- 投稿日:2024/11/20
- 更新日:2024/11/23

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要約
経済学が、S&Pではなくオルカンを推す理由は、米国の成長性はすでに株価に織り込まれており、優位性は失われていると考えるからです。その背景にある考え方と、S&P派との認識の違いをできるだけわかりやすく解説します。
問題の背景:オルカンvsS&P論争
オルカンvsS&P論争とは、リベ大おすすめの2つの投資信託
・eMaxis Slim 全世界株式オールカントリー(通称:オルカン)
・eMaxis Slim 米国株式(S&P500)
のどちらが良いのかという議論です。このテーマを扱ったリベ大動画もあります。この動画で解説しているS&P派(米国株派)の主張とオルカン派(全世界株派)の主張は次のとおりです。
動画内の全世界株派③の部分で、「経済学的には全世界株が正解」と解説されています。しかし、動画内では、詳しい理由は説明されていません。そこで、この記事では、なぜ経済学者が全世界株を推しているのかをできるだけわかりやすく解説したいと思います。
回答:米国の成長性は株価に織り込まれているから
冒頭に挙げた米国株派の主張の中に、
①全世界株には低成長の国を含む
というものがありました。これは、米国株が他の国に比べて成長性が高いという趣旨です。具体的には、動画内で次の理由が挙げられています。

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