- 投稿日:2024/10/25
- 更新日:2025/10/19
はじめに
日本で一番最初にステロイド外用剤として承認されたのは、1953年です。
70年以上経った今でも、アトピー性皮膚炎をはじめ、さまざまな皮膚病の治療に用いられています。これほど長く使われている薬ですが、「よく分からないけれど、ステロイドは怖い」というイメージを持つ人も少なくはありません。
今回は、よく寄せられる質問の中から、誤解されている3つについて説明します。
誤解その1 塗布したあとは日光浴びてはいけない
ステロイドそのものは日光を浴びても問題ありません。しかし、炎症を起こしている皮膚は、皮膚バリアが壊れているため、紫外線により症状が悪化する場合があります。
つまり、問題は「薬」ではなく「皮膚」自体です。刺激の少ない日焼け止めを使用したり、長袖や日傘で紫外線対策を行いましょう。

誤解その2 塗ると肌が黒くなる
炎症を起こした皮膚にステロイドの塗り薬を使うと、赤みが落ち着きます。その結果、一時的に色素沈着が起こり、肌が黒っぽく見えることがありますが、それを薬の影響だと誤解されやすいのです。
実際には、ステロイドが原因で肌が黒くなるわけではなく、皮膚炎による炎症が原因で色素沈着が生じるのです。
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