- 投稿日:2025/05/27
- 更新日:2025/10/03

みなさんはスマホの通信回線、どこを使っていますか?
学長おすすめの『日本通信SIM』という方も多いのではないかと思います。
でも、
「日本通信SIMが本当に最適解なのか?」
「他におすすめの通信回線はないのか?」
と思っている方もいるのではないかと思います。
そんな方のために、この記事では日本通信SIMを含む8つの通信回線を紹介します!
私は、これらの通信回線を全て契約して使ったことがあります!
それぞれの通信回線がどのような特徴を持っているのか、経験談を交えながら使用感レビューをしてききます。
✅上から順番に見てもOK!
✅見たいところだけ見てもOK!
少しでも通信回線を選ぶ時の参考になれば幸いです。
前提条件
✅この記事で紹介する通信回線は、楽天モバイルを除き、「格安SIM」、「大手キャリアのサブブランド」と言われるものです。
「通信速度」に違いはあるものの、「通信エリア、通話エリア」は大手3キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)に準ずるため、この記事では通信、通話品質についてのレビューはしません。
✅通信速度のレビューもしていますが、通信する場所や時間帯によって速度は異なりますので、あくまで参考値としてください。
※使用場所は全て大阪府内、郊外ですが電波がしっかりつながるエリアで測定したものとなります。
✅この記事で紹介するのは、「音声通話付きプラン」のみとなります。データ通信専用プランであれば、通話ができない分月額料金が少し安くなりますが、この記事では対象外といたします。
①日本通信SIM
まずは、大本命の『日本通信SIM』です。
通信容量別に3つのプランがあり、全て他を寄せ付けない圧倒的なコスパとなっています!通話料金についても全プランで「11円/30秒」と、格安SIMの中で最安です。さらに20GB、50GBプランは「月70分無料通話」または「通話5分かけ放題」が無料でついており、控えめに言ってお得過ぎます!!
利用できるのはドコモ回線だけなので、使用する場所でドコモの電波が弱い場合は注意が必要です。
✅私は、奥さんと一緒に2025年3月までmineoのau回線のプランを使用していたのですが、4月に2人揃って日本通信SIMに乗り換えました。
2人それぞれ場所は違えど、職場が海に近い工業地帯なのですが、ドコモの電波が弱くて困ってます……
建物の中で、電波がギリギリ入るかどうか、という程度。
結構不便なので、mineoに戻ることも検討しています……
★2025年6日1日追記★
日本通信SIMを2ヶ月で解約、mineo(au回線)に戻りました!
通信速度(★★☆☆☆)
日本通信SIMの唯一の弱点は、
「平日お昼をはじめ、通信が混み合う時間帯の速度が他社と比べて遅い」
ということかなと思います。
平日の朝、昼、夕方、夜の通信速度を測定すると、以下のようになりました。体感的に、平日12時台の回線が最も混み合う時間帯にYahoo! JAPANトップページを表示させた場合、読み込みが完了するまで5〜10秒程度かかる印象で、個人的には「遅いな」と感じてしまいます。
学長も言っていましたが、
「仕事で使うので、遅い時間帯があるのは困る」
「通信速度は早くないとストレス」
という方は、②〜⑦で紹介する通信会社も選択肢に入れることをおすすめします。
⭕おすすめできる人、❎おすすめできない人
⭕データ通信と音声通話を合わせて極限までコスパよく使いたい
→20GB、50GBプランは、無料通話が基本プランに含まれているのが大きい、さらに通話方式は大手キャリアと同じVoLTE方式で、通話品質も良いです。(その他格安SIMはプレフィックス方式で、音声が少しこもって聞こえます)
⭕平日12時台はあまりデータ通信をしない!
⭕通信速度が遅い時間帯があってもあまり気にならない!
❎通信速度は早くないとダメ……
②mineo(auプラン)
私が2016年にauから乗り換え、2025年4月に日本通信SIMに乗り換えるまで、9年間メイン回線として使ってきた絶大に信頼できる通信会社です!
運営とユーザーとの距離が近く、コミュニティ「マイネ王」やオフ会での交流など、どこかリベシティに通じるものがあります。スマホの設定や機能、通信に関することなど、わからないことを質問すれば親切に答えてもらえるので、格安SIM初心者の人にとってもおすすめできます。
プランとしては「マイピタ」と「マイそく」があり、オプションの「パケット放題 Plus」や「夜間フリー」、「ゆずるね。」など、ユーザーの声や使用状況をもとにプランやオプションを充実、アップデートさせていく姿勢も非常に好印象です!
通信速度(★★★★☆)
mineoは通信状況を日々観測しており、一定の品質(速度)を維持できるよう定期的に通信帯域の増強を行ってくれています。
大手キャリアほどの速さは出ないものの、日本通信SIMと比較して圧倒的に早く、「速度が遅くて不満」ということはなく快適に使うことができます。
⭕おすすめできる人、❎おすすめできない人
⭕コスパは重視したいが、通信速度も妥協したくない!
⭕中速通信(1.5Mbps)で問題なく、通信容量無制限で使いたい!
→「マイピタ+パケット放題 Plus」の組み合わせ、もしくは「マイそく(スタンダード)」にすることで実現可能です。
⭕同じmineoユーザーとの交流やイベントを楽しみたい!
❎月額料金を少しでも安くしたい……
→特にマイピタについては、プラン単体で見ると他社よりも割高です。
③楽天モバイル
この記事で唯一の大手キャリアであるものの、価格はサブブランド並みで、「通話し放題、通信し放題」が特徴の『楽天モバイル』です。
繰り返しになりますが、「通話し放題、通信し放題」は唯一無二のメリット、プランの名前通り「最強」です!
楽天ポイントを月々の支払いに充当でき、SPUの倍率もアップするので、楽天経済圏の方はよりお得に使うことができます。
通信品質
楽天モバイルのみ、通信品質について記載します。
ドコモ、au、ソフトバンクと比較して、建物の中や地下など、電波が届かない場所がまだ多くあります。
ドコモ、au、ソフトバンク回線のアンテナが1~2本しか立っていないところでは、楽天はたいがい圏外になっている印象です。
自分がスマホを使用する場所で楽天モバイルの電波がつながるかどうかは、
「使ってみないとわからない」
というのが実際のところです。
契約後1年以内の解約は1,078円の違約金がかかるようになってしまいましたが、最低利用期間も定められていませんので、楽天モバイルに興味がある方は、解約違約金も必要コストと割り切った上で一度契約してみることをおすすめします。
通信速度(★★★★★)
格安SIMではなく大手キャリアであるため、平日や休日、時間帯を問わず通信速度は全く問題ありません。
ただし、
「つながる場所では」
というのが前提となります。
⭕おすすめできる人、❎おすすめできない人
⭕多少コストをかけてでも、通話料、通信容量を気にせず使いたい!
⭕通信が混み合う時間帯であっても、不満がない速度で使いたい!
❎建物の中や地下で使うことが多い……
❎圏外対策(デュアルSIM運用など)は難しくてできない、したくない……
④povo
auのサブブランドで、自分が使う通信容量を都度購入(トッピング)することが特徴の『povo』です。
トッピングは非常に簡単で、アプリから購入したい容量を選択して決済するだけで即時反映され、高速通信ができるようになります。
トッピングしない状態でも通信できるのですが、その速度は「最大128kbps」。
実際の速度はさらに遅いため、LINEのテキストの送受信ならなんとか可能、といった程度で、web閲覧や動画視聴はできないと思っておいて丁度いいかと思います。
トッピングしなければ料金は発生しないので、0円で回線を維持できます!
ただし、トッピングしないまま180日経過すると契約解除の対象となるので注意が必要です。
通信速度(★★★★★)
大手のサブブランドだけあって、平日や休日、時間帯を問わず通信速度は爆速です!
同じau回線で使用していたmineoと比較しても更に安定して早く、速度を気にする方や、仕事で使う方にとっても満足できるのではないかと思います。
⭕おすすめできる人、❎おすすめできない人
⭕1ヶ月、1年単位で自分が使う通信量を把握している!
→低用量からトッピングが可能ですが、細かく刻むほど割高になります。1ヶ月分、1年分をまとめてトッピングできればお得に使うことができます。
⭕通信が混み合う時間帯であっても、不満がない速度で使いたい!
❎トッピングするのが面倒……
→他社は毎月一定の容量を自動で付与してくれますが、povoは自分で容量を決めてトッピングする必要があります。それが面倒、という方には不向きです。
⑤IIJmio(auプラン)
回線の乗り換え(MNP)による端末の大幅値引きが特徴の『IIJmio』の紹介です。
プランについては低容量から大容量までカバーでき、月額料金についても日本通信ほどではありませんが、十分安い部類に入る設定となっています。
格安SIMや大手のサブブランドでは端末の値引きを実施しているところは少ないですが、IIJmioは1年を通してほとんどの期間キャンペーンを実施しており、他社から音声通話付のプランでMNPすることで、特にAndroid端末において定価よりもかなり安く端末を入手することができます!
通信速度(★★★☆☆)
IIJmioのauプランの通信速度は、格安SIMの中では普通です。
通信が混み合う平日お昼でも、最低2Mbpsは出ていますので、遅くて使い物にならない、というほどではありません。ただし、大手のサブブランドやmineoと比較すると遅さを感じることもありますので、それを許容できるのであれば乗り換え先として候補に入れてもいいのではないかと思います。
⭕おすすめできる人、❎おすすめできない人
⭕月額料金は安く、さらに端末もお得に入手したい!
❎平日お昼など、通信が混み合う時間帯でも快適な速度で通信したい……
⑥BIC SIM(auプラン)
家電量販店のビックカメラが運営している格安SIMが『BIC SIM』です。
BIC SIMはIIJmioが提供するサービスをビックカメラのブランドで展開しているので、料金プランや通信速度などはIIJmioと全く同じです。
ただし、BIC SIMにしかない強みとして、ビックカメラの店舗で新規契約またはMNPすることで、キャンペーン期間中は大量のBICポイントをGETすることができます!
さらに、このBICポイントはビックカメラでの買い物に使えるだけではなく、BIC SIMの毎月の支払いにも充当できるため、ポイントがある間は実質無料で使うことができます。
選択するプランと保有ポイントによっては、1年以上無料で使うことができることも!!
(私は1年3ヶ月ほど無料で使っていました👍)
通信速度(★★★☆☆)
通信速度はIIJmioと全く同じになりますので、コメントは割愛します。
⭕おすすめできる人、❎おすすめできない人
⭕ビックカメラが生活圏内にあり、店舗契約が苦じゃない人!
❎ビックカメラが生活圏内にない人……
→特にBIC SIMを契約するメリットがないので、IIJmioでいいかと思います。
⑦LINEMO
ソフトバンクのサブブランドで、LINEのトークや通話は通信容量をカウントフリーで利用できる、『LINEMO』の紹介です。
ドコモのサブブランドである『ahamo』と違い、低容量のプランもあることが特徴で、あまり通信をしない人にとっても選びやすくなっています。
通信速度(★★★★★)
povoと同じく大手のサブブランドということで、平日、休日の時間帯を問わず、全く問題ありません。
私が使った8つの回線の中では、povoと並んで通信速度が最も安定して早かったです。
⭕おすすめできる人、❎おすすめできない人
⭕LINEで写真や動画のやりとりを頻繁にしている人!
→カウントフリーで送受信できるので、夫婦で子供の写真や動画を送りまくっている(私です😅)、という方にはピッタリです!
⭕通信が混み合う時間帯であっても、不満がない速度で使いたい!
❎コスパ良く使いたい……
→大手キャリアのサブブランドですので、コスパは格安SIMに負けてしまいます。
⑧ロケットモバイル(神プラン、ドコモ回線)
最後に紹介するのは、『ロケットモバイル』です。おそらく多くの方が聞いたことがない通信会社だと思いますので、しっかり解説します。
他の格安SIMと同じく、音声通話付きプランとデータ通信専用プランがあり、音声通話付きプランであれば大手3キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)から回線を選ぶことができます。
※楽天回線はデータ通信専用プランのみ
このプランだけだと他の格安SIMと同じなのですが、ロケットモバイルにはもう1つ、「神プラン」という面白いプランがあります。
「神プラン」は、音声通話付きプランであれば月額490円から、データ通信専用プランであれば月額328円から契約することができ、データ通信は無制限に使い放題と、まさに神サービスとなっています。
ただし、通信速度は
「最大200kbps」
という無視できない注意事項があります。
通信速度(★★☆☆☆)
200kbpsしか出ない神プランですが、「初速バースト」という機能があります。
以下、公式ホームページの記載をそのまま引用します。
初速バーストとは:⽉/3⽇間規制時や神プランをご利用中の低速通信時にも、通信しはじめの⼀定期間は⾼速通信できる機能です。テキストメインのサイトであれば数秒で読み込みが完了することもあり、⾮常に快適に使うことができます。
ロケットモバイル ヘルプセンターQ&Aより
この初速バースト機能、「ドコモ回線」の神プランであればかなり実用的で、結構快適に使えます!
最初の数秒程度は10〜15Mbpsの速度が出るため、Yahoo! JAPANのトップページであれば1〜2秒程度で表示できるほど!
ストレスなく使えます!
ただし、最初の数秒で表示されなかったものについては200kbpsの速度で読み込みされるので、さすがに遅いと感じてしまいます。
その他、
⭕LINEは、写真や動画の送受信をしなければ問題なく使える(LINE通話もOK!)
🔼YouTubeの再生は最低画質(144kbps)にしてギリギリ止まらない程度
❎アプリのダウンロードやアップデートはできたものではない
と使いどころが限定されるものとなっています。
リベシティのアプリでは、アプリを立ち上げて「ホーム」画面が表示されるのは1秒程度なのですが、そこから「チャット」をタップして参加チャット一覧が表示されるまでに約4分……
待ちきれないですね😅
初速バーストについての注意!
「ドコモ回線」の神プランではしっかり初速バーストが機能しているのですが、「au回線」は2025年5月時点では全く機能していません!
なぜかはわかりません。
曜日や時間帯を変えても同じでした。
契約するなら、ドコモ回線が断然おすすめです。
※ソフトバンク回線は契約していませんので未検証です。
⭕おすすめできる人、❎おすすめできない人
⭕デュアルSIM運用を考えていて、メイン回線がドコモ回線以外の人!
→圏外対策としてデュアルSIM運用をしたい方にはかなりおすすめです!
「ドコモ回線以外」とした理由については、ロケットモバイルがドコモ回線となるためです。
⭕サブスマホを持っていて、SIMカードを入れて通信したい人!
→トッピングしていないpovoよりもかなり快適に使うことができます!
❎メイン回線で使うのはやめましょう。
→初速バースト発動以降は200kbpsの通信速度しか出ないため、やっぱり「遅い」です。
最後に
8つの通信回線を見てきましたが、いかがだったでしょうか?
ここで、日本通信SIMの「合理的みんなのプラン」(通信容量20GB+通話5分かけ放題)を他社で実現しようとするといくらになるのか、まとめてみました。
全く一緒にできないところについては近いプランを選択していますのでご了承ください。
こうして見ると、改めて日本通信SIMのコスパがバグっていることがわかりますね。
ただ、コスパ以外の部分で日本通信SIMよりも優れている通信回線もたくさんありますので、それぞれを見比べた上で、
「自分に最適な通信回線」
を選んでいただければと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!!