- 投稿日:2025/01/19
- 更新日:2025/01/20

冒頭
こんにちは。全国で学会発表経験がある現役放射線技師の「くまきち」と申します。
この記事をご覧いただいている皆さまは、病院に通われている方、または医療現場に興味のある方ではないでしょうか?
そんな皆さまに向けて、今回は患者さまから私へよくいただく質問についてお話ししたいと思います。それは、「CTとMRIは何が違うの?」というものです。
CTとMRIの名前を耳にしたことがあっても、具体的にどう違うのか説明できる方は少ないのではないでしょうか?医療現場で欠かせないこの2つの装置ですが、その仕組みや得意分野は大きく異なります。
本記事では、CTとMRIの基本的な違いを解説し、それぞれの画像がどのように医療の現場で役立っているのかを、分かりやすくご紹介します。
本編
CT(Computed Tomography)の特徴
CTは、X線を利用して体内を断層的に撮影する技術です。X線は体を通過する際に組織ごとに異なる吸収率を示すため、骨や臓器の細かい構造を詳しく把握することができます。胸部のレントゲン撮影を思い浮かべていただくと分かりやすいかと思いますが、それを360°の方向から一気に撮影しているイメージです。

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