- 投稿日:2025/02/06
- 更新日:2025/10/04

はじめに
私は長年勤めていた会社を退職し、この春、念願のサイドファイアします。
サイドファイアを実現するために、これまで1年をかけて準備を進めてきました。
サイドファイアは理想的なファイヤと言われますが、準備を怠れば「こんなはずじゃなかった」と後悔することになります。
そこで今回は、私の経験をもとに「サイドファイア前に押さえておくべき4つのステップ」をご紹介します。
この内容が、サイドファイアを目指す皆さんの参考になれば幸いです。
ステップ1:方向性の確認
まずは、「なぜサイドファイアを目指すのか」という目的を明確にします。
目標が不明確だと軸がブレてしまい、計画が立てられません。
◯ 私がサイドファイアを目指した理由
私がサイドファイアを目指した理由は
・体が元気なうちに、やりたいことを全部やってしまいたい
・好きな人に囲まれた生活を送る
・自分の力だけで稼いでみたい
です。
一言で言えば「もっと自由で自分らしい生き方」を追求したかったからです。
◯ 価値観マップの作成
自分の方向性を明確にするには、マインドマップを活用した価値観マップの作成がお勧めです。
価値観マップは、自分の人生の目標を可視化し、整理する作業に役立ちます。
自分の生きる方向性がハッキリすれば、余分なものを躊躇なく切り捨てることができます。
マインドマップが完成したら、家族との合意を得ることが大切です。
サイドファイアは家族の協力が不可欠なチーム戦です。
目標が一致しないと、後々トラブルの原因になりかねません。
ステップ2:生活のスリム化
サイドファイアを成功させるためには、「無駄な出費を減らし、必要な物だけ持つ」生活スタイルが重要です。
◯ 私が実行した具体例
・小さな家への引っ越し
・銀行口座は1つ、クレジットカードは1枚に
・不用品の処分(服やアルバム、賞状なども徹底的に処分)
・車を1台減らし、軽自動車1台に
・サブスクの解約(新聞、NHK、Netflixなど)
・格安SIMや光回線の導入
価値観マップによって、人生に必要なことが明らかになったのですから、本当に大切な目標を実現するためには、それ以外のものを捨てる勇気が必要になります。
人生は有限です。時間というリソースを最大限に活かしましょう。
「シンプルに」「コンパクトに」を意識すると、自然と家計もスリムになります。
あの世には何も持って行けないことを意識すれば、作業もはかどります。
ステップ3:生活に必要な経費の把握
次に、ファイヤ後に必要な生活費を明確にしましょう。
ここでは1年単位で予算を立てることが重要です。
◯ 生活費を割り出す方法
リベの「支出管理+ライフプランシート」を活用します。
ステップ2でシンプルにした1年分の生活費を記録します。
1年を通して家計を見ると、季節や月によって増減が発生します。
原因は、子供の帰省や冬季・夏季のエアコン代等様々です。
これらも1年を通して記録することで、サイドFIRE後の生活費をより具体的に把握できます。
また、記録している間も、PDCAを意識してより洗練された家計を作ることが大切です。
◯ 注意すべきポイント
◇ サイドファイア初年度の特別出費
・市民税(前年分がまとめて請求されます)
・年金保険料(2年分まとめ払いも検討)※退職後は任意継続保険か国民健康保険に加入する
・健康保険料
※退職後は任意継続保険か国民健康保険に加入する
任意継続は概ね倍額になる(会社負担分がなくなるから)
これらは数百万円単位の出費になることもあるので、事前に計画しておく必要があります。
◇ ライフイベントへの備え
・親の葬儀費用
・引っ越し費用
・車や家電の買い替え費用
・子どもの結婚
・急な入院等突発事態
さらに、インフレや年金の減額リスクも考慮し、ポートフォリオの見直しを繰り返しましょう。
悲観的なシミュレーションを行い、リスクに備えることが大切です。
ステップ4:生活リズムを整える
家計管理が終われば、次は生活リズムを計画します。
自由な時間が増えると、生活リズムが乱れやすくなります。
規則正しい生活習慣を維持することが、サイドファイア生活を楽しむ鍵です。
自由になったからといって生活リズムが乱れると、サイドビジネスの成功が難しくなり、健康も損ないます。
自宅での作業が多くなるので、運動は積極的に取り入れるようにします。
・早寝早起きを徹底
・午前中は集中力が高まる時間にサイドビジネスに集中
・午後は運動やリラックスを取り入れる
たとえば、作家の村上春樹さんは、午前中に執筆、午後に運動、夜は早めに休むという生活を長年続けています。このルーティンが、村上さんの生産性を支えています。
おわりに
今回の記事を読んで「サイドファイアは面倒」と感じた方もいるかもしれません。
確かに準備や自己管理が求められますが、その先に待つのは「自由な世界」です。
自分がやりたいことに打ち込める毎日、好きな人とだけ過ごせる生活、それは、行動した人だけが手に入れることのできる最高の報酬です。
ぜひこの記事を参考に、一歩を踏み出してみてください。
あなたの未来が、より自由で豊かなものになることを願っています。