- 投稿日:2024/12/03
- 更新日:2025/10/17
この記事は、私の夫の話になります。
40代半ば頃から時折めまいを起こすようになりました。
ある日、仕事からの帰宅後に立っていられないほどのめまいに襲われ、リビングで倒れ込みました。
翌日耳鼻咽喉科に行き、『良性発作性頭位めまい症』(以後BPPV)と診断されました。
原因を調べてみると思い当たることがありますので、似たような経験や生活環境を持つ方への注意喚起になればと思い、夫のめまいを起こす経緯と心掛けている予防法をお伝えしてみることにしました。
めまい症で困っている方がいらっしゃいましたら、参考にしていただけると幸いです。
⚠️なお、こちらに記載した個人の情報は、あくまでも夫個人の体験談です。
ご自分の症状に不安をお持ちの方は、迷うことなく耳鼻咽喉科等での受診をおすすめします⚠️
・めまいのはじまり
20代の頃から、パソコンを使用した設計業務の仕事でほぼ一日デスクワークをしています。
めまいが始まった当時(40代半ば頃)、役職の重責もあり仕事がとても忙しく、体の疲れもストレスも溜まりまくっていた頃だと記憶しています。

・めまいの症状
デスクワーク中、急に頭が後ろにグラッと倒れるような軽い発作が起こるようになりました。
意識的には、くらっと飛ぶような感覚に襲われます。
この感覚は、現在でも仕事が忙しくパソコン作業への集中度が増している時期に時折起こることがあります。
このような時期には、就寝中に寝返りを打った時や起床時にもめまいを起こしがちです。
いわゆる天井が回る回転性のめまいです。
また、車の運転中に信号停車した際、同じような発作に襲われる時期もありましたが(これはさすがに怖いことだと妻の私は感じていました)、こちらは軽い症状で起こる時がたまにあるとのことです。
・めまいの原因
BPPVは、内耳の耳石器にある小さな結晶(耳石)がはがれて、半規管内に入り込むことが主な原因です。
この耳石の異常な移動が、頭の動きに応じて内耳の感覚細胞を過剰に刺激し、めまいを引き起こします。


・めまいの要因
めまいを誘発するものとして、以下が考えられています。
1.加齢:50代頃から耳石器の機能低下が始まります。
BPPVの症状を起こしやすい年齢層は50〜70代です。
加齢に伴い耳石がもろくなり、剥がれやすくなります。
2.ホルモンの変化:女性、特に閉経後の女性に多く見られます。
これは女性ホルモン(エストロゲン)の減少によるカルシウム代謝の低下が影響していると考えられています。
3.骨密度の低下:閉経後の女性で骨密度が低い場合、耳石が剥がれやすく、再発しやすいという報告があります。
4.頭部への衝撃:頭部への衝撃が耳石を剥がれやすくする可能性があります。
5.長時間の同じ姿勢:デスクワークなどで長時間同じ姿勢を続けると、耳石が一ヶ所に固まりやすくなります。
6.内耳疾患の既往:突発性難聴などの内耳疾患の後遺症としてBPPVが発生することがあります。
7.遺伝的要因:内耳の構造に影響を与える遺伝的要因が、BPPVの発症リスクを高める可能性があります。
これらの要因が単独または複合的に作用して、BPPVを引き起こすと考えられています。
ただし、個人差が大きく、これらの要因があるからといって必ずBPPVになるわけではありません。
これらを見てみると、夫に当てはまる要因は、1【加齢】、5【長時間の同じ姿勢】が有力候補だと思われます。
また、幼少期から船酔いするタイプで、ぐるぐる回る遊具も好まず体質的に三半規管が弱いことも考えますが、直接の要因ではないようです。
あくまでも、片方の症状を起こすことは、もう片方の症状も起こしやすい傾向にある、ということのようです。
ちなみに、片頭痛持ちの人もめまいを起こしやすいという情報も見ましたが、妻である私は片頭痛持ちであるのですが、めまいの経験はほぼありません。
・めまいを起こさないための予防法
『良性発作性頭位めまい症』と診断された当日は、病院で頭位治療(浮遊耳石置換法)と投薬を受けて帰宅してきました。
数日間は少しのめまいが残っていましたが、服薬を続け、症状はその後自然と治まってきたようです。
残念ながら現段階では、『良性発作性頭位めまい症』を完治出来る薬はないとのこと。
あくまでも、めまいの症状を鎮めるための薬だということです。
よって、日常的において、めまいを起こさない行動を心掛けるといった“予防”が必要です。
夫が日常、めまいを起こさないように気を付けていることは、
✅しゃがむ時に顔を下に向けないようにする
✅急に振り向いたりしない
✅座っている状態が長時間にならないように、勤務中一時間に一度ぐらい席を立ちストレッチをする
✅原因になっているかわからないが、首肩の凝りが辛くなってきたら、整体院でほぐしてもらう
このようなことを意識しているそうです。
また、良性発作性頭位めまい症の予防法として以下のような情報がありますので、合わせて記載します。
1.頭を動かす体操を行う:
🟡寝る前に枕の上で2〜3回寝返りを打つ
🟡頭を左右に振ってから就寝する
🟡「寝返り運動」を行う
2.適切な睡眠姿勢を保つ:
🟡枕を使用し、頭の位置をやや高くして寝る
🟡寝返りを打つことを心がける
3.3つの「す」を意識する:
🟡「水分補給」:特に夏はカルシウムを含む麦茶がおすすめ
🟡「ストレス管理」:自律神経の乱れを防ぐ
🟡「睡眠」:十分な睡眠をとる
4.カルシウム摂取を心がける:
🟡カルシウム不足は耳石がはがれ落ちる原因の一つ
5.生活習慣の改善:
🟡規則正しい生活リズムを保つ
🟡過度の視覚刺激を避ける
6.女性ホルモンの変化に注意:
🟡月経前後や更年期には特に注意する
7.天候の変化に注意:
🟡低気圧や寒さがめまいを悪化させることがある
・さいごに
『良性発作性頭位めまい症』について、夫のめまいのはじまりからの経緯、めまいを起こさないように予防していることと、他の予防策としての情報をお伝えしてみました。
良性発作性頭位めまい症は生命を脅かすような重症な病気ではありませんが、日常生活に支障をきたす可能性もあるため、日ごろの予防と適切な対処が必要とされています。
夫の個人的見解として、幼少期から船酔いするなどで”耳が弱い”とは感じていましたが、加齢に伴い、仕事での身体の疲労やストレスなどでめまいを起こすようになったのではないかと自己判断しているようです。
妻としても、仕事で多忙な時期に入ったりなど疲労感を抱えているな、と見受けられる時は、無理をさせないように気を付けています。
この記事を読んでいただいて、めまいの要因に当てはまるなぁと思われる方は、今後いつ何時めまいが襲ってくるかわかりません!
少しでも気持ちの隅っこに留めておいてもらえれば、と思います🥺
また、めまい症をすでに患っている方は、日ごろから予防や行動に気を付けていらっしゃるかと思います。
それらに加えて、この記事がなにかしらお役に立てれば幸いです😌
場所は違っても、人はそれぞれになにかしらの不調な箇所を抱えているものですよね。
不調や病気とうまく付き合いながら生活していくことも、致し方ないことでもあります。
決してガマンせず、ムリをせず、不安を感じたら早めに病院に駆け込んでしまいましょう!
重要なことですので、もう一度注意喚起しておきます。
⚠️こちらに記載した個人の情報は、あくまでも夫個人の体験談です。
ご自分の症状に不安をお持ちの方は、迷うことなく耳鼻咽喉科等での受診をおすすめします⚠️
みなさんの健康をお祈りします😌
最後までお読みいただき ありがとうございました😊