- 投稿日:2024/12/19

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要約
落語では「間」を活かして言葉を際立たせることで、噺に命を吹き込むことができる。
伏線を張る「間」や強調する「間」を工夫することで、聴き手の想像力を引き出し、笑いを生むきっかけを作る。
噺全体を磨き上げるには、「間」の使い方に磨きをかけることが重要や!
以前、演じた「天狗さし」。
この噺の中で、わいが特におもしろいと感じているのは「ある言葉」なんや。
その「ある言葉」のおもしろさを際立たせるように構成を組み立てて稽古をしとったら、ある人から「その言葉を立てる工夫がおもしろいな」と言われたんや。
そこでさらに、「その言葉を立てるために、もっと手前にも仕込みを入れたらどうやろか?」とアドバイスをもらって、実際に仕込みを加えてみてん。
ほんなら、噺全体が俄然おもしろくなってきたんやわ。
「おもしろい」を引き出す着眼点
おもしろいことを、さらにおもしろくする着眼点っちゅうのは、一人ではなかなか気づかれへんもんやと思う。
けど、それを見つけられる人や、アドバイスをくれる人がいると、噺にまったく新しい息吹が吹き込まれるんや。
たとえば、ある言葉に注目するだけやなく、その言葉が登場するまでの流れをどない作るかを考える。
ここで大事になるのが「間」や。伏線を張る「間」、言葉をさらっと流す「間」、そして言葉を際立たせる「間」。この使い分けが、聴き手の期待感を高めるんやな。

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