- 投稿日:2024/10/13
- 更新日:2024/10/16

本日は救急病院勤務中です。まだ多くないですが、2時間で20人ほど発熱患者さんが来院してきています(終了後更新;1日70名程度とあまり多くありませんでした。重症者0)。
そのうちインフルエンザが1割、コロナが3割程度という印象です。
検査は簡易の抗原検査を行っていますが、インフルエンザと新型コロナウィルス感染症では陽性になるタイミングが違うと私は感じていますので、受診のタイミングについて隙間時間を利用して記事にしてみます。
インフルエンザは発熱してから半日ほどしてから受診
インフルエンザウィルスは発熱し始めた段階では排出するウィルス量が多くありません。そのため、発熱してから半日(12時間程度)ほどするとウィルスが検査で陽性となります。したがって、早く受診しすぎると偽陰性となります。ある報告では、9時間経過で偽陰性が2割。12時間で偽陰性はほぼなくなるとされています。
インフルエンザは症状が強いこと、安い薬があることから診断をして抗ウィルス療法をすることをお勧めします。薬剤はタミフル(オセルタミビル)という内服薬やイナビル、リレンザといった吸入薬があります。吸入薬はしっかり吸入する必要があること、大きく息を吸い込むとむせてしまうので上手に吸える自信がない方は内服をお勧めします(私は咳き込まない吸入ができる自信があるのでイナビルを使ってます)。タミフルはたまに下痢などの消化器症状を伴うことがありますので、副作用と症状に応じて継続するかご検討ください(効果に関するエビデンスが5日間飲み切った際のデータなので添付文書上の記載に則り、医師としては飲み切りを指示していますが、副作用によって調整してもらっていいと心の中では思ってます)。

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