- 投稿日:2024/12/14
- 更新日:2025/10/01

外貨両替の基礎知識:為替レートについて
外貨両替での注意点は為替レートです。
例えば日本円から米ドルに両替する際は、当日の外国為替市場のドル円レート(土日の場合は金曜)が円高の方が良いです。
逆に、米ドルから日本円に両替する際は、円安の方が良いです。
次に、当日の外国為替市場の為替レートを元に各企業が独自で外貨両替の為替レートを決定しますので、企業(場合によっては店舗ごと)によって為替レートが異なります。
そのため、いつ、どこで両替するかによって、両替で得られる金額が異なります。
1万円はいくらになる?100米ドルはいくらになる?
具体例として、2024/11/23に金券ショップの大黒屋と三菱UFJのワールドカレンシーショップで外貨両替した場合にいくらになるかを計算してみました。
地元の大黒屋の為替レート
三菱UFJ:ワールドカレンシーショップの為替レート
※11/23が土曜なので11/22の為替レートになっています。
1万円を米ドルに両替する場合
まずは、1万円を米ドルに両替する場合を計算してみます。
日本円→米ドルのレート
大黒屋:¥156.74
三菱UFJ:¥157.32
大黒屋の方が三菱UFJよりも為替レートが良い(円の価値が高い)です。
そのため、1万円を米ドルに両替すると。。。
大黒屋:¥10,000 ÷ ¥156.74 = 約$63.80
三菱UFJ:¥10,000 ÷ ¥157.32 = 約$63.56
大黒屋で両替したほうが、得られる米ドルが多くなります。
(実際に両替する際は、お札で払える金額にする必要があるので、支払う日本円を調整します)
100米ドルを日本円に両替する場合
次は、100米ドルを日本円に両替する場合を計算してみます。
米ドル→日本円のレート
大黒屋:149.74円
三菱UFJ:151.52円
三菱UFJの方が大黒屋よりも為替レートが良い(円の価値が低い)です。
そのため、100米ドルを日本円に両替すると。。。
大黒屋:$100 × ¥149.74 = ¥14.974
三菱UFJ:$100 × ¥151.52 = ¥15,152
三菱UFJで両替したほうが、得られる日本円が多くなります。
そのため、為替レートのみで2024/11/23に両替する店舗を判断するなら、以下になります。
日本円→米ドル = 大黒屋
米ドル→日本円 = 三菱UFJ
外貨両替できるお店
三菱UFJフィナンシャルグループ:ワールドカレンシーショップ
三菱UFJ系列ということで安心感があります。
ただし、土日営業している店舗は限定されますので、店舗案内でご確認ください。
私は、大宮そごう店で両替しました。
大宮そごう店
大宮そごうの10Fにあり、非常にきれいな窓口で、店員の方も手際よく対応してもらえたので、はじめてで緊張しましたが30分もかからず終わりました。
硬貨は両替できませんので、ご注意ください。
金券ショップ:大黒屋
店舗数は非常に多いです。
ただ、両替する際の為替レートが店舗ごとに異なる可能性があるため、店舗で確認が必要です。
ビューカード外貨両替センター
店舗数は少ないものの、駅ナカにあるので、場所的には便利です。
ただ、私が両替しようとした日(2024/11/23)は為替レートが悪すぎました。
外貨両替ドルユーロ
ネットで両替ができるサービスです。
送料がかかる点がネックですが、店舗に行く手間が省けるのはメリットです。
成田空港の両替所
旅行に行く際に、空港で両替するパターンです。
今回は、子どもに外貨をもたせる必要があったので、使用しませんでした。
外貨を持たない(もしくは少額にする)選択肢
海外での利用に対応しているクレジットカードやプリペイドカードであれば、現金は少額にすることができます。
VISAやMastercardなど、海外で使える店舗が多いクレジットカードをお持ちであれば、現金は最小限に抑えることができます。
ただ、未成年の場合は、クレジットカードが作れないので、プリペイドカードがおすすめです。
うちの子どもは、住信SBIネット銀行の口座を持っているためデビットカードを持たせましたが、使える店舗が限定されるようで、使えませんでした。
そのため、三井住友カードのプリペイドカードである「かぞくのおさいふ」をもたせました。
かぞくのおさいふ
無料で物理カードを作成できますが、スマホアプリで親がチャージして子どもに送金する必要があるため、親と子で2枚カードを作る必要があります。
かぞくのおさいふのメリット
1.外貨両替不要
日本円でチャージしてそのまま支払いに使えるので、外貨両替の必要がありません。
2.支払いが簡単にできる(物理カードとApplePay/GooglePay)
現金だとお札や硬貨を出す必要がありますが、プリペイドカードを出すだけで支払いができます。
3.使用履歴がスマホアプリでわかる
リアルタイムに近い間隔で使用履歴が親のスマホに通知されるため、残金の把握がし易いです。
4.必要な額をあとからチャージできる
これが最大のメリットだと感じていますが、海外でどれくらい使うか分からないが大金は持たせたくないという場合に、プリペイドカードで支払ったあとの残金を確認して、追加で親がチャージして子どものカードに送金ができます。
5.カードを無くしても使用を止められる
プリペイドカードを紛失した場合でも、親のスマホアプリから利用停止することができます。
かぞくのおさいふの注意点
1.海外での利用は、手数料として3.63%取られる
三井住友カードだと2.2%なので、高いですね。。。
2.チャージ手数料として204円取られる
QRコード決済のチャージと同じノリで試しに500円チャージしたら204円取られて泣きました。
まとまった金額をチャージすることで、チャージ回数を減らしましょう。
3.出金はできない
一度チャージすると、銀行口座などに出金はできません。
そのため、使い切りたい場合は、SuicaやQRコード決済にチャージするのがおすすめです。
プリペイドカードの雄 Kyash Cardという選択肢
プリペイドカードはリベシティだとKyashが有名ですよね。
普段遣いという観点だと、チャージ手数料のかからないKyashの方が良いと思いますが、海外での使用という観点で、かぞくのおさいふと比較してみました。
ただ、Kyashは実際に使ったことがないため、誤りがあるかもしれません。
そのため、参考程度に留めいておいてもらえればと思います。
1.海外で使用する場合は、Kyash Card Lite、Kyash Card Virtualは海外の実店舗では利用できないため、Kyash Cardにする必要がある
Kyash Cardであれば、かぞくのおさいふと同じ利用方法ができます。
2.Visa加盟店登録が日本国外で登録されている場合、または日本円以外の外貨での決済を行なった場合に、海外サービス手数料(4.5%)が生じる
Visa加盟店登録が日本国外で登録されているというのが、海外企業の店舗だとすると、ほとんどの店舗が該当すると思われますが、正確なところは解りませんでした。
海外手数料4.5%はかぞくのおさいふ(3.63%)よりも高額です。
3.チャージ手数料は無料
かぞくのおさいふは204円取られますので、Kyashに軍配が上がります。
4.渡航前に入金する必要がある
「日本国外から「入金」を試みた際、セキュリティシステム作動により、入金/決済を含めサービスのご利用に制限が行われる場合があります。そのため、渡航前にあらかじめ「入金」をお願いします。」 とのことでした。 ただし、かぞくのおさいふのように、日本国内の親のKyashに入金して、海外にいる子どものKayshに送金すれば問題ない気がしますが詳細不明です。
5.出金できる
手数料が220円かかりますが、出金ができます。
かぞくのおさいふは出金できないので、Kyashの方が便利ですね。
さいごに
未成年の海外旅行の際のお金の準備方法ということで、外貨両替とプリペイドカードについて紹介しました。
三菱UFJでの外貨両替は初めて行いましたが、現金と身分証明書だけあればできたのでおすすめです。
かぞくのおさいふは、チャージ手数料が最大のデメリットですが、海外旅行限定であれば良い選択肢だと思いました。
ご参考になれば幸いです🙇