【薬剤師が解説】鳥インフルエンザはヒトには感染するのか？

鳥インフルエンザはインフルエンザウイルス感染症の一種で、主に鳥類に感染します。通常はヒトには感染しません。ただし稀に高病原性鳥インフルエンザウイルスがヒトに感染するケースも報告されています。

本記事では、鳥インフルエンザがどのように感染するのか、そのリスクや注意点について詳しく解説します。

また、新型インフルエンザに変異する可能性や、野鳥の死骸に遭遇した際の正しい対応についても説明します。

なぜヒトに感染しにくいのか？

結論、「ヒトの細胞に入るための鍵をもっていない」ことが原因です。

鳥インフルエンザウイルスは通常、ニワトリなど鳥類の細胞に侵入できる鍵をもっていますが、ヒトの細胞に侵入する鍵は持っていません。

しかしたまにヒトの細胞に入れる鍵ができることがあります。これを変異といいます。過去には以下のような変異及び感染例が報告されています。

①H5N1型

2003年以降、東南アジアを中心に200人以上が感染、致死率は50%以上。

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