- 投稿日:2024/10/08
- 更新日:2025/10/31
乾電池式充電器で災害に備えるなら知っておきたいこと
こんにちは、くれよんです。
スマートフォン周辺機器のネットショップを5店舗運営しています。
昨今の地震や台風で、防災意識が高まり、乾電池式のスマホ充電器が売れています。しかし買っていただいた方から、「もっと充電できると思っていたのに、少ししか充電できない。。」とお問い合わせをいただくことがあります。
防災用に乾電池式充電器で備える場合、自分のスマートフォンを充電するのに何個の乾電池が必要かを知り、準備しておく必要がありますよね。
みなさんは、ご自分のスマートフォンを充電するために乾電池が何個必要かご存知ですか?
簡単に調べる方法をお知らせします。
まずは、自分のスマホのスペックを知ろう
自分のスマホのバッテリー容量、意外と知らないのではないでしょうか。
例えばiPhone 16をお使いなら、
パプちゃんに、「iPhone 16 のバッテリー容量は?」と質問しましょう。
「iPhone 16 のバッテリー容量は3,561mAhです。」との回答。
自分のスマホを、0%からフル充電するための容量がわかります。
※mAh(ミリアンペアアワー)…バッテリーの容量を表す単位。
※「iPhone16 pro」「Galaxy S23 Ultra」など、機種名を正確に伝える必要があります。例えば同じiPhone16シリーズ、同じGalaxyシリーズでも機種によって電池容量がかなり異なるためです。
単3アルカリ乾電池6個は約1,300mAh
単3アルカリ乾電池6本でスマートフォンを充電すると、約1時間かけて1,300mAhを充電し、乾電池は空っぽになります。100均の乾電池、コストコの乾電池、エボルタNEOなどお高めの国産乾電池と多少の差異はありますが、ざっくりこれくらいです。
上記のiPhone 16では、
1300÷3561×100=36.5
約36%ほど充電できる計算になりますね。
足りない分は、新しい乾電池に交換してさらに充電をしていきますので、フル充電には18本必要になります。
大容量バッテリーモデルではさらに充電可能な「%」は低い
昨今は大容量バッテリーのスマートフォンも多く、例えば先の「Galaxy S23 Ultra」では5,000mAhのバッテリーを搭載しています。
1300÷5000×100=26
単3アルカリ乾電池6本で約26%の充電になります。満充電にするには24本が必要です。
災害時に電気が止まっても乾電池で充電できることは安心ですが、普段使いとしてはちょっと現実的ではないことがわかります。
普段使い重視なら、モバイルバッテリーという選択も
災害用としてだけでなく、USJやディズニーといったテーマパーク用にモバイルバッテリーを検討する人もいるかもしれません。
これも、自分のスマートフォンを何回分充電できるのかを知っておきたいところ。
モバイルバッテリーは、定格容量をチェック!
モバイルバッテリーは、パッケージに「10,000mAh」などと大きく書かれています。これをこのまま、「私のスマホは5,000mAh だから、2回分充電できるんだな」と当てはめることが残念ながらできません。
難しい話は省略して結論を言います。「バッテリー容量 10,000mAh」と表示のモバイルバッテリーでスマートフォンを充電できる量は約6,000mAhです。実際に使用できる容量は表示容量の約60%になるのです。
商品のスペック表や商品本体の印字をよく読むと、
「定格容量 6,000mAh」
などと書かれているはずです。商品により数値は異なります。
※定格容量は、モバイルバッテリー本体に記載することが義務付けられています。

モバイルバッテリーの場合は、理論上、この定格容量の数値が実際に充電できる量になります。
容量の大きいモバイルバッテリーは一般的にサイズも大きく重くなっていきますので、数値とサイズ、機能、価格などのバランスで選ぶと良いでしょう。
災害にモバイルバッテリーで備える場合の注意点
災害用にモバイルバッテリーで備える場合、充電しておいても自然放電していきますので、時々充電する必要があります。
普段から数か月に1回程度でも実際に使用するのが理想です。少なくとも1年に1度の防災セットの見直しのタイミングで取り出して充電し、膨張などが起こっていないかを確認しましょう。膨張してしまったモバイルバッテリーはそのまま置いてあるぶんに危険はありませんが、使用はしないでください。最大5年程度の消耗品と考えて、新しいものと交換します。
PSEマークを確認
モバイルバッテリーは、PSEマークを取得しているものを購入しましょう。PSEマークのついていないものの販売は違法です。
まとめ
乾電池式充電器とモバイルバッテリーの使い分け、注意点をお伝えしました。自分のスマートフォンのことを良く知り、楽しいモバイルライフを送りましょう!