- 投稿日:2024/11/14
- 更新日:2025/10/01

初めまして!シロマサルです。
知ることで、人生はもっと楽しくなる!
今回はベルナール・アルノー著「ベルナール・アルノー、語る―ブランド帝国LVMHを創った男」2003年発行をつまみ食いします。まさに超、超、要約。おもしろいので興味があれば読んでみましょう。
フランスでラグジュアリービジネスというジャンルを作り、業界を牽引するLVMHのベルナールアルノーがエッジの効いたインタビューに率直に答え、それをまとめたもの。20年前の著書ですが、十分に読む価値のある言葉がつづられています。
筆者:ベルナール・アルノー
出典:日本経済新聞
フランスの実業家であり、LVMH(ルイ・ヴィトン モエ ヘネシー)の会長兼CEO。ファッション業界の「帝王」と称される。
補足LVMH(ルイ・ヴィトン モエ ヘネシー):フランスを本拠地とする高級品販売会社で、ファッションやジュエリー、香水、酒類など幅広い分野で事業を展開。社員の60%、顧客の80%が女性で占められている。
傘下に五つの事業(ワイン・スピリッツ、ファッション・皮革、パフューム・コスメティック、ウォッチ・ジュエリー、セレクティブ・リテーリング)、70以上のブランド(クリスチャン・ディオール、ルイ・ヴィトン、モエ・エ・シャンドン、ヘネシーなど)を抱える。
成功の秘訣とは、若い有能な人材が集まることです。
ルイ・ヴィトンで仕事を覚え、新しい企画を立ち上げ、経営能力を養う、このような環境を提供できるのはわがLVMHだけでしょう。
ベルナール・アルノー著「ベルナール・アルノー、語る―ブランド帝国LVMHを創った男」
会長のベルナール・アルノーは、フランスファッション界の「帝王」「法王」などと呼ばれる存在😃
ですが、その始まりはファッション界とは何の縁もない若者でした。🤔
ブランド帝王への道
Q 成功するかしないかの差はどこから生じるのですか?
A 実業界で成功するためには、知性だけでは十分ではありません。
(中略)
企業を飛躍させるには、並みの人間に並外れた力を発揮させる能力が必要なのです。
ベルナール・アルノー著「ベルナール・アルノー、語る―ブランド帝国LVMHを創った男」
裕福な家庭に育ち成績も優秀だったアルノーはフランスの名門エコール・ポリテクニク(理工科学校)に進学。
アルノー自身は科学者になる気もなければ、卒業生の一部が関心を示す高級官僚にも興味はなかった。😅
アルノーの関心はビジネスに向かっており、エコール・ポリテクニクが企業経営に役立つとは思えませんでしたが、どうせ勉強するなら一番上を目指したいからという動機で入学する。🤔
父親は大学を卒業したアルノーに会社経営を任せたばかりか、25歳の時には早くも社長の座に。😃
1982年から1984年までの3年間、アメリカのニューヨークに暮らし、建設会社を経営。
ニューヨークでの転機 ドナルド・トランプには勝てない
驚いたことに、ディオールこそ世界で最も有名なフランス人なのです。
私は事業の基盤となるような資産を所有したのだと確信しました。
それ以後、仕事で世界を回る度に自分をフランスの”移動大使”のように感じたものです。
ベルナール・アルノー著「ベルナール・アルノー、語る―ブランド帝国LVMHを創った男」
ニューヨークでの経験は、アルノーの人生に大きな転機をもたらす。
タクシー運転手から「フランスの何を知っているか?」と尋ねた際、返ってきた「クリスチャン・ディオール」という答えに衝撃を受け、フランスの高級ブランドの潜在力を再認識する。🧐
補足:この時、クリスチャン・ディオールというデザイナーは亡くなって20年余りが経っていた。
また、アルノーが手掛ける建設業では、世界に知られる存在になることは難しいと感じていた。(当時のニューヨークでは"ドナルド・トランプ"が活躍中)
つまり、「ああ、このままここにいてもナンバーワンにはなれないな」と悟っていた。😭
⇒ 視点を変えることで新たなビジネスチャンスが見えてくる。
これが、彼がフランスブランドの国際展開に向けた情熱を燃やし、ブランドを守り育てることを決意したきっかけとなる。
アルノーはただファッション業界に踏み込んだのではなく、フランス文化そのものを世界に広めようとした。
小が大を飲む挑戦
間違いは許されますが、失敗は許されません。間違いは誰でも犯すものですし、有益な経験となることも多いからです。しかし、間違いを繰り返して失敗に至るのは、許されません。
ベルナール・アルノー著「ベルナール・アルノー、語る―ブランド帝国LVMHを創った男」
アルノーはしばしば「小が大を飲む」構図でビジネスを進めた。
彼が手掛けたブサック・サンフレールの買収は、自社の12倍もの規模の企業に挑むという壮大な賭けでした。🤔
実家の企業を担保にし、銀行と連携して資金を確保するなど、彼の決断にはすべてを賭けた覚悟がありました。
⇒ 覚悟を持って挑戦することで、限界を突破する。
これらの経験が示すのは、成功のためには果敢さと同時に徹底した計画性が必要であるということです。
アルノーはあらゆる手を尽くして勝利を手に入れ、ビジネスの舞台で世界的な評価を得ました。
参考:【ユダヤ人の成功哲学「タルムード」金言集 ⑨人生は2択じゃない】
自信と戦略が成功の鍵
世間の人々は私のことを金融資本家か企業家か決めかねていたようです。
ベルナール・アルノー著「ベルナール・アルノー、語る―ブランド帝国LVMHを創った男」
アルノーがLVMHを成長させる際に見せた一貫した姿勢は、自信に裏打ちされた戦略的思考だった。
特に注目されるのは、彼が「私は決して賭博師ではない」と述べたこと。
⇒ 着実な計画に基づいて決断を行うことがビジネス成功のポイント。
彼は一つの大きな決断をする際に、リスクを軽減するために周到な準備を重ね、綿密な計画を練る。
例クリスチャン・ディオールを手に入れるために経営不振のブサック・グループ全体を買収するという挑戦を選びました。
補足:クリスチャン・ディオールはファッションブランド
結果的にこれが大成功を収め、LVMHは多くのブランドを傘下に収める基盤となりました。
ブランド価値を守り、育てる
第一に決して嘘をつかないこと。これは事業家としても必須の条件です。
情報公開を怠れば成功はおぼつかないでしょう。
次に厳密さと実直さですが、これは自己への内省につながります。
ベルナール・アルノー著「ベルナール・アルノー、語る―ブランド帝国LVMHを創った男」
アルノーの哲学には、ブランドの持つ価値を理解し、それを最大限に引き出すという理念が根底にある。
どんなブランドでも一時的な低迷はあるが、適切なリーダーシップと資源の投入によって再生が可能だと考えていた。
彼の実践はディオールの復活に象徴されている。
⇒ ブランドを守り抜くことで、信頼を勝ち取る。
同様に、LVMHの傘下にある各ブランドに対しても、文化的背景やその特有の魅力を尊重しつつも、効率的な管理と再投資を行いました。
2000年には45のブランドで600億フランの売り上げにまで成長する。
(日本円にして、約10億4,657万9,777円)
念願だった高級品ブランド産業の分野で、世界一を達成する。😎
「私は決して賭博師ではない。私には、世界最大の贅沢品を扱う会社をつくるという明白な目標があって、それに向かって着実にビジネスをしてきただけだ」
ベルナール・アルノー著「ベルナール・アルノー、語る―ブランド帝国LVMHを創った男」
本当に成功したいのなら「勝てる分野はどこか」を見極めるべきである。
まとめ
⇒ 勝てる分野を見極める目を持つことこそ成功の鍵。
もしあなたが地球規模の事業の事業に一年中お金を賭け続けるなら、二つの制約への対処を学ぶことになる。ひとつはもちろんリスクだが、二番目は慎重さである。
ベルナール・アルノー著「ベルナール・アルノー、語る―ブランド帝国LVMHを創った男」
できることなら、「誰も思いつかなかった空白の場所」を見つけたい。知識や見聞は、いずれ力になってくれると教えてくれます。
是非、皆様のより良い人生の選択肢が増えますように!
見ていただきありがとうございました!😆