- 投稿日:2024/12/04
- 更新日:2025/10/01

初めまして!シロマサルです。
知ることで、人生はもっと楽しくなる!
今回は内田和成著「仮説思考―BCG流問題発見・解決の発想法」2006年発行をつまみ食いします。
まさに超、超、要約。おもしろいので興味があれば読んでみましょう。
著者:内田和成出典:https://yc-seminar.jp/article-detail/bcg23_0
ボストンコンサルティンググループシニア・ヴァイス・プレジデント、ディレクター。2000年6月から2004年12月まで日本代表を務める。東京大学工学部卒。慶應義塾大学経営学修士(MBA)。日本航空株式会社を経て現在に至る。ハイテク、情報通信サービス、自動車業界を中心に、マーケティング戦略、新規事業戦略、中長期戦略、グローバル戦略等の策定・実行支援プロジェクトを数多く経験。
補足:ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)
アメリカ合衆国に本社を置くコンサルティング会社。
経営コンサルタントは仕事が速い理由は何かと聞かれた際、内田氏によると「彼らは特別に頭の回転が速いわけではない。後天的に仮説思考を身につけているので、問題解決のスピードが格段に速くなる」とのこと。
本書はその仮説思考の方法をまとめている。
「答え」を出すのが早い人は自分なりの「仮説」を立てている。
あらゆる情報を網羅的に調べてから答えを出していくには、時間的にも資源的にも無理があるということである。
内田和成著「仮説思考―BCG流問題発見・解決の発想法」
単純なものだと、「今日は雨になりそうだ」と考えて傘をもち歩くことも仮説思考である。
仮説思考とは何か
仮説でスタートする発想法
仕事の早い人は限られた情報をベースに、人よりも早くかつ正確に問題点を発見でき、かつ解決策につなげることのできる思考法を身に着けているのである。
内田和成著「仮説思考―BCG流問題発見・解決の発想法」
仮説思考は、答えを最初に仮定し、それを検証する思考法である。
仮説とは、「まだ証明されていないが、最も答えに近いと思われる答え」
私たちが普段から行っていることをビジネスに応用するのが、仮説思考。
課題を解決する近道となる。
⇒ 問題解決のスピードを飛躍的に上げる。
仮説と情報収集の関係
仕事が遅い人の特徴は、とにかくたくさんの情報を集めたがることだ。(中略)情報がたくさんないと、どうにも意思決定できないのである。
内田和成著「仮説思考―BCG流問題発見・解決の発想法」
膨大な情報を集めるのではなく、仮説を立てることで必要な情報に絞り込め。としている。
将棋を例にとると、ひとつの局面で約80の指し手があるが、すべてをつぶさに検証しない。
80のうち77〜78は過去の経験から「考える必要なし」と瞬時に判断する。
「これがよさそう」という2〜3手を熟考する。
これは情報収集にも当てはまるということである。
⇒ 効率的な意思決定が可能に。
仮説思考では最初に数個の打ち手(=仮説)に絞り込み、その仮説が正しいかを検証する。
仮説思考がもたらす3つのメリット
仮説思考のよい点は、他人の脳みそを刺激するところにある。(中略)反発、共感、賛成、驚きにより新たな創造が生まれるのである。
内田和成著「仮説思考―BCG流問題発見・解決の発想法」
1. 情報洪水に溺れない
必要な情報のみを選別できるため、情報過多に悩まされない。
⇒ 意思決定のスピードが向上。
2. 大局観を持てる
全体像を捉えた上で仕事ができるため、目的に沿った行動がとれる。
⇒ 無駄を省いた戦略策定が可能。
3. 問題解決能力が上がる
仮説をもとに効果的な解決策を作り出すことができる。
⇒ 最適解にたどり着くプロセスが短縮される。
最初の仮説が間違ったら、どうするのか?🤔
仮説が間違っていたら、検証段階で仮説の証拠が集まらないので、十分に軌道修正できる。
⇒ 仮説思考ならトライ&エラーも早い。
仮説思考の例
仮説思考によってストーリーの大枠を先につくっておけば、目的・結果志向で仕事を進めることができ、成果に結びつけやすい。同時に、仕事が効率的にできて無駄が少ない。
内田和成著「仮説思考―BCG流問題発見・解決の発想法」
問題への仮説は2種類あるという。
問題を発見する仮説と解決策の仮説である。
例
■問題発見:「売れない理由」の仮説を3つに絞る。
❶「競合よりも価格が高い」
❷「販促の問題」
❸「販売経路の問題」
現地調査で可能性の高い仮説を決める。
どうやら、量販店では競合と比べて陳列商品数が少ない。
❸の「販売経路の問題」が大きそうだと判断。
■問題解決:「商品開発」「営業強化」の2つに分ける。
費用・人員・体制・量販店の強み/弱みから対策案を絞り込む。
「商品開発」はすぐには対応できない。では「営業強化」で考えて仮説を立てる。
❶ 営業効率が悪い。ただし、これは掘り下げが甘い。
❷ 営業がデスクワークに忙殺され、取引先に出向く時間がない。
❸ 営業所長が自分の案件を抱えており、部下を指導できていない。
この仮説から❷ならデスクワークを減らす方法や設備を。
❸なら、所長の仕事配分を見直す案を考えていく。
実際に調査やヒアリング…と「仮説構築→検証→進化」のステップを踏んでいく。
意外と知らないうちに行われているが、文字で改めて確認するのも発見がある。🤔
最初に答えを決めるので慣れない部分もあるが、使いこなせれば強い。
その他の良い仮説を作るためのコツ
「勝ち星は逃しても、教訓は手に入れろ」
(ちなみに元千葉ロッテマリーンズ監督:ボビー・バレンタインの言葉)
内田和成著「仮説思考―BCG流問題発見・解決の発想法」
●経験を積む
経験に基づいた直感が仮説の精度を高める。
⇒ 日々の仕事や生活から学びを得ることが重要。
●So What? を繰り返す
常に「だから何?」を問い続けることで、本質を見極められるようになる。
⇒ 思考の深掘りが可能に。
●仮説思考を日常に取り入れ、小さな実験を繰り返す
仮説→検証→修正のプロセスを日常で実践する。
⇒ 確かな成果につながる。
平凡から抜け出そうとするなら、失敗を受け入れるしかない。
それまでと違うことをして、経験をつくり上げるのだ。
まとめ
⇒ 答えを先に決めて検証する問題解決法が仮説思考。
仮説とは読んで字のごとく「仮の説」であり、われわれコンサルタントの世界では、「まだ証明していないが、最も答えに近いと思われる答え」である。
内田和成著「仮説思考―BCG流問題発見・解決の発想法」
知識や見聞は、いずれ力になってくれると教えてくれます。
是非、皆様のより良い人生の選択肢が増えますように!
見ていただきありがとうございました!😆