- 投稿日:2025/01/02
- 更新日:2025/09/29

はじめに
放送大学に関しては、先行する2つの記事(「【コスパ最高!!】大学費用を最大限下げる方法」及び「放送大学で学割をフル活用!サブスク代を大幅カットする方法」)が参考になります。前者の記事においては、放送大学の全般的な紹介がなされており、後者の記事においては学割のフル活用の紹介がなされています。
私自身、自分のペースで好きな科目を自宅に居ながら学べるというメリットを活かしつつ、学割に関しても後者の記事で取り上げられているAdobe CC、Microsoft 365、Amazon Prime Student、YouTube Premiumいずれも利用してきた他、オペラを観に行った時に、通常席の半額程度の価格の学生専用席を快適に利用できたということもありました。
今回は、先行2記事で取り上げられていない放送大学の活用方法をご紹介したいと思います。放送大学に在籍されている方や、入学を考えている方のご参考になれば幸いです。
活用方法
1 附属図書館蔵書の貸し出し
他の大学同様、放送大学にも附属図書館があります。千葉県にあるので、遠方の方はなかなか足を運ぶ機会はないと思いますが、以下2つの方法で附属図書館の本を取り寄せることができます。
一点目は、各都道府県にある学習センターを通じて取り寄せる方法です。取り寄せたい本は、附属図書館ホームページからインターネット上で手続きができます。この方法のメリットは、往復の送料を負担しなくてもよい点です。デメリットは、借りる際と返す際に学習センターまで足を運ばないといけない点です。(送料が自己負担となりますが、返す際は学習センター宛(附属図書館宛ではない点に注意)に郵便や宅急便で送る方法でも対応可能です。)
二点目は、自宅配送を通じて取り寄せる方法です。学習センターを通じて取り寄せる場合と同様に、取り寄せたい本は、附属図書館ホームページからインターネット上で手続きができます。この方法のメリットは、わざわざ学習センターまで足を運ぶ必要がないという点です。デメリットは、往復の送料が発生する点です。まず借りる際に着払いとなるので、1,000円程度かかります。本の厚みがさほどなければ、返す際にはレターパックやクリックポストを利用すれば送料を抑えることができます。
学部学生であれば、一度に合計10冊・1か月間借りることができ、他の利用者が予約していなければ、ホームページ上の手続きで1回限り2週間の延長が可能です。
2 学生図書リクエストの活用
上記で附属図書館蔵書の貸し出しの概要を説明しましたが、「わざわざ放送大学附属図書館を利用しなくとも、地元の公立図書館を利用すればいいじゃないか」という意見もあるかと思います。その意見にも一理あるのですが、附属図書館の大きなメリットが学生図書リクエストの活用です。
毎年4月~12月までの各月一冊ずつ、附属図書館の蔵書にない本をリクエストして購入してもらえるという制度です。地元の公共図書館には入っていない、かと言って個人購入するには高すぎるという場合に重宝する制度です。この制度を利用すれば、誰もまだ手に取っていない新品の状態の本を取り寄せて家で読むことができます。
個人購入が望ましいもの(実用書、マニュアル本、試験問題集、ベストセラー等)や1点1,000円未満のもの等がNGだったり、リクエストを出してから手元に届くまで大体1か月半くらいかかるというデメリットはありますが、地元の公共図書館にはない最大のメリットだと思います。
3 リモートアクセス可能な電子ブック・電子ジャーナルの活用
リモートアクセス可能な電子ブック・電子ジャーナルの存在が、個人的に放送大学図書館の最大のメリットだと考えています。
他の大学図書館や公共図書館同様に、放送大学附属図書館にも各種電子ブック・電子ジャーナルが在学生向けに提供されています。学内環境限定の電子ブック・電子ジャーナルもありますが、リモートアクセス可、要するに自宅パソコンからアクセス可能な電子ブック・電子ジャーナルが充実している点が特筆すべきです。
私がよく利用しているものを2つご紹介します。
一点目は「日経BP記事検索サービス」です。『日経ビジネス』『日経パソコン』『日経トレンディ』『日経マネー』等、日経BP社発行59誌を最新のものからバックナンバーまで含めて記事単位で閲覧できるサービスです。注意点として、附属図書館全体での月間利用可能記事本数が設定されており、この上限を超えると翌月まで記事本文の閲覧ができなくなります。実際、月の下旬になると閲覧不可になることがよくあります。 大量の記事閲覧は他の利用者の迷惑になるため、適切な利用に心がける必要があります。
二点目は「朝日新聞クロスサーチ」です。これは「聞蔵IIビジュアル」の全面リニューアル版に当たるもので、1879年(明治12年)以降から当日までの朝日新聞記事、AERAの記事、 週刊朝日2000年4月からの記事等が閲覧できるサービスです。私は現在、個人研究の一環として、昭和40年代のなつメロ番組の放送記録をデータベース化するという作業を行っていますが、当時の新聞テレビ欄をチェックする際に朝日新聞クロスサーチを大変重宝しています。通常、過去の新聞紙面をチェックするためには図書館に足を運ぶ必要があるところ、自宅パソコンからアクセスできるのは大変有難いです。注意点として、同時アクセスは附属図書館全体で2名までなので、こちらも適切な利用に心がけることと、利用終了する際は必ず画面右上のログアウトをクリックすることが必要です。
4 (番外)各地の面接授業巡り
放送大学ではインターネット配信等の放送授業・オンライン授業がメインですが、対面で授業・指導を受ける面接授業(いわゆるスクーリング)が各都道府県の学習センターで半期ごとに開講されています。
私自身は地元の学習センター主催の面接授業しか受けたことはありませんが、地元に限らず各地の面接授業を受けることが可能です。
この面接授業を受けに行く際に、放送大学でもJR・私鉄・バスの交通費が2割引になる学割証を発行してもらえます。
面接授業を受けに行くことが主目的ですが、面接授業のついでに旅行を楽しめます。観光地に寄ってもいいと思いますが、道中の鉄道旅や宿泊も楽しいのではと思います。
昨日届いた友人(私同様に社会人の放送大学生)からの年賀状に、「昨年は奈良、島根、茨城、仙台と行くことができました」とあり、そのアグレッシブさに驚きました。
注意点として、飛行機は残念ながら学割の対象外となっています。
まとめ
以上、先行2記事を補足する観点から放送大学の活用方法を紹介してきました。
注意点として、先行記事中にも
②卒業意思や学位取得の目的もないのに、入学だけして学割を使いまくる作戦はリベではオススメされてません⚠️ 放送大学側からすると、誰にでも学習する機会を与えたいから学費を抑える仕組みを整えて上手く運営してるのに、そんな使い方するなら学割辞めちゃおうかな。ってなりますよね!
【コスパ最高!!】大学費用を最大限下げる方法
と書いてあるように、「日経BP記事検索サービス」や「朝日新聞クロスサーチ」を使うことを主目的に放送大学に入学するのはNGかと思います。
あくまでも、現在在籍中の方や、これから入学を考えている方に、「このような活用方法もあるんだ。」程度に参考としていただければと思います。