- 投稿日:2025/02/09
- 更新日:2025/10/04
1. はじめに
学長ライブなどで、良い回答を得られない人がいます。
これはなぜでしょうか?
結論を先に言えば、原因は「良い質問ができていない」からです。
良い質問の仕方は、職場でも家庭でも役立つテクニックであり、作業効率の向上や、良好な人間関係の構築に寄与します。
この記事では、良い回答を得るための基本的なテクニックについて説明します。
良い回答をして、最高の成果を引き出してみませんか?
2. 良い質問をするための5つの基本
◯ 相手の時間を意識する
質問するということは、相手の「時間」と「知識」を分けてもらっていることです。
この「頂いている」意識を持つだけで、質問の質が向上します。
◯ 自分で調べられることは調べる
質問前に自分で調べることは基本です。
AIや検索エンジンを活用して、事前に情報収集を行いましょう。
その上で分からなかった事項を質問するのが効果的です。
◯ 質問の頭出しをする
「〇〇について教えてください」など、最初に質問の要点を一言で伝えることで、相手が話の内容を理解しやすくなります。
これは新聞の大見出しのような役割を果たします。
質問される方も、「これから〇〇について質問されるんだ」というイメージが共有されるので、あなたの話を効率よく聞けます。
◯ ゴールを明確にする
質問の目的を明確にすることで、具体的で効果的な回答を得られます。
例として「神戸旅行」の質問をする場合:
・家族連れにおすすめのプランは?
・夏季に最適な移動方法は?
・宿泊するホテルのおすすめは?
等、自分がどんな問題を解決したいか、ゴールを明確にすることで、質問の内容が変わってきます。
◯ 前提をはっきりさせる
相手がこちらの状況を正確に理解できるよう、前提条件(前項の例で言えば、日程、予算、人数、目的など)を明確に伝えましょう。
してはならないのは、「相手が知っているはず」と思い込んで質問することです。
前提条件は、相手が分かっていると思っても、もう一度繰り返すぐらいで構いません。
3. 質問をさらに効果的にする5つのポイント
基本を抑えたうえで、更に効果的に質問する方法は以下のとおりです。
◯ 相手に質問に対応する時間があるか確認する
まず、相手に自分の対応をする時間があるのか確認します。
特に電話の場合は、「〇〇のことを聞きたいのですが、いつならお時間ありますか?」と、時間がないことを前提に確認することが重要です。
◯ オープンクエスチョンとクローズドクエスチョンの使い分け
クローズドクエスチョン:「はい」か「いいえ」で答えられる質問。
オープンクエスチョン:自由に意見を述べる形式の質問。
この両者を、状況に応じて使い分けましょう。
質問に対して、オープンで答えてもらうほうが、回答の自由度が高くなります。
(その代わり回答に時間がかかる)
◯ 自分の意見を伝える
「私はこう考えていますが、どう思いますか?」と、自分の考えを添えることで、具体的なアドバイスを得やすくなります。
質問者の意見がなければ、相手に質問を丸投げしているような印象を持たれます。
問題に対して、主体的な立場を取ることは大切です。
◯ フィードバックを伝える
回答後にフィードバックを行うことで、相手との信頼関係が深まります。
・回答が役立ったことを伝える
・回答を受けての自分がどうアクションするか表明する
・意図した回答ではなかった場合の対応
質問は言葉のキャッチボールであることを意識します。
◯ 感謝を伝える
質問に答えてもらったことへの感謝は、良好な関係維持に不可欠です。
4. 避けるべき質問
相手に対して無神経な質問することで、人間関係を悪くすることもあります。
避けるべき質問の例:
・愚痴を聞いてもらいたいだけの質問
・質問者自身が解決したいことを明確にしていない質問
・以前に回答済みのことを繰り返し尋ねる質問
・相手のプライベートに踏み込む質問
・感情的な態度での質問
・相手のスキルや知識を疑うような質問
・事実誤認による質問
・相手の状況を考慮しない質問
思いやりを持つことで、これらの質問は自然と避けられます。
5. まとめ
良い質問からしか良い回答は得られません。
良い質問をすることで、自分自身のパフォーマンスを向上させ、人間関係を良好に保つことができます。
質問する際は、一度立ち止まって頭を整理し、「今から〇〇について質問します」とテーマを明確にするだけで、質問の精度が大きく向上します。
この機会に質問力を向上させ、「デキる人」という印象を持たれるようにしてみませんか。