- 投稿日:2024/11/30

ほんおーと申します。
普段は病院で薬の説明や管理をしています。
今回は剤形の違いによって薬効が変化することについて説明したいと思います。
くすりには様々な形態があります。
錠剤の他、粉薬や水薬、注射薬、座薬、貼り薬などバリエーションが多岐にわたります。
これらの薬、効き始める時間が違います。
薬の種類によって即効性が変わるメカニズム
結論「血中に取り込まれる割合が剤形によってかわるから」といえます。
基本的に飲み薬の場合、効くまでに以下のプロセスを経ます。
錠剤の崩壊→消化液へ溶解→血中へ吸収→肝臓で分解→組織へ分布→排泄
これだけいわれるとピンとこない方が大半だと思うので、わかりやすく説明します。
①崩壊
錠剤は錠剤のままでは有効成分が溶け出て来ないので、胃液や消化液にふれることで錠剤が壊れないといけません。
②溶解
さらに薬の成分は消化液に溶けてくれないと、粉のままではそのまま便に排泄されてしまい意味がありません。そのためしっかりと溶けることが要求されます。

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