- 投稿日:2024/12/20
- 更新日:2025/09/29
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国立大進学なのに200万円以上かかった理由
国立大進学なのに200万円以上かかった理由。それは、学費以外にかかる費用がとんでもなかったからです。
なので、将来「大学の授業料無償化」がすすんで「授業料は完全に無料」となったとしても、「200万円くらいは用意しておく」と思っておいた方がいいかも知れません。
実際にかかった費用をまとめましたので、少しでも進学費用の盲点をなくすようにお役立ていただけたら幸いです。
2024年次男が進学した際の費用 2,091,034円
▼ 実際にかかった費用一覧
・ 入学金、諸納金、
ミールカードなど 732,970円
・ パソコン 229,816円
・ 関数電卓 7,527円
・ 賃貸契約 253,413円
・ 新生活用品 619,125円
・ 交通費、宿泊費、送料 248,183円
< 合 計 > 2,091,034円
次男は、地元北海道から九州の大学に進学しました。
長男と次男は同じ高校出身ですが、2019年に長男が大学に進学した時よりも、多くの学生が日本全国に旅立っていきました。
逆に本州から北海道の大学に進学する子も増え、遠方の大学に進むことが普通になっています。
なので進学費用の盲点は「一人暮らしの費用」です。
また「受験の際にかかる交通費(飛行機代)や宿泊費」も盲点の一つです。
もう少しくわしく今回かかった費用についてまとめておきます。
必要のない方は進学費用の目安までとばしてください。
【前提条件】
・ 北海道(自宅)~九州(進学先)の国立大学への進学
・ 一人暮らし
・ 引越費用は人の移動のみで家具家電は新しく調達 → ネット注文で引越日に配達受取
・ 引越は本人と父で行う(父が泊まれる布団も用意)
・ 服などの段ボールで送れるものは宅配便で送る
・ 一年間学食で一日1,350円分食べられるミールカード購入
入学金、諸納金、ミールカードなど 732,970円
【入学金、諸納金】
合格通知が届いたらすぐに入学の手続きが必要になります。
今回経験した日程をまずはご紹介します。
2024年3月7日(木) 合格発表
2024年3月9日(土) 合格通知、入学手続きの案内届く
2024年3月13日(水)郵送での入学手続きの締切 ※3/13消印有効
~ 入学手続きの流れ ~
①合格通知届く
②銀行の窓口で振込して、学校に提出する納付書と自分の控えになる受領証に収受印もらう。(ATMやネット振込は不可)
③入学手続き書類の所定の位置に振込んだ時の納付書を貼って郵送で提出。
合格発表の日に合格通知が届くわけではないので、なかなか日程に余裕はありません。
長男のときにも銀行の窓口で振込が必要なのはわかっていたので、合格発表翌日の金曜日にお休みをとって準備していましたが届いたのは土曜日でした。
入学金の支払いばかり気になりますが入学手続きの書類は他にもあるので、「土日のうちに書けるところは完璧に書いておく」「あとは納付書貼って出すだけ」にしておくといいです。
ちなみに私は月曜日の昼休みにゆうちょ窓口で振込。仕事帰りに書類を整えてゆうちょ窓口で提出しました。
◆このときに支払った現金
・ 入学金 282,000円
・ 諸納金 82,300円
・ ○○会費(学校の同窓会組織) 40,000円
合計 404,300円
この他に任意でインターネット申込をするミールカードや教材、保険などがあります。これらはクレジットカード払いができました。
【ミールカード】はじめて親元から離れて自炊することになるのでミールカードは頼みました。学食で食べられる一年分前払いの定期券みたいなものです。
・ 一日1食分だけ
・ 2食まで対応
・ かつ、長期休暇も対応
などいくつかのプランがあります。
たとえ料理に自信があったとしても、学業やバイトで時間がない学生にとって買い出しや調理、洗い物もしなくてすむのはありがたい制度だと思います。
わが家が選んだのは
・ 平日1,350円、土曜日600円まで食べられる
・ 長期休みも対応
という一番高いプラン(年額244,000円)。
ですが約一年利用してみて、来年からはプラン変更しようと思います。というのも長期休み対応といっても使える日が少なかったからです。
食堂のお盆休みが長かったり、一日600円までしか利用できない期間が長かったり。実家に帰省している間も利用できないですしね。来年からは一日に食べられる金額は同じでも、長期休みは対応してませんというプラン(年額219,000円)を申し込もうと思います。差額を子どもに渡します。
ちなみに長男はミールカードを頼んだのは1年生のときだけでした。バイト先で晩ごはんが食べられたり、サークルの友だちと外食に行く方が好きだったからです。その分一か月の食費3万円を渡していました。年間36万円になるのでミールカードと比べたら割高になります。ミールカードを選んでくれた方がよかったのですがその子の性格や生活スタイルによって変わってきますね。
長男は北海道の国立大。次男は九州。同じ国立大学とはいえ学校によってミールカードは金額も土日の対応も違っていたのでご自分の学校のを確認してください。
【教材】
長男は2年生からはうまく大学近くの古本屋で教科書を買ったり、先輩から譲ってもらったりして安くすむようにしていました。でもやっぱり1年生のときの教科書は先に申し込んでおいた方が安心なのでネット申込→新居へ配達依頼しました。配達料が500円かかるので大学生協まで取りに行きたかったのですが、以前トラブルがあったらしく配達しか選べませんでした。
【保険】 「学研災」と「付帯学総」
大学からの強制的に入らなければいけない保険で「学研災」というものがありました。例えば実験中の事故とか学校活動中の保険ですね。それに付属して入れる「付帯学総」というものもありました。自転車事故の個人賠償だったり、バイト中の事故、風邪をひいたりケガをしてもかかった分だけ実費が出る保険でした。
・ 自転車保険には必ず入らなければいけないし
・ バスケも続けるし(捻挫グセあり)
・ 遠方の保護者がかけつけるときの保障もある
ので4年間分前払いで37,080円というプランに入りました。
リベの方は保険に関するリテラシーが高い方が多いので必要に応じて検討されるといいと思います。
ちなみに入学手続きの書類の中にはもっと見やすくてきれいな「生協の保険」のパンフレットも入っているのですが、他の保険も含めて、補償内容と金額をよく見比べるといいと思います。
◆インターネット申込したクレジットカード払い+保険料はコンビニ払い
・ ミールカード 244,000円
・ 教材、生協の出資金その他 47,590円
・ 保険 37,080円
合計 328,670円
以上、入学金、諸納金、ミールカードなどで 732,970円。
パソコン 229,816円 、関数電卓 7,527円
【パソコン】
パソコンは絶対いるので合格前の2月8日に前もって購入していました。この時期はいろんなメーカーで学生割引をしているので、うまく学生割引をつかって購入するといいと思います。次男は受験勉強真っ只中なのにパソコンのリサーチは欠かさずしていたので1~2週間だけの期間限定というものでお得に買えました。
【関数電卓】
合格通知と一緒に送られてくる生協のパンフレットにのっていて必要そうだったので買いました。同じものがアマゾンで安く売っていたのでアマゾンで買いました。
賃貸契約 253,413円
賃貸契約はすべてオンラインで完結しました。
「合格前予約」できる物件もあるのですが、割高だったり、いい物件がなかったりするので事前に仲介業者さんに相談しておき、「合格発表がでたらすぐに申し込む」という段取りをしてもらいました。
新生活用品 619,125円
【 新生活用品 ¥619,125 の内訳】
・ 冷蔵庫 49,800円
・ 洗濯機 48,500円
・ 炊飯器 14,800円
・ 掃除機 3,380円
・ ハンガーラック 17,990円
・ レンジボード 23,990円
・ ベッド 19,490円
・ マットレス 52,900円
・ パソコンデスク 17,990円
・ デスクチェアー 39,900円
・ ローデスク 15,990円
・ その他 ※1 314,395円
(※1 布団、布団カバー、カーテン、タオル、電子レンジ、調理器具、食器、水切りラック、ゴミ箱上ラック、ゴミ袋ホルダー、ドライヤー、アイロン、座椅子、トイレットペーパーなどの日用品など)
長男のときの大失敗を共有させていただきます。冷蔵庫の話です。
長男が一人暮らしを始めたのは1年生の8月。そして大学院にはいかないと言っていたので「3年半使えればいいや」という安易な考えのもと一時しのぎの安い物を買ってしまいました。結局大学院にもいって5年半不便な冷蔵庫で過ごすことになります。
87Lくらいの冷蔵庫を買ったのですが小さすぎです。いくら外食がメインでも小さすぎです。150L前後あると使いやすいと思います。
交通費、宿泊費、送料 248,183円
【受験の交通費、宿泊費】
北海道は雪で飛行機が飛ばなくなる恐れがあるので受験の前日ではなく、2日前に到着する安全策をとりました。
受験当日もそのまま帰ってくると遅くなってしまうので宿泊。結局3泊4日の交通費と宿泊費がかかりました。
【引越の交通費】
賃貸契約はすべてネットで完結。現地を一度も見ていないので父と二人での引越にしました。
実際、届いた家具家電のダンボール量は半端じゃなかったので、一人で行っていたら「寝る場所も作れなった」そうです。
二人がかりで荷物をあけて設置して、なんとか部屋らしくして、大量に出たゴミの処理方法を確認して、父だけ帰ってきました。
次男の片道分の飛行機代、父の往復分の飛行機代がかかりました。
【服や日用品はゆうパックで】
ダンボールで送れるものは全部ゆうパックで送りました。
「入学時の費用」のまとめ
2024年3月の時点で入学費用が200万円以上かかりました。
入学金だけではなく、一人暮らしの費用がかかったからです。
ただしこれは
・ 受験から入学までの一時金のみ です
その後の授業料や生活費は含みません。
進学費用の目安
大学 4年+大学院 2年= 6年通う子が多い
長男は現在、大学院 2年ですが聞いていて大学院まで進む子が本当に多いですね。そこまで進む理由はやっぱり
「大学 4年だけでは行きたい企業に入れない」
ということが大きいと思います。
進んだ大学によって違うのかとも思ったのですが、教育大に行った子も大学院まで進んでいるし、今回次男の同級生で私立に行った子も大学院まで行くことを決めています。そういう時代なんだと思います。
ちなみに情報の取りに行き方も今の子はすごいです。
長男と次男は5歳違いですが、たった5年の間にも進化しています。
■ 今回次男が進学先を決めた理由は
「AIに使われる側ではなく、AIを使う側(もしくは作る側)にいく」
というのが大前提で
① 自分はお金持ちになりたい
② 年収の高い会社を調べる
③ 出身大学を調べる
④ 候補にあがった大学の中から興味のあることを学べる大学を選ぶ
この順番です。
自分でなりたい将来を検索して見つけてきます。
子どもがどんな選択をしても応援してあげられる親になりたいですよね。
【 6年間でかかる費用】は 1,310万円?
今回入学時にかかった費用を含めて、大学に 6年通わせるとしたらいくらかかるのか試算してみました。
国公立大学/一人暮らしの試算です。
月の生活費は、家賃5万円+食費3万円+水道光熱費2万円=10万円で仮定してみます。
・ 入学時200万円
・ 授業料60万円×6年間=360万円
・ 月の生活費10万円×12か月×6年=720万円
・ 大学院の入学金30万円
合計 1,310万円
気が遠くなる金額ですね。
ちなみにお恥ずかしい話ですが、わが家は月の生活費分「全額奨学金」を借りています。
入学時の一時金しか貯められなかったからです。
授業料分は普通に暮らしていく中で月々5万円ずつ貯めています。
授業料は前期と後期の年 2回、口座からの引落になります。長男の学校では5月と11月。次男は4月と10月。学校ごとに引落の月は違うようですが大体この時期と思っておくとよいと思います。
書き忘れていますが、この前期の授業料約30万円もすぐ必要になるので、入学時の一時金200万円にプラスして準備が必要です。
わが家のお恥ずかしい話をしたのも、あまりに途方もない金額なので「今、貯金出来ていない方でも大学に行かせてあげられますよ。」と言いたかったからです。
「借金なんてするんじゃねぇ」の声が耳から離れませんが(笑)。仕方ないです。コレは(笑)
教育資金を貯めてあげられなかったのは親のせいなので、返済は親がする予定です。うちは夫が公務員なので退職金で返すつもりでいます。
(※でもこんなことを言えるのも、うちは夫婦ともに高卒なので、自分の奨学金の返済がなかったからだと思います。もし、自分の奨学金を返済して、さらに子どもの奨学金も返済となると大変ですよね。)
そんな悪い例のわが家ですが、「今ならデキル!この1,310万円を高校卒業時までに貯める方法」を考えてみました。
【 1,310万円を貯める方法 】NISAと児童手当の活用法
24年前。子どもが生まれたときから児童手当はすべて生活費に使ってしまっていました。でも学長にお金の知識を教えてもらった今なら、違います。
・ 家計管理
・ NISAという制度ができた
・ インデックス投資というものがある
そして、
インデックス投資は 15年以上の長期投資なら過去の成績上負けない投資であること。
ただし、※1 未来を約束するものではない ※2 投資は自己責任
以上のことを学びました。
NISA口座で児童手当をすべて投資にまわしてみたらいくらになるか
0歳~18歳までの18年間、児童手当を全部投資にまわしてみます
2024年12月現在の児童手当は
・ 0~3歳まで毎月1万5千円
・ 3歳~18歳まで毎月1万円
NISA口座なので税金はかかりません。
投資先はもちろん
・ eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
・ eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
のどちらかですね。
優良なインデックス投資に長期投資した場合の平均利回りは「年5~7%」とのことなので、6%で計算してみます。
金融庁つみたてシミュレーターを使用します。
① 0~3歳まで毎月15,000円。これを3年投資する。→ 59万円になる ② 60万円を15年間6%で運用すると → 143万円になる
※ 金融庁の資産形成シミュレーター より
本当は59万円で計算したかったのですが、端数の入力ができなかったので大体これより少ないくらいと思ってもらえたらいいはずです。なんなら、3歳になった時点で1万円追加しちゃってください☆
するとなんと!0~3 歳までの児童手当を18歳まで運用するだけで 143万円になりました!
(合ってますよね?間違えていたら教えてください。ITも数字も弱いです。。)
③ 3歳~18歳までの15年。毎月1万円の児童手当を利回り6%で積立する → 291万円になる
0~3歳まで積み立てた分と合わせると
143万円 + 291万円 = 434万円
434万円あれば、入学時の費用200万円は余裕で貯まっていますね。
ちなみにこの金額は、
「自宅通学で国公立大学に通うならこれだけで6年通える金額」です。
(入学金30万円+年間の授業料が60万円×6年間+大学院入学金30万円=420万円として)
④ただ目標は「1,310万円貯めること」です。
では単純に18年で1,310万円貯めるなら、毎月いくらずつ積立てればいいのでしょうか。
これも金融庁つみたてシミュレーターでできます。毎月 33,820円と出ました!
端数が気持ち悪いので、
パターン1:毎月33,000円を18年積み立てた場合1,278万円になりました。
1,310万円ー1,278万円=32万円
32万円の不足です。
ですが、高校卒業時に1,310万円を全額取り崩すわけではないので、十分なのではないでしょうか。
パターン2:毎月34,000円を18年積み立てた場合1,317万円になりました。完全クリアです。
毎月 33,000円 ~ 34,000円の積み立ては全然無理な数字ではないです。
なぜなら、当時手取り月収が17~18万円だったわが家でも、月3万円の幼稚園代を払えていたからです。
しかも毎月児童手当が1万円ありますから、手出しは23,000円~24,000円です。これなら子ども二人分でもがんばればできそうです。
そして今は2019年10月から幼保無償化が実施されていて、いろいろ条件付きですが月最大27,500円利用料が無償化されるとのことです。
幼稚園に通わせている間もなんとか積み立てを続けられそうですね。
まとめ
・ 大学進学時には 200万円 かかるとみておいた方がいい。
・ 4月か 5月には前期の授業料 30万円がすぐ引落になるので、230万円あった方がいい。
・ 国公立大学/一人暮らしで大学院 2年まで通う場合の目安は1,310万円。
・ NISAとインデックス投資を使えば、月々 33,000円~34,000円の積み立てで用意可能。
子どもの夢を叶えると自分の幸福度もあがります。
これからのみなさん、がんばってください!