棄処理のことを考えているところは少ないようです。
さらに、義務化後は発電事業者がリサイクル費用を
捻出することを想定されているのですが、
費用を積み立てている発電事業者も2割以下にとどまるなど、
まだまだ廃棄処分方法に関しては意識が低いです。
廃棄コストは2倍に
太陽光パネルにはレアメタル(希少金属)も使用されているため、
それを回収するのもリサイクル義務化を後押ししています。
もし、今の埋め立て方法からリサイクル処理となる
コストは埋め立て費用の2倍と想定されます。
廃棄パネルの一時保管場所の確保や、
パネルから取り出した廃ガラスをリサイクル事業者への
コストが増えるからです。
おわりに
FITは当初、買い取り価格を1キロワット時あたり40円と
海外のおよそ2倍に設定されていました。
ただ、太陽光発電のために山を切り開いたり森林を伐採したり、
パネルを設置するために盛り土をした場所が土砂災害の土石流の起点に
なったりと、業界全体に逆風が吹き、買取価格も年々下がっています。
目先の利益やうわべだけの環境配慮を掲げるのではなく、
とくに再生エネ設備の環境負荷については、
原材料の調達や製造、輸送、廃棄までの流れ全体を
認識していかなければいけないと考えさせられた記事でしたね🧐
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