- 投稿日:2024/11/16
- 更新日:2025/10/01

初めまして!シロマサルです。
知ることで、人生はもっと楽しくなる!
今回はジャック・ウェルチ 著『ジャック・ウェルチ わが経営 上下』2005年発行をつまみ食いします。まさに超、超、要約。おもしろいので興味があれば読んでみましょう。
筆者:ジャック・ウェルチ出典:ウィキペディア
1935年アメリカ生まれ。化学工学専攻で博士号を取得後、GEに入社し最年少でCEOに。1981年4月、GE会長兼CEOに就任。
以来、21年にわたり、GEの変革に取り組む。
20世紀最高の経営者と称され、選択と集中、フラット型組織、学習する組織、境界のない組織、ワークアウト、シックスシグマ、サービス重視など、世界の企業経営をリードするアイデアをつぎつぎと生み出し、並はずれた実行力によって巨大企業をスリムで世界的視野をもつ収益性の高い組織にGEを世界的企業に変革。
蛇足
選択と集中:企業が自社の得意とする事業分野に経営資源を集中させる経営戦略。シンプルゆえに、あらゆるものに応用できる。
ワークアウト:問題解決や組織風土改善のための手法。
価値のない仕事(work)をはじき出す(out)という意味。
当時のGEではそもそも、マネージャーと部下との風通しが良くなかった。
さらにリストラが断行されたことで社員の士気はさらに下がり、人は減ったが仕事は減らない状況が続くなど、職場の雰囲気は一層停滞していた。
ウェルチはそのような現状を打破するためにワークアウトを立ち上げた。
参考:https://www.insource.co.jp/keywords/workout.html
シックスシグマ(Six Sigma):統計学に基づいた手法で、品質のばらつきを抑え、欠陥の発生を最小限に抑えることを目的とした考え方。
シグマ(σ)は標準偏差を意味し、プロセスのばらつきを示す指標。
100万に3~4個が欠陥という確率が統計学で「6σ」に相当する。
つまり、超高品質。一部の製造業者を悩ませる単語である。
日本では、1997年にソニーが世界規模で導入した。
GE(ゼネラル・エレクトリック)
1892年にトーマス・エジソンが設立したアメリカ合衆国ニューヨークを主な拠点とした航空エンジンメーカー。
航空宇宙、電気、医療、金融など様々な事業を行っていた。
現在は航空宇宙事業のみを主な事業としている。
組織が、そしてわれわれ一人ひとりが何を学びとれるのかということだ。
ジャック・ウェルチ 著『ジャック・ウェルチ わが経営 上下』
「群れから抜け出す」
私は裕福な家に生まれたわけではない。ただ、お金よりもすばらしいもの、あふれるばかりの愛に恵まれていた。
ジャック・ウェルチ 著『ジャック・ウェルチ わが経営 上』
母親から教わった厳しさ
ウェルチの両親は決して裕福ではなかったが、息子を温かく、しかし厳しく育てていた。
ウェルチの高校時代、アイスホッケーのキャプテンだった彼はチームが7連敗したことに腹を立て、スティックを力いっぱい投げ捨てた。😩
すると、ロッカールームに母親がやってきて、しかりつけた。😡
「なんてだらしないの。負け方を知らないなら、いつまでたっても勝てるわけないでしょう」「勉強しなければクズになる。楽な道なんか一つもない。世間を甘く見るんじゃない」
ジャック・ウェルチ 著『ジャック・ウェルチ わが経営 上』
⇒ 自信家であり、野心家のウェルチはこうして生まれた。
群れから抜け出すための第一歩
大きな組織の底辺に近い「ひと山いくらの群れ」に埋もれている自分を感じていた。こんな群れから飛び出したい。
ジャック・ウェルチ 著『ジャック・ウェルチ わが経営 上下』
大学を卒業したウェルチは、名門のGEに就職が決まるが、わずか1年で退職を考える。😩
理由は、年俸が1000ドル昇給したものの、同僚4人全員が同額の昇給をしたと知ったから。😡
なんとか上司からさらに2000ドルの昇給と権限強化を約束されたことで退職を思いとどまった🤔
ウェルチがGE入社後すぐに掲げた「群れから抜け出す」「他者との差をつける」という強い意志は、彼のキャリアの基礎となる。
周囲と同じ評価では満足できず、他者より優れた成果を求め続けた結果、1981年、46歳の若さで、GEの歴史上、最年少の会長兼CEOまで駆け上がる。😎
私は幸運にも群れから抜け出すことができ、GE入社一年目にそのことを学んだ。苦労して学んだ。一度は会社を辞めようとした経験を通して。
ジャック・ウェルチ 著『ジャック・ウェルチ わが経営 上下』
⇒ 駆け上がりたいのなら、差をつけるマインドを持て。
ナンバーワンかナンバーツーでなければ生き残れない
プロ野球で、20勝上げるピッチャーと40本以上ホームランを打つバッターに球団がどれだけ大金を払っているかを考えてみればよい。
ジャック・ウェルチ 著『ジャック・ウェルチ わが経営 上下』
当時のGEには350の事業があり、43の事業部門に分けられていた。
しかも製品は家電製品から半導体、原子炉と実に多種多様。
当然、すべてがうまくいっているわけではなかった。
収益の90%を稼ぎ出すのは、わずか15の部門であるというのが実態だった。
勝ち残ることができる企業は次の三つだけだと語る。
①ナンバーワンかナンバーツーに徹底的にこだわって、最高の効率と低コストを実現した高品質の製品やサービスを提供している世界的企業
②他社と差をつける優秀な技術を持っている
③自ら飛び込んだニッチマーケットで優位性を発揮できる企業
⇒ 勝ち残るための事業を見極める。
ウェルチは、事業の「選択と集中」を打ち出す。
ナンバーワンかナンバーツー以外の事業は撤退という厳しいもの。🧐
周囲の反対を押し切っても、優位なポジションを確保することが重要と考えました。
この方針がGEを効率的で収益性の高い企業へと変え、他企業との圧倒的な差別化を実現していく。
⇒ 成功は競争の中で磨かれる。
117の事業と製品部門を手放し、一方で160億ドルもの新規投資を行う。
手放した数も始めた数もすさまじい。🤔
他者との差をつけるリーダーシップ
勝つチームは、差をつけること、すなわち有能な人を優遇し、無能な人を排除し、常に切磋琢磨しながら目標のバーを上げていくことから生まれる。
ジャック・ウェルチ 著『ジャック・ウェルチ わが経営 上下』
ウェルチは、優秀な人材を優遇し、無能な人材を排除する姿勢を貫いた。
トップを目指すためには、常に目標を高く設定し、組織全体が競争の中で成長する環境を整える必要がある。
「市場で4位から5位でいると、ナンバーワンがくしゃみをしただけで肺炎にかかってしまう。ナンバーワンなら、自分の命運をコントロールできる」
GEは世界最高企業と呼ばれるようになり、ウェルチは99年、『フォーチュン』誌の「20世紀最高の経営者」に選ばれた。😎
⇒ リーダーは変革を恐れない。
この会社を何から何まで変えるつもりでいます。
ジャック・ウェルチ 著『ジャック・ウェルチ わが経営 上下』
まとめ
その道を貫けるなら、確実に「頭一つ抜けた」成果を得る。
⇒ 成功には「群れから抜け出す」覚悟と戦略も必要。
ただし、何事も 0 か 100ではない。
「選択と集中」にはグラデーションがあることを忘れてはいけない。
せっかくの利点を失うもっとも簡単な方法は、積極的に夢を描き、夢を追いかけたにもかかわらず失敗してしまった人に対する処分ばかり考えることだ。これではリスクに消極的な文化をますますのさばらせてしまう。
ジャック・ウェルチ 著『ジャック・ウェルチ わが経営 上下』
ただし、こんなことも言っている。
「将来性の少ない者には来てほしくない。くたびれた連中が最後のご褒美として来るのではなく、元気な人たちに来てもらいたい」
ジャック・ウェルチ 著『ジャック・ウェルチ わが経営 上下』
将来性の少ない者に自らなってはいけない。
知識や見聞は、いずれ力になってくれると教えてくれます。
是非、皆様のより良い人生の選択肢が増えますように!
見ていただきありがとうございました!😆