- 投稿日:2024/10/14
- 更新日:2025/11/11
「石の上にも3年」という言葉が、今の時代には合わないという認識が広まっています。
特に生成AIやテクノロジーの進化が、その背景にあるのかもしれません。
それでも、忍耐や継続の重要性を語る際に、今もよく使われることわざです。
「どんなに辛くても、我慢して続ければ結果が出る」という考え方ですね。
でも、本当に嫌な仕事を続けることで何か得るものはあるのでしょうか?
今回は私自身の経験をもとに、その疑問についてお話しします。
早速、結論から行きましょう
嫌な仕事や苦手なことを続けた先に何が待っているのか?
結論は、何もありません。
ただただ、苦しみが続くだけです。
辛いのは、まだ慣れてないから?
「今の仕事が合わない気がする。でも辞める判断ができない…」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
特に仕事を始めて間もない頃は、「本当に合わないのか、慣れていないだけなのか」が判断しづらいですよね。
私自身も、まさにその状態でした。
私は大学時代、漠然と「世の中の仕組みを改善する仕事がしたい」と思っていました。
ニュースなどで、目の前の問題に対して、場当たり的な対応をするのを見ると、よく腹が立っていたんです。
それで、根本的な解決を目指せる仕事に就きたくて、IT職を選びました。
(今思えば、色々と考えが浅かったと反省しています)
ITに関しては全くの初心者でしたが、説明会や文系出身の先輩社員の話を聞いて「自分にもできる」と信じていました。
しかし、実際に新卒で入社してみると、想像以上に大変でした。
プロジェクトに途中参加した私は、システム開発も、お客様の業務プロセスも、プロジェクトマネジメントも全く分からず、毎日が苦労の連続でした。
それでも「分からないから辛いだけで、いずれ慣れる」と自分に言い聞かせ、ひたすら目の前の仕事と、自主的にIT勉強をがんばりました。
分かるようになっても続く違和感
1年、2年と経つうちに、少しずつ仕事に慣れました。
知識やスキルも身につき、成果も出せるようになりました。
それでも、心のどこかにある違和感が消えませんでした。
成果が出たときの一瞬の喜びはありましたが、
「本当にこれを続けたいのか?」という疑問が頭から離れなかったのです。
「仕組みを改善する仕事がしたい」と思っていたものの、
実際にやることは、今の「課題だらけのシステムを少し改善する」だけ。
プロジェクトマネジメントと聞こえはいいけど、ほとんどが雑務だらけ。
ITと業務の人に板挟みになり、悪者にされがち。
こんな仕事にやりがいを感じることができず、
「これを極めたい」もしくは「この経験を活かし、次に〇〇にチャレンジしたい」という思いも全くありませんでした。
上司との面談のためにだけ作った、嘘の「3年後にやりたいこと」を平然と言う自分にも嫌気がさしました。
ただ、この時はまだ「石の上にも三年」の呪縛にかかっており、
かつ、コロナ禍の真っ最中で、不安定な状況が続く中、
すぐに仕事を変えようとは思いませんでした。
好きでやっている人には勝てない
プロジェクトメンバーの中に、ほぼ毎日夜中の2時まで働く方がいました。
私がそれに気づいたのは、共有フォルダがきっかけでした。
ファイルのタイムスタンプが、夜の1時や2時のものがざらにあったのです。
なんなら、私が朝の7時から仕事をはじめたときに、彼は既にオンライン状態でした。
「一体、この方はいつ寝てるんだ?」と思い、一度聞いてみました。
🐶「あの、夜中の遅い時間まで仕事されているようですが、体調は大丈夫ですか?」
👨💻「ご心配ありがとうございます。でも大丈夫です。好きでやっていますし、逆にその日のうちにやると決めたところまでやらないと、気になって眠れないです。」
私は、この回答を聞いたとき、衝撃を受けました。
この方を含め、界隈には似たような方がゴロゴロいるのに、
一方で、私はこの仕事に対して「好き」や「楽しい」などの感情はなく、
どちらかというと苦痛に感じることが多い。
当然ながら、好きでやっている人には勝てっこない。
「私が戦うフィールドはここじゃない」
そう気づいた瞬間でした。
(仕事は勝ち負けではないですが、これだけは負けないというものを持ちたいと思っていました)
仕事を変える決断
そんな状況でも、私は4年間その仕事を続けてしまいました。
3年目の半ばに異動があり、少し内容も変わったので、
あと一年だけやれるだけやってみようと思ったからです。
そんな中、ある日「あした、死ぬかもよ?」という、
学長のおすすめ本のリストにも入っている本を読み、ふと思いました。
「もし明日死んだら、私はやりたくないことをやって終わった人生になってしまう」
これは、100%後悔するに違いない。
それが、仕事を変える決断をするきっかけになりました。
自分は何がやりたいか?やりたくないか?
仕事を変えるにあたって、私はこれまでの経験を棚卸ししてみました。
✅️具体的に何が嫌だったのか(同じような環境は絶対避ける)
✅️少ないながら、やりがいや充実感を感じたのはどんな時だったか
✅️見つけてきた知識やスキル
✅️自分では当たり前にできたけど、人に感謝されたこと
そして、これをもとに転職エージェントにも相談しました。
仕事を変えると決めた段階から職種も変えたいと思っていたのですが、
転職エージェントに相談するときは、
1️⃣これまでの経験を活かした転職(同業界もしくは同職種)
2️⃣未経験の職種への転職
この両方について聞いてみました。
結果、1️⃣は、現在の会社の報酬は良いほうであるため、年収は同じくらいが下がる可能性がある
2️⃣は、コンサルなど一部を除き、当面の年収は大幅に下がる可能性が高い
とのことでした。
この話を聞いて、私は1️⃣への未練は完全に捨てることができました。
2️⃣は、コンサルに興味がないということもあり、かなり悩ましかったです。
それで、第3️⃣の選択肢として、社内転職を検討しはじめました。
社内公募の求人からとてもやりたいことが見つかり、即応募。
未経験職種ではありましたが、これまでの経験で活かせる点、
これからやりたいこと・貢献できることを具体的に伝え、無事合格!
現在2年目ですが、ものすごく楽しく働いています😊
まとめ:嫌な仕事を続けるほど、人生長くない
「石の上にも3年」という考え方は、必ずしもすべての人に当てはまるわけではありません。
「石の上にも3年」を実践して、本当に楽しくなってきたという方は、それはそれで素晴らしいと思います。
嫌な仕事を続けるのは、結局は苦しみが長引くだけのことが多いです。
そう感じていながらも続けている人が多いのは、
惰性で今の仕事を続けるほうが楽な面もあるからだと思います。
80年まで生きるとして、人生はたったの4000週間。
30歳の人に残された時間は、2500週間。
嫌な仕事で60歳まで働くとしたら、そのうち1500週間は土日を待つだけの人生。
そうやって定年を迎えたとして、果たして残りの1000週間は幸せなんでしょうか。
一度きりの人生。もし嫌な仕事を続けている方がいれば、
大変おこがましいですが、心が本当に麻痺しちゃう前に
勇気を持って、新しい一歩を踏み出してほしいと個人的には思います💪
今回の記事は以上となります。
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