書籍『数値化の鬼』を要約 3章 動かせる数字に着目して成果を高める思考法

前回の記事では、「確率や平均値に頼りすぎると、かえって行動量を抑えてしまう」という話をしました。

そこでも強調したのは、単なる数字に振り回されるのではなく、自分で「動かせる」部分を積極的に増やしていく姿勢の大切さです。

今回のテーマは、その「動かせる部分」、すなわち“変数”をどう見つけ、どのように活かすか。

私自身も、これまで「ただ頑張る」「時間をかければいいだろう」と考えては空回りしてきた経験が多々ありました。

そこで、今回は自分で動かせる要素と、そうでない要素とを明確に区別しながら、着実にゴールへ近づくためのヒントを深く掘り下げていきます。

【今回の参考文献】

『数値化の鬼』 安藤広大（ダイアモン社、3章）

動かせないものに振り回されないために

まず押さえておきたいのは、ビジネスシーンや日常の課題において「自分ではどうにもならない領域（定数）」を正しく見極めることです。

たとえば、天候や景気の動向、会社が抱える根本的な制度などは、個人の意志で直接変えられるものではありません。

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