- 投稿日:2024/12/09
- 更新日:2025/09/29

「子どもが野菜を食べてくれない!」
多くの親が抱える悩みではないでしょうか?
野菜嫌いになる原因は、苦みや食感、見た目などさまざまです。しかし、野菜は成長に必要な栄養素がたっぷり含まれている大切な食品です。
この記事では、管理栄養士の私が子育ての中で、我が子を野菜好きに育てるために実践してきた方法をご紹介します。
離乳食初期:いろいろな野菜に触れる
まずは、いろいろな野菜の味を経験させることが大切です。
ペーストにしやすい野菜なら何でも試しました!甘くて美味しい人参・さつまいも・じゃがいも・かぼちゃだけでなく、少し苦みのある小松菜・ほうれん草・大根・キャベツも与えていました。
野菜一つ一つの味を覚えてもらうため他の食材と混ぜ合わせずに与えるようにしていました。
離乳食中期:食感の多様性を味わう
離乳食中期からは、食形態に変化をもたせました。
同じ野菜でも、すべてをペーストにするのではなく、柔らかく茹でた根菜を軽く潰したり、葉野菜は細かく刻んだりして、いろいろな食感を子どもに楽しんでもらいました。
この頃も、野菜一つ一つの食感を感じてほしいという思いから、他の食材と混ぜ合わせることはほとんどありませんでした。
ただし、食べている途中でペースが落ちてきたと感じたときには、ご飯やタンパク質の食材と混ぜて、食材の組み合わせによる味の変化を伝えていました。
離乳食後期:自分で食べたい!を伸ばす
好奇心旺盛になる離乳食後期は、自分でできることは自分でしてもらうようにサポートしました。柔らかく茹でた野菜は自分で持って食べられるよう工夫しました。
食べ残しがあっても「今は食べたくないんだな」と受け止め、翌日も同じものを食卓に出しました。親が「嫌いだからもう出さない」と決めつけてはいけません。子どもは食卓に出たものしか食べる機会がありません。親が「安全に食べられる食材」であることを伝える必要があります。
離乳食完了期〜:おやつの工夫
おやつは、おにぎり・サンドイッチ・芋類・果物・ヨーグルトなど。甘さが控えめなものを中心に選びました。この時期におやつの甘さを毎日感じていると、砂糖に依存してしまい、野菜の苦味や酸っぱさをとても嫌に感じてしまいます。
食事で御飯の量が少なかったらおにぎりを、野菜を食べていなかったら茹で野菜を、すべて完食していたら食事で提供していない果物やヨーグルトをというように、食事で食べきれなかった食材をおやつとして提供していました。
夕食の準備中に「お腹すいた」と言った場合、おやつではなく、作りおきのおかずや夕食に使用するカット済みの野菜を与えていました。空腹のときが一番美味しく感じるからです。また、生の野菜と加熱して料理になったときの野菜の味や食感の違いを学ぶいい機会にもなります。
今でも続く野菜好き!
現在小学生になった我が子は、食事準備中に生の野菜をつまみ食いしたり、食事後に野菜室を開けて「これ切って!」と人参を持ってきます。
野菜を食べて欲しい理由は、健康のため以外にも楽しく食べることが一番大切だと感じます。
長い人生の中で、ほんの少し「No」と反応されただけで、野菜料理を出さないのは、新しい味に出会うチャンスを奪っていると思います。「No」と言われてからがスタートです。変化に対して柔軟の子どもたちは、野菜を食べ長と伝え続けることで、いつかは食べてくれるはずです。大人たちも美味しく食べる姿を見せて上げてくださいね。
リモネンは他にも、献立や調理に関する記事を書いています。ぜひご覧ください。
https://library.libecity.com/creators/KkEOwKLFv4fwrrXWM4LXzmLJBX72