- 投稿日:2024/10/26
- 更新日:2025/10/02

✅1台のWi-Fiルーターでは家の隅々まで電波が届かない
自宅にWi-Fiルーターを1台のみ設置している場合、ルーターから遠い部屋だったり、戸建ての場合は別の階だったりすると、Wi-Fiの電波が届きにくいことがあると思います。
そうするとスマホやタブレットなどのWi-Fiがよく途切れたり、かろうじて繋がっていても速度が落ちたりしますよね。
我が家はマンションですが、ルーターを置いているリビングルームから壁を隔てた遠い部屋ではやはり電波が届きにくく、どうにかしたいと思っていました。
✅改善するにはどうするか?
考えられる方法としては、
① 最新のルーターに買い替えてWi-Fiが届く範囲を拡大する
➁ 価格が手頃な中継機を購入して追加する
のどちらかかな、と最初は思っていました。
でも、①の高性能なルーターはそこそこのお値段がするし、今のルーターはまだ使えるのに取り替えるのは勿体ないしで、➁の中継機を追加する方に気持ちが傾いていました。
✅中継機のデメリット(ルーターにメッシュ機能がないケース)
最近市販されている高性能なルーターにはメッシュ(Mesh)という機能が備わっている製品があり、そこに中継機を追加した場合、自動で最適な接続先と経路に切り替わることで快適な状況を作り出せます。
しかし、我が家のルーターは古い数年前の製品なので、メッシュ機能が搭載されていませんでした。
そういうメッシュ機能がないルーターに中継機を追加すると、以下のようなデメリットがあることが分かりました。
◆中継機の方が近いのに、ルーターと中継機の自動切り替えが上手くいかず、ルーターに接続したままになり速度が改善しないケースがある。
◆ルーターから中継機の間に、電波干渉を起こしやすい電子レンジやBluetooth機器などがあると、通信が不安定になりやすい。
◆多くのWi-Fi機器を接続すると速度が落ちやすい。
などがあるようです。
✅保管してあった古いルーターが使えないか
中継機があっても改善しないケースがあるという情報をみて、いったん購入を踏みとどまりました。「何か他によい手はないかな?」と考えていたところ、ふと思い出したのが、以前使っていて捨てずにしまっておいた古いルーターです。
「これをうまく使えないだろうか・・・」と。
ルーターには中継機としても使える製品もあります。ただ、中継機として使用すると、結局、上で書いたことと同じデメリットを受けることになるのて、考えたのが、これを中継機ではなくルーターの役割として、もう1台設置するという方法です。
※我が家の以前のルーターは型式が古いので、中継機の機能はそもそもなかったのですが・・・
自宅の中にWi-Fiのホットスポットを2箇所つくるイメージといえば分かりやすいかと思います。
✅ルーターとして設置できるかを確認
ルーターとして新たに設置するには、その近くにモジュラージャックがある必要があります。
我が家はリビングルームにルーターを設置しているのですが、電波が届きづらい部屋にもモジュラージャックがないか確かめたところ、ありました。マンションでも戸建てでも、リビングルーム以外に部屋がある場合は、モジュラージャックはリビング一箇所だけではないと思いますので、それを活用します。
✅設置してみたら、驚くほど快適に
LANケーブルでモジュラージャックとルーターを接続したら、ルーターの電源を入れ、使いたいWi-Fi機器の方からそのルーターのSSID(ネットワーク名)を選択してパスワードを入力し、Wi-Fiを繋げます。
そして、スマホの場合は、そのルーターの「ネットワークの詳細」(アンドロイドは⚙マーク、iPhoneはⓘマーク)の設定画面を開き、「自動接続」の設定をONにします。
<Androidの場合><iPhoneの場合>
このように設置・設定することで、自宅でWi-Fiの電波が弱かった場所に移動すると接続先が自動で切り替わるようになります。結果、電波状態も速度も十分なレベルになり、自宅全体を快適なWi-Fi環境にすることができました。
ルーター追加前と追加後の、Wi-Fi電波の強さを比較したのが下のスクショです。(測定には「Wi-Fiミレル」というアプリを使用しました)
スマホ上のWi-Fiアンテナ(扇マーク)もルーター追加前は1本立つかどうかでしたが、追加後はしっかり3本立つようになりました。ルーターを自宅内に2台置いても、ルーターどうしが悪さをすることもなく問題なく使えています。
✅おわりに
今回我が家では、設置中のWi-Fiルーターとは別に、捨てずに引き出しにしまっていた昔のルーターを再活用することで、自宅のWi-Fi環境を劇的に改善することができました。
新しいルーターや中継機を購入する前に、自宅に使っていないルーターがあり、そしてWi-Fi電波が届きにくい場所の近くにモジュラージャックがある場合には、今のルーターを無駄にせず、費用も全くかけず、Wi-Fi環境を改善できる方法だと思います。
ぜひ、同じような悩みのある方へのご参考になればと思います。