- 投稿日:2024/12/22
- 更新日:2025/10/09
家族とのお金、どうやってやりとりしていますか?
私は70代の両親と同居していて、さまざまな支出を折半していますが、長いあいだ現金で精算してきました。
そんなわが家に、昨年秋ちょっとした変化がありました。母にことら送金を教えたところ、一部の精算がキャッシュレス化したのです。
ことら送金とは?
母に教えた「ことら送金」について、簡単にまとめてみました。
ことら送金は、株式会社ことらが提供する個人向けの送金サービスです。
10万円以下なら手数料無料で、ほぼ即時に送金ができます。主な特徴は次のとおりです。
・対応金融機関が多い:メガバンクやゆうちょ銀行など418金融機関で利用できます(2025年10月時点)。リベ大が推奨するネット銀行のうち、住信SBIネット銀行は利用できますが、楽天銀行は利用できません。
・簡単に利用できる:多くの銀行で、公式アプリから利用できます。
・送金回数・金額に上限がある:住信SBIネット銀行は「回数制限なし(1日あたり50万円まで)」、ゆうちょ銀行は「月5回まで」など、上限は金融機関ごとに異なります。
手持ちの銀行口座が対応していれば、アプリから簡単に使えて少額の精算を無料・即時で送れるのが魅力です。
母にことら送金を教えたきっかけ
昨年の秋、母・娘・私の3人で外食したあと、割り勘の精算をしました。
娘からはことら送金で受け取り。その様子を見た母が「私も使ってみたい」と興味を示し、ゆうちょ銀行からのことら送金にチャレンジしました。
母はすでに「ゆうちょ通帳アプリ」を使っていたので、その場で設定を手伝い、無事に初のことら送金が完了しました。
これまでにことら送金で行ったこと
ことら送金が使えるようになったのをきっかけに、母に提案していくつかの支払いを現金から切り替えました。
母の希望もあり、送金時は毎回となりで見守っています。
光熱費の精算
我が家では、水道代と電気代は父名義の口座からの引き落としですが、プロパンガス代は固定費を見直したときに私名義で契約したため、私のクレジットカードで支払っています。
これまでは差額を現金で払っていましたが、次のように変更しました。
・私が折半する水道代・電気代を、私の住信SBIネット銀行から父の口座へ振込
・両親分のプロパンガス代は、母のゆうちょ銀行から私の住信SBIネット銀行へことら送金
これでマネーフォワードにも折半した金額が自動で反映されるので、項目メモをあとから追加しています。
ネット通販の代理購入費用の精算
母がネット通販で購入する商品は、すべて私が代理で注文しています。
これまでは現金で受け取っていましたが、ことら送金に切り替えました。
即時反映されるので、入金したらすぐにマネーフォワードを更新し、立替分を忘れずに除外できるようになりました。
キャッシュレスにならなかったこと
ことら送金を便利に感じていますが、今でも母は現金払いがメインです。
すべてのやりとりをキャッシュレス化するには至らず、現金精算もまだまだ残っています。
ゆうちょ銀行のことら送金は月5回までという制限もあるので、今の「一部の支払いだけことら送金」でちょうどよいかもしれません。
食費・日用品費
両親は免許を返納しているため、食材や日用品の買い出しは私が担当しています(両親の免許返納についての記事はコチラ)。
共同食費として管理する費用の折半分は、母から毎週現金で受け取っています(母の家計管理は、昔ながらの封筒分け家計簿です🙂)。
ちょっとした立替
買い出しのついでにおつかい(お菓子など)を頼まれることがよくありますが、少額なので「面倒だから現金で払う」ことも多いです。
その場合は素直に現金で受け取っています。
思いがけず得られたメリット
ことら送金を導入したことで、予想外のメリットがありました。
それは、両親の持っている銀行口座を把握できたことです。
母と話す中で、ことら送金に対応していない銀行もあると伝えたところ、母から「自分たちが使っている口座が対応しているかを知りたい」と言われました。
その流れで、自然に両親が持つ銀行口座を知ることができました。
また、どの口座に年金が入ってくるかも話題になり、相続対策が少し進みました。
最後に
ことら送金を使い始めて1年が経ち、母とのお金のやり取りは「ときどきことら送金」という形に落ち着きました。全部キャッシュレス化はしていませんが、じゅうぶん快適です。
高齢の家族にネット銀行をすすめるのは難しいですが、ことら送金なら今ある口座のまま使ってもらえます。手数料も無料なので、ちょっとした精算から始めるのにいいサービスです。
キャッシュレスが少し進むだけでも家計管理はラクになりますし、親のお金まわりを知るチャンスになるなど、思わぬメリットがあるかもしれません。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。