- 投稿日:2025/03/09

※ネタバレはありませんが先の展開が予想される内容が含まれます。
三島屋変調物語とは?
『三島屋変調百物語』は、宮部みゆきによる時代小説で、著者にとってはライフワークとも言える作品です。2025年には新たに「猫の刻参り」が刊行されました。
あらすじ
江戸で袋物屋を営む三島屋では、「黒白の間」という客間に人々を招き、不思議な物語を集める風変わりな百物語が行われています。その決まりは「語って語り捨て、聞いて聞き捨て」。語り手は胸の内に秘めた思い出を語り、聞き手はその話を胸に留め、決して口外しない…というものです。
感想
このシリーズは1冊につき物語が3話ほど掲載されます。今作の内容は以下の通りです:
序
第一章:猫の刻参り
第二章:甲羅の伊達
第三章:百本包丁
富次郎の話—命の取引
「序」で三島屋シリーズの概要が紹介された後、本編に入るものの、最後に「富次郎の話」? しかも「命の取引」? タイトルからして不穏な予感が…三島屋にも何か大きな変化があるのでしょうか。読むのが少し怖いです。今作は全編通して三島屋の描写がいつもより多いように感じます。三島屋に不幸な話は似合いません。どうか平和でありますように…

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