- 投稿日:2025/01/27
- 更新日:2025/09/30

退職の伝え方、失敗の布石
看護師1年目、ここで頑張りつづけるのは無理…
同じ部署で2年目は考えられない、家事育児、仕事の日は全く、本当に全くできない。
精神的に追い詰められ、「いつまで続けられるか、わかりません…(涙)」と師長に伝えていました。
元々看護師になろうと思ったのは、家の近所で安定してそこそこの収入を得つつ、仕事、家事育児を両立させるため。
本末転倒、こんな職場無理すぎる。
2年目、部署移動をさせてもらう
急性期病棟で3年頑張れば、次、透析室に行けるよ、それまで頑張ろう!
と2人の小学生を育てながらフルで働く先輩から言われましたが、絶対に絶対に無理!と思いました。
部署移動した後、少しは時間的拘束はマシになりましたが、結局仕事の日は朝6時50分に家を出て、日勤の帰りは18時以降、長日勤(地獄)の帰りは21時過ぎ。
家事も育児も仕事の日は放棄するしかない日々。
転職するしかないと思いました。
ひそかに転職活動をする
看護師としての自信が少しもなかったので、本当に転職できるのか心配でした。ちょうど近所に小規模の病院があり、残業はほとんどない、とのことだったので、応募することにしました。
そして、あれよあれよと内定をいただきました。
とにかく早く伝えないといけない。迷惑をかけるのは目に見えているから。
看護師1回目の転職~伝え方大失敗~
これが最大の失敗でした。
休みの日に出向き、「お話があります」と。
「3月末で退職させてください。次の職場が決まったので。」
「はぁ?そんなこと年末言ってなかったやん!それは裏切りよ!信じられない!どうして相談しなかったの?」
「はい、すみません、はい、、、すみません」何を言われてもすみませんを連発し、その場は乗り切りました。
正直に言うことが正義ではないです。今ならわかります。
1日たりとも有休を消化させてもらえない
普通、数日は有休を消化してもらえるのですが、1日たりとも有休をくれませんでした。言えませんでした。
同期で、看護部長に掛け合い、残っていた30日近くを消化して辞めた人もいます。しかし、その気力すらありませんでした。
どうすればよかったか
どうしても、どう考えても、仕事と家事育児の両立ができずに、辞めざるを得ないことを事前に言っておくべきだったと思います。
仕事を続けたくても、どうしたって無理なんだと。
もしくは、病んだ状態を丸出しにして、泣き落として取りあえず有休を消化させてもらってから、やっぱり無理です…すみません!と泣き落とすか
(性格的にできなかった)
私が勤務した大きな病院では、半期に1度ボーナス支給前に自分の評価を提出し、上司とのフィードバック面談がありました。
12月は次の年度のためのアンケート「辞めるつもりか?部署移動したいか?」というのを書かないといけないんですね。
そこで辞めるつもりだと書くと、ボーナスに響きます(たぶん)
下手なことは書けませんが、ここで示した意思と違う結果になると、師長大激怒ー!
看護部長から退職者をなるべく出さないように言われていると思うので、師長の顔をつぶすことにもなってしまうからです。
でも転職してよかった
本当に転職前にはご迷惑をおかけしました。
(いや、退職の意思を伝えてから、辞めたの2ヶ月後だから全然問題ないし、有休消化すらしなかったんだから、最低限の責任は果たしたはず)
結果的に、転職後、前職場よりも年収が上がり、しかも、残業もかなり少なく、通勤時間も毎日1時間近く減り、朝は7時50分に家を出発しても余裕、帰りは毎日17時半くらい、と、家事育児が可能な状況になりました!
あと、看護師扱いしてもらえるのがとても嬉しかったです。
前職は看護師扱いは全くされず、何もできないお荷物新人扱いしかされなかったので。この2年間はかなり堪えました。
看護師2回目の転職~伝え方(たぶん)成功~
半期に一度ある上司との面談で、看護師5年目になると、看護師臨床経験5年以上、といった求人に応募できるようになるので、色々なことに挑戦したい、という話をしました。
さらに、その中でも、訪問看護に興味がある、と伝えていました。
看護師の自己研鑚は、この仕事を続ける間は、し続けなければなりません。
私は典型的な自己研鑚大好きマンに見えていたようです。
「同じことの繰り返しじゃ飽きるやろ、もっとこんなことがやってみたいっていうのがあるタイプだよね?」
(転職回数多いし、まぁそうだな)
「ずっといてほしいけど、やりたいことあるんだったら、応援するよ!」
(応援された…)
訪問看護の研修に参加する
病院で案内された訪問看護の研修に参加することにし、参加したい旨を伝えました。
「あ~そうなんやね~」
(わかってるんかなほんとに…?)
研修にて、初めての訪問看護に従事する際に選ぶ、ステーションのおすすめを聞けて納得。
即、eナースセンターへ登録。求人を探しました。
!!家から自転車で3分!!他の条件にも合致!!ここだ、ここしかない!!
訪問看護の面接を受ける
まだ12月だけど、4月採用の面接はできるか確認し、できるとのことなので面接へ。
「4月しか、来られないんですよね?」
「はい、育休からの復帰が4名いて、今抜けるとはとても言えないので、4月にその方々が復帰するタイミングでないと難しいです。」
ーーー1週間後ーーー
採用決定!
すぐに師長へ報告
「ちょっと大事なお話があって…」
「今良いよ?」
「3月末で退職させてください。」
「え~~~~あ~~~~そっか~~~~~~~~次決まった?」
「はい、決まりました。訪問看護です。すぐ来てほしいと言われたんですけど、この状況でさすがに辞めるとは言えない、4月に育休の方たちが戻ってくるタイミングでないと難しいと伝えて、了承してもらいました。」
「あ~~~ありがとう~~~~そっか~~~~~あ~~~」
「訪問看護が合わなかったら、戻ってきたいので、なるべくご迷惑をおかけしないタイミングを考えたら、ここしかないと思いまして」
「あ~~~そっか~~~そうやね~~~~すぐ戻っておいで~~~~!」
「有休消化は病院の良いタイミングでしてもらって良いので、お任せします」
「わかった~」
2月のシフトができる
「2月有休5個入れたけど、良いかね?みんな、もう辞めること知ってるかな?」
師長から、シフトが全員にリリースされる前に声をかけてくれました。
…ありがたいっ!!!
シフトをみてなんだかんだ言ってくる人には、先に伝えておかないと、大変なことになる!とすぐに報告。
…こちらも穏便に済みました。
同僚と2人きりになるタイミングがあれば退職することを伝え、
「まだあんまり言ってないので、内緒で、私の口から伝えたいので」と口止め。
みんななぜか、私が辞めるなんてことはないと思っていたようでした。
文句を言わない人は、この職場に今以上の期待をしていないからですね。
(文句を言いまくって、もう辞めるわ、辞める辞める!と本当に次月に辞めた人もいましたが)
さらに
「残りの有休は3月下旬に消化して、3月は夜勤が2回、19日くらいまでの出勤になると思う、いいかな?」
「はい!大丈夫です!お気遣いいただいてありがとうございます!!!」
晴れて、現職場になるべく迷惑をかけずに、有休が消化できる見込みとなりました!ヤッター!
2月に1人採用が決まったとのことで、良かった、続いてくれるといいなぁ~
まとめ
☆早い段階から、今後のことを上司に伝えておくことがとても大切だと実感。
☆後ろ向きな理由ではなく、前向きな姿勢が大切。
☆最大限、現職に迷惑をかけないように配慮しながらも、有休(権利)は使わせていただきたいことを伝える。
(現職はみんな有休消化するのが普通。この文化がある病院は少ないのでは…男性の育休取得にも理解あり、ほんと悪い職場ではないんですよ、本当に訪問看護が合わなければ、C案として現職にパート(夜勤なし)で戻るのはアリ)
最後までお読みいただきありがとうございました!
看護師の転職、とても難しいところですが、最終的には人間関係だと思います。狭い世界なので後腐れないような辞めかたをしていきたいですね!