- 投稿日:2024/12/22

前回のテーマは「セリフは覚えるんやのうて、掘り下げるんや」っちゅう話やったな。
要約すると、セリフを覚えるだけやのうて、登場人物の気持ちや情景を掘り下げることで、自然とセリフが口をついて出るようになるねん。
さらに、聴き手によって浮かぶ情景が違うから、対話を通じて新たな楽しみ方や解釈を共有できる。これが落語の魅力なんや、ちゅう話やったな。
さて、今日はその「掘り下げる」のさらに先にあるもんについて書いてみたい思てる。
登場人物を慮ることが肝心や
落語では演者ひとりで、何人もの登場人物を演じるわけやな。
けど、セリフをただ覚えるだけやったら、そら聴き手には伝わらへん。
登場人物のセリフの奥にある想いや感情を慮ることが大事なんや。
この「慮る」姿勢が、噺に魂を吹き込むんやな。
セリフのある登場人物だけやなく、セリフのない人物についても「この人、どんな想いでおるんやろ?」と考えながら演じることで、噺がぐっと深みを増すねん。

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