- 投稿日:2025/02/21
- 更新日:2025/09/30

はじめに
こんにちは、現役保育士のはっちです!
パパママのみなさん、日々の子育て本当にお疲れ様です🙇♂️
みなさんはお子様から「これ見て!!」と声をかけられたことはありますか?
私自身、保育園で毎日のように「見て!」と子どもたちに呼びかけられます😂
例えば、
✅一生懸命描いた絵が完成したとき
✅ブロックでかっこいい車を作ったとき
✅鉄棒で逆上がりを成功させたとき
など見てほしい内容はさまざまです。
そんなとき、みなさんはどんなふうに応えていますか?
今回は、子どもが「見て!」と言う理由と、より良い対応の仕方についてお話します🌟
子どもの「見て!」とは?
子どもが「見て!」と呼びかける理由は様々です。
何を見てほしいのかで理由は変わってきますが、次のような気持ちが込められている場合が多いです。
一つずつ見ていきましょう!
①自分の存在を認めてほしい(愛着・安心の欲求)
「私はここにいるよ!」という自己表現の一つ。
幼児期の子どもは特に、自分の存在を認めてもらうことで安心感を得ようとします。
②達成感を分かち合いたい(成功体験の共有)
「こんなことができたよ!」と、自分の成長を一緒に喜んでほしいという思い。
認められることで「自分は成長している」と実感し、さらなる挑戦意欲につながります🌈
③自分の考えや創造を伝えたい(自己表現の欲求)
「こんなふうに作ったんだよ!」と、自分のアイディアを理解してもらいたい気持ち。
自分のアイディアや創造を認めてもらうことで、自信につながります。
例えば、お絵かきや積み木が完成したところを見せてくるときは、理解してもらいたい合図です😊
④頑張りを見守ってほしい(安心感の欲求)
「自分が頑張っているところを見届けてほしい」というサイン。
例えば、高いところに登るときや、新しい遊びに挑戦しているときに「見て!」と言う場合は、挑戦を見守ってもらいたい気持ちが表れています。
「うまくいくかな?」と不安もあるため、大人が見ていてくれることで勇気をもらおうとすることもあります🌟
⑤もっと関わってほしい(コミュニケーションの欲求)
「遊びや活動に大人を巻き込みたい」というサイン。
特に、一人遊びが続いているときに「見て!」と言う場合は、一緒に楽しみたい気持ちが込められていることも多いです。
以上、主な理由を5つに分類して説明してきました。
共通点として、「見てもらうこと」はただの確認ではなく、心の安心感や自己肯定感につなげる重要な行為ということですね!
反応する際のNG表現
次に「見て!」に対して、無意識にやってしまいがちなNG表現を紹介します。
①反応をしない
「ちょっと待って」「あとでね」と後回しにする。
✅「自分は大切にされていない」と感じてしまうことも。
②結果だけを褒める
「すごいね!」「上手だね!」だけで終わる。
✅「上手じゃないと褒めてもらえない」と誤解する可能性も。
③雑な反応
「うん、すごいね」と目を合わせず適当に答える。
✅「本当には見てもらえていない」と感じることも。
日々の仕事や家事で忙しいときについついやってしまうことってありますよね。
ただ、このような反応の仕方が続くと「どうせ見てもらえない」と思い、自己肯定感が上がらないばかりか、下がってしまう場合もあります。
私自身も子どもと接するときに日々気を付けないといけないなと感じるポイントです。
子どもの自己肯定感を高める対応方法
ではどのような反応をすると良いのでしょう?
状況に合わせて以下のことを意識してみてください!
①まずはしっかり見る
子どもの目線に立ち、「ちゃんと見ているよ!」という姿勢を示しましょう。
忙しくても一瞬でもいいので、手を止めて子どもの方を向き、視線を合わせるだけでも子どもの感じ方は変わりますよ!
②行動や努力のプロセスを具体的に言葉にする
「見たよ!」で終わらせず、子どもがしたことを具体的に言葉にすることで「ちゃんと見てくれている」と感じてもらえます。
✅「この絵、色をたくさん使って塗ったんだね!」
③感想や質問を添える
子どものしたことに興味を持って質問すると、さらに「認めてもらえた」と感じます。
✅ 「一生懸命ブロックで車を作ったんだね!この部分、難しそうだったけどどうやって作ったの?」
④「次はどうしたい?」で未来に目を向けさせる
子どもが「次に何をしたいか」を考えるきっかけを与えることで、チャレンジ精神を育みます。
✅ 「次は何色を使ってみたい?」
重要なのは、NG表現の②でも示したように「すごいね!」や「上手だね!」と漠然と褒めるのではなく、子どもの行動や工夫にフォーカスして内容を深掘りすることです!
忙しいときの対応策
とはいえ日々の仕事や家事をこなしていく中でどうしても子どもの「見て!」に応えられないときってありますよね。
その気持ちとてもわかります。以下の状況では例のように伝えることも有効です。
一時的に待ってもらうとき
✅「お皿洗い終わらせたらすぐに行くね!絶対見たいから待ってて!」
どうしても手が離せないとき
✅「今は手が離せないけど、見せたいもの、すごく気になってるよ!この仕事が終わったら絶対ちゃんと見るからね!」
このように伝えることで、「後で見てもらえるんだ」と安心感を持たせることができます😊
おわりに
「見て!」にどう応えるかどうかで子どもの自己肯定感への影響も大きく変わってきます。
また、「ちゃんと見てもらえた」という経験が、「自分は価値のある存在だ!」と思える土台になります。
忙しい日々の中でも、ちょっとした受け答えの工夫で、子どもの心を満たしてあげられるはず🌟
ぜひ、今日から試してみてくださいね!