- 投稿日:2024/10/20
- 更新日:2025/10/11
こんにちは、ざわと申します。
皆さんは「ギバー」「テイカー」「マッチャー」という概念を意識したことはありますか?
「ギバー」は「まず他人に与えることを優先する人」、「テイカー」は「まず他人から貰うことを優先する人」、「マッチャー」は「『与える』と『貰う』でバランスを取る人」といったタイプの人を指します。
学長もかつて以下のような動画を投稿しているので、まだ視聴していないという方はぜひ視聴してみてください。
本記事では、筆者の身近で発生した問題から学んだ、「テイカー気質」への対処法について解説します。
一般に「ギバー」は成功しやすいと言われる一方、「テイカー」的行動は他人を大切にしないため、周りから信頼を少しづつ失うリスクがあります。
・職場にいるあの人、「テイカー」かもしれない…
・自分自身が、気づかないうちに「テイカー」になっているかもしれない…
という方に参考になれば幸いです。
✅「路線バスの2024年問題」から発生した「車タダ乗り問題」
筆者の勤務先は、郊外の工業地帯にある一角の工場です。そのため、約9割程度の社員が車通勤をしています。ちなみに筆者は自転車通勤です。
公共交通機関としてバスが走っており、車・バイク・自転車を使用していない人の大半はバス通勤です。

2024年4月、(主にバス通勤者の間で)激震が走ります。
それは、「路線バスの2024年問題」です。簡単に説明すると、「働き方改革関連法」により、長時間労働が社会問題となっていたバス運転手の時間外労働時間の上限が定められ、2024年4月に施行されたことによって発生した問題です。詳細については、厚生労働省サイトをご参照ください。
その結果、ダイヤ改正が行われ、これまで通勤時間帯は1時間に3〜4本程度走っていたバスが、ダイヤ改正後は1時間に1本程度と大幅な減便となり、バス利用者は不便を強いられることになりました。
すると、これまでになかった現象が発生するようになりました。それが、「車タダ乗り問題」です。
※イラストはイメージです。実際は法令に則り安全に乗車しています。
・筆者の周辺で起きた実例
ここからは実例を挙げて説明しましょう。ただし、プライバシー保護のため、一部脚色しています。
登場人物は以下の通りです。
Aさん:若手社員。バス通勤者。
Bさん:中堅社員。車通勤者。
Cさん:ベテラン社員。車通勤者。
Aさんは上記の「2024年問題」を機に通勤の足が非常に不便になり、退社時にたまたま同じタイミングになった際、自宅が同じ方向のBさんやCさんに
「車に乗せていってください!」
と度々お願いするようになりました。
当初は、急なダイヤ改正で不便になったAさんへの同情や、可愛い後輩からの頼みであることから、先輩達が進んで車に乗せて帰っていました。
このようなことがしばらく続いたある日、Bさんは筆者にこう打ち明けました。
「Aさんを車に乗せるの、最初は何とも思わなかったけど、最近帰るタイミングに気を使わないといけなくなったり、『乗せてもらって当たり前』という態度が見えてきて、ちょっと疲れてきた…」
はたから見るとAさんとBさんの関係は良好でしたが、実は、日々の終業後、Bさんは、
・「Aさんが車乗りたがっているかな…」ということを気にして、自分だけ先に帰ることに罪悪感を覚える
・特に見返りもなく(見返りを求めているわけではないと思いますが)度々乗せて帰ることに対するモヤモヤ
を感じていたのです。
一方、Cさんは特に何も不満を訴えておらず、今でも進んでAさんに対して「車乗っていく?」と声掛けをしています。

✅「車タダ乗り問題」から考えさせられたこと
ここからは、上記の実例を間近で見ていた筆者が、考えさせられたことについて説明します。
・一方的な「ギバー」「テイカー」の関係は、多くの場合持続しない
ご存知の通り、車を所有することはタダではなく、むしろ高い維持費を支払う必要があります。例え帰りが同じ方向であったとしても、車に乗せてもらうということは、本来自分が所有した際に払っているはずの高いコストを、他者に転嫁しているに他なりません。果たしてそんな関係が持続するでしょうか。
上記のように、最初は快くAさんを車に乗せていたものの、段々それが当たり前になってしまったことで、モヤモヤを抱えてしまいました。こうした信頼関係の変化は、本人が気づかないうちに進行します。こういった場合、特に大人の世界では、誰にも指摘されず気づいたら距離を置かれている…、ということも多いです。
一方で、一方的な「ギバー」「テイカー」の関係が持続してしまう事例もあります。
・「ギバー」の行動が結果的に「テイカー」を助長してしまうことがある
Bさんと違い、Cさんは今でも自分から進んでAさんを車に乗せて帰っています。その結果、Aさんは車に乗せてもらうのがこれまでと同様当たり前のように感じてしまい、結果的に「テイカー」を助長しているように筆者は感じました。
また、Cさんは、(自覚有無に関わらず)学長動画でも触れられた「自己犠牲型のギバー」になりつつあるといえます。Bさんは、このままだと「自己犠牲型」になってしまうと感じたことが、モヤモヤに繋がったのではないでしょうか。
✅今後自分はどうするか
最後に、筆者自身は今後どういう行動をとっていくか、説明したいと思います。
・自分が「テイカー」になっていないか、改めて振り返る
上記の話をきっかけに、自分が無意識に「テイカー」になっていないかを振り返ってみようと思います。
・仕事上や家庭などで「テイカー」になってしまっている部分はないか
・もしある場合、今後どのように行動を変えていくか
といった点について考えてみようと思います。
・他者の「テイカー気質」を治すよりも、「共存」できる道を探す
他者が仮に「テイカー」だったとしても、その「テイカー気質」を変えることは容易ではありません。他者は他者である以上、「自分の影響の輪の範囲外」と考えるべきです。
そのため、他の人が我慢しない範囲で、何とか「共存」できないか考えたいと思います。
例えば、上記のAさんに対しては、
・車を早く買うことを薦める(場合によっては、車探しなどを手伝う)
・バスに間に合う時間になるべく帰らせる
などです。「個人の性格や考え方」を変えることは難しいですが、「具体的な行動を促す」ことであればまだ道はありそうです。
・自分自身は「ギバー」になれるよう行動する
自分自身は、「ギバー」を目指して行動していきたいと思います。ただし、「自己犠牲型」にはならないようにしていきたいです。
「ノウハウ図書館」を含むリベシティ内での活動も、筆者としては「自己犠牲」というよりは、「自分にとっても楽しく、かつ他の人にとっても役にたつ情報発信、その過程で何かしらの反響が貰えたら嬉しい」くらいの感覚で行えているので、その感覚を忘れずに今後も「市場(パイ)を大きくするギバー」となれるよう行動していきたいと思います。
✅まとめ
いかがだったでしょうか。
一般的には、(自己犠牲型ではない)「ギバー」が一番成功すると言われています。仕事上はもちろんそうですが、今回例に挙げたような、仕事外の部分に関しても同じだと思います。
リベシティで活動していると、「テイカー」的な行動をしている人は極端に少なく(筆者はそう感じました)、この環境が当たり前のように感じてしまいますが、実際は筆者の職場のように色々な人がいます。
そのような環境で我々ができることは、他者に考えを押し付けることではなく、「自分自身がどう行動するか」(自分自身の考えを必要に応じて改める、自分自身の居場所を変える)ということが大事なのかなと感じました。
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ここまでお読みいただきありがとうございました。