- 投稿日:2025/06/06
- 更新日:2025/09/29

「クラウドソーシングサイトからライティング案件に応募しようと思ったが提案文の書き方がわからない」
「Webライティングの案件に応募したものの、提案がなかなか通らない」
そんな悩みはありませんか?
Webライティングの仕事を獲得するには、自身の経歴や実績を掲載した提案文を、クライアントに提出しなくてはいけません。
しかし未経験からライターを目指す場合「提案文に何を書けばいいの?」と感じる方もいるでしょう。
すでに応募している方でも、提案文があいまいだったり、自分本位な内容だったりすると、スキルがあっても案件を獲得するのは難しくなります。
下手をすると、応募しても選考に通らない状態が続き、自信をなくしてしまうことも。
僕自身Webライターを始めたときは、提案文の書き方以前に存在すら知りませんでした(笑)
なので、提案文が必要ない簡単なアンケートやレビュー投稿といった低単価な案件にしか手が出せず、疲弊した時期があります。
しかし提案文の書き方を知れたおかげで、単価が高い記事執筆の案件を獲得でき、1年近くかけて月収20万円を達成できました。
提案文の書き方を知っていれば、稼げるようになるまでもう少し早かったと思います。
少なくともリベの皆さんには、必要のない遠回りはしてほしくないので、この記事では僕が実際に使用していた提案文のテンプレートを紹介します。
この提案文を使用していただければ、副業で月5〜10万円も夢ではありません。
「Webライターに挑戦したい」「案件に応募してみたけど、案件が取れない」と悩んでいる方は、読み進めてみてください!
クラウドソーシングサイトで見かける募集文の一例
Webライティング未経験や始めたばかりの方は、クラウドソーシングサイトを使用するケースが多いでしょう。
そこでここでは、提案文のテンプレートを紹介する前に、クラウドソーシングサイトでよく見かける募集文の一例を紹介します。
仕事の雰囲気や案件に応じた募集文の書き方をイメージできるので、参考にしてみてください。
(クラウドソーシングサイトですでに応募経験がある方は、読み飛ばしていただいても問題ありません!)
【業務内容】
募集文をご覧いただきありがとうございます。現在、弊社のオウンドメディア記事のSEOライターを募集しております!弊社介護系Webサイトに付随しているオウンドメディアで、リサーチ・構成・ライティングをしていただきます。
【お仕事の条件】
文字数:4,000文字程度
報酬額:4,000円(税別・手数料別)
画像:フリー画像から選び、添付してください。
納期:1週間程度で原稿を納品いただきたく存じます。 品質に問題なければ、毎月10〜20本ほど記事制作をお任せしたいと考えております。
【確認事項】
・現在の職業
・週あたりの稼働時間
・記事制作の実績(できればURLもお願いいたします)
・ご自身のブログ・SNS(あればお願いいたします)
・介護に関する知識はどのくらいあるのか
※保有資格などあれば記載をお願いいたします。
ご検討のほどよろしくお願い申し上げます。
募集文には、報酬額や業務内容、クライアントからの確認事項などが記載されています。
条件のミスマッチや指示内容の抜けもれを防ぐためにも、まずは提案文を読み込みます。
そして自分のスキルや経験が活かせるかを判断できたら、募集要項の内容に沿った提案文を作成していくのが、案件に応募する際の流れです。
僕が実際に使用していた提案文の全体像
ここからは、僕が実際に使用していた提案文を紹介します。
まずは提案文の全体像を見て、どのような流れになっているか確認してみましょう。(コピペOKです!)
はじめまして。Webライターの〇〇と申します。募集要項を確認し、応募させていただきたいと思いご連絡いたしました。
私は現在フリーライターとして活動していますが、以前までは介護福祉士として特別養護老人ホームとデイサービスに5年間従事しておりました。
募集要項を拝見し、貴社メディアのお力になれるのではないかと思いご連絡いたしました。
依頼内容を拝見し、とくに以下のスキルが本案件に役立てられると考えております。
・介護領域に関する知見や経験
・記事構成の作成
・記事執筆
・WordPress装飾〜入稿
これらのWebライティングスキルと、実際に介護福祉士として働いていた経験を合わせて読者満足度の高い記事作成に尽力いたします。
また文章力の判断材料として、以下に実績やポートフォリオを紹介いたします。
■実績
私は現在、2社の介護メディアで執筆を経験しており、以下は過去に納品した記事です。文章力の参考にしていただければ幸いです。
【株式会社〇〇様】メディア名:〇〇
①タイトル:〜〜〜
URL:〜〜〜
②タイトル:〜〜〜
URL:〜〜〜
◾️ポートフォリオ
その他のジャンルの記事は以下にまとめております。
URL:〜〜〜
◾️週あたりの稼働時間
1週間あたり40時間稼働しています。
◾️連絡手段
ChatworkやSlackでのやり取りが可能です。
◾️さいごに
信頼に足るライターをお探しであれば、ぜひお任せいただければと存じます。
お忙しいところ恐縮ですが、ご検討のほどよろしくお願いいたします。
一番大切なのはクライアント目線です。発注者がどのような状態なのか、何の情報が欲しいのかを想像することが大切です。
詳細は次の項で解説します!
各段階の解説
ここでは、僕が実際に使用していた提案文の内容を、各段階に分けて解説します。
僕の提案文をコピペして使用しても構いませんが、どこかのタイミングで物足りなくなるのは確実です。
そのときにフェーズごとの役割を知っていれば、自身でも採用率の高い提案文が作成できます。
自身で最強の提案文をカスタマイズできるようになるためにも、読み進めてみてください。
第1段階:挨拶・自己紹介
提案文の冒頭では、挨拶や自己紹介を記載します。僕が使用していた挨拶や自己紹介のフェーズは以下のとおりです。
はじめまして。Webライターの〇〇と申します。募集要項を確認し、応募させていただきたいと思いご連絡いたしました。
私は現在フリーライターとして活動していますが、以前までは介護福祉士として特別養護老人ホームとデイサービスに5年間従事しておりました。
募集要項を拝見し、貴社メディアのお力になれるのではないかと思いご連絡いたしました。
第1段階の挨拶と自己紹介はなるべく簡潔に書きます。
発注者のもとには多くの提案文が届くので、読みはじめの文章が長いと、読んでもらえない可能性があるからです。
なので、案件に無関係の内容を記載したり、余計な自己紹介を加えたりするのは控えましょう。
提案文における挨拶や自己紹介は、自分がその案件に携われる理由を交えて簡潔に記載することが大切です。
第2段階:スキル・実績
挨拶の次には「自身がこの案件でどう活躍できるか」を提示します。具体的な内容は以下のとおりです。
依頼内容を拝見し、とくに以下のスキルが本案件に役立てられると考えております。
・介護領域に関する知見や経験
・記事構成の作成
・記事執筆
・WordPress装飾〜入稿
これらのWebライティングスキルと、実際に介護福祉士として働いていた経験を合わせて読者満足度の高い記事作成に尽力いたします。文章力の判断材料として、以下に実績やポートフォリオを紹介いたします。
■実績
私は現在、2社の介護メディアで執筆を経験しており、以下は過去に納品した記事です。文章力の参考にしていただければ幸いです。
【株式会社〇〇様】
メディア名:〇〇
①タイトル:〜〜〜
URL:〜〜〜
②タイトル:〜〜〜
URL:〜〜〜
◾️ポートフォリオ
その他のジャンルの記事は以下にまとめております。
URL:〜〜〜
第2段階では、自分のスキルや実績を発注者にアピールするために、Webライターとして役に立つスキルや、過去に書いた記事などを掲載します。
記事を添付する際には、タイトルのみではなくURLも忘れないようにしましょう。
企業名とタイトルのみだと、発注者が検索して確認しなくてはいけません。
URLがあると、記事内容をすぐに確認できるので、クライアントの時間短縮に貢献できます。
またポートフォリオがある方は、このフェーズの最後に載せておくのもおすすめです。
ポートフォリオがあれば、過去記事や保有している資格など、提案文に書き切れない情報を紹介できます。
僕は以下のように、クラウドソーシングサイト上における発注者の評価をポートフォリオに掲載していました。
クライアントからの評価があれば、信頼や安心を発注者に感じてもらえ、選考を通過できる可能性が上がります。
「掲載できる実績がない」という方は、あとで解説する「第2段階のバリエーション」を確認してみてください。
第3段階:稼働時間・連絡手段・締めの挨拶
最後は稼働時間や連絡手段などを記載して締めます。具体的な内容は以下のとおりです。
◾️週あたりの稼働時間
1週間あたり40時間稼働しています。
◾️連絡手段
ChatworkやSlackでのやり取りが可能です。
◾️さいごに
信頼に足るライターをお探しであれば、ぜひお任せいただければと存じます。
お忙しいところ恐縮ですが、ご検討のほどよろしくお願いいたします。
クライアントのなかには、「◯◯時間は稼働してもらいたい」と考えている方もいます。
そのため、子育て中の方や副業ライターをする方で、稼働時間が限られている場合は、その理由を伝えておくと、のちのトラブルを避けられます。
連絡手段は、ChatworkやSlackでのやり取りが多い傾向ですが、ほかのメッセージアプリを記載しても問題ありません。
第1段階のバリエーション
ここからは皆さんの状況に合わせた提案文の書き方を紹介します。
応募文を見て「ライター未経験でも応募したい」や「趣味や特技が活かせそう」と感じることもあるでしょう。
そのときに提案文をアレンジできるよう、各段階での例文を解説しているので、自分なりにカスタマイズしてみてください。
募集要項を見て、あなたの趣味や強みが活かせそうな場合
趣味や特技を活かせる案件に応募したい際は、以下の文章を第1段階に記載しましょう。
私は普段から趣味で英会話をやっており、オンライン英会話や留学に関する知識や知見がございます。
一次情報を盛り込んだ質の高い記事執筆をおこなえます。
特技や強みのアピールは「〇〇という趣味をやっています」と伝えるのではなく、その経験をもとに質の高い記事が書けることを具体的に示しましょう。
近年のSEOでは、一次情報や実体験に基づいたコンテンツが、検索エンジンから高く評価される傾向にあります。
そのため、SEO記事を依頼するクライアントのなかには、特定ジャンルに精通しているWebライターを求めている場合も少なくありません。
自分の経験や知識を適切にアピールできれば、得意分野の執筆案件を獲得できる可能性が高まります。
募集要項を見て、あなたの趣味や強みが活かせると感じたら、実績や経歴などを盛り込みながら、良質な記事が書けることを伝えてみてください。
募集要項を見て、どうしても受注したい場合
案件をどうしても受注したい方は、以下の文章を提案文に書きましょう。
現在、ライターの経験はありませんが、募集要項を見てお力添えしたく、ご連絡いたしました。
初心者にもわかりやすく、丁寧な文章を心がけております。
Webライターの経験や実績がない場合は、熱意や思いを伝えることも大切です!
応募文から熱意が感じられる人を採用したいと考える発注者も一定数います。
しかしそれだけでは提案が通る可能性は低いので、ブログやサンプル記事などを添付するのが効果的です。詳しい内容は次の項で紹介します。
第2段階でのバリエーション
ここでは、第2段階のバリエーションを紹介します。第2段階では、過去記事やブログなどを掲載して、実績をアピールしていきます。
Webライター経験がない場合の対策も紹介しているので確認してみてください。
Webライターだが募集要項の分野で実績がない場合
Webライターの仕事をしていても、募集要項の分野で執筆経験がない場合があります。
その際は、以下の文章を参考にして、スキルをアピールするのがおすすめです。
貴社メディアが掲載している分野での執筆経験はありませんが、現在さまざまなオウンドメディアで執筆させていただいております。
過去に執筆した記事とポートフォリオはあるので、文章力の判断材料にしていたただければと存じます。
また、普段から分野をまたいでライティングをお任せいただいてるため、貴社メディアのテイストに合わせて記事を仕上げられるかと存じます。
信頼に足るライターをお探しであれば、ぜひよろしくお願いいたします。
【過去に執筆した記事】
タイトル:〜〜〜
URL:〜〜〜
記事を掲載する媒体によって文章のテイストは大きく変わります。
カジュアルな文章が好まれる場合もありますが、なかにはフォーマルに整えてほしいクライアントもいます。
そのためまずは、メディアのテイストに合わせて記事を書けることをアピールするのがおすすめです。
次に基本的な文章力を証明するために、過去に執筆した公開可能な記事や、自身のブログのURLを添付しておきましょう。
未経験で実績もブログもない場合
実績もブログもない方は、以下の文章を添えてサンプル記事を作るのがおすすめです。
現在公開可能な実績がないため、2,000字程度のサンプル記事を作成いたしました。良ければ文章力の判断材料にしていただければ幸いです。
【サンプル記事】
タイトル:〜〜〜
URL:〜〜〜
サンプル記事とは、クライアントに自身のライティングスキルや専門性をアピールするために書く見本記事のことです。
応募時の提案文に「自分はこういう文章が書けます」と示すために使います。
サンプル記事が用意されていれば、発注者はあなたの文章力や構成力を評価することが可能です。
そのためWebライティングの案件が未経験でも、仕事を獲得できる可能性が高まります。
文字数は2,000〜3,000字程度が目安ですが、記事を執筆するのが難しい場合は、「サンプル構成」でも効果的です。
構成の作り方は「Webライティング 構成」「Webライター 記事構成」などと調べると、参考になる記事や動画がたくさん出てきます。
ググったりパプったりして、構成の作り方を学んでみましょう。
提案文を作成する際の注意点6つ
ここでは、提案文を作成する際の注意点を6つ紹介します。具体的には以下のとおりです。
1.挨拶や自己紹介がないor長い
2.提案文を使い回している
3.募集文を読んでいない
4.案件に関係のないスキルを記載している
5.提案文に誤字脱字がある
6.文章が読みにくい
提案文を作成する際のポイントを押さえていないと、何通送っても案件に通過できないことがあります。
そこでここでは、提案文を作成する際の注意点を紹介します。厳しい内容もありますが、僕もやらかしてきた事例ばかりです。
僕のようにならず最短で案件を獲得するためにも、参考にしてみてください。
1.挨拶や自己紹介がないor長い
挨拶や自己紹介がなかったり長かったりすると、採用される可能性は低くなります。
発注者は募集文を見ながら、応募者を信頼できるか確認しているからです。
「この人は記事を納期どおりに納品してくれるか」「コミュニケーションが取りづらくないか」などを、略歴から考えています。
自己紹介がない方や、案件に無関係のことを書いている人は、「マナーがない」「仕事がしにくそう」と発注者から思われる傾向があります。
その結果、採用される可能性が下がるので、提案文を書く際は、挨拶の書き忘れがないか、不必要な自己紹介をしていないかなど注意しましょう。
2.提案文を使い回している
使い回している提案文は、案件を獲得したい思いや熱意がクライアントに伝わりにくいです。
僕もライターさんを採用したことがあるのでわかるのですが、使い回している提案文はわりと気付きます笑
コピペした提案文が送られてくると「合格できればどの案件でもいいんだな」と思われてしまうので、採用される可能性は下がります。
提案文のテンプレートはあくまでベースで使用し、応募企業や提案文に沿ってカスタマイズすることが大切です。
3.募集文を読んでいない
提案文を送る前には、募集文の内容をしっかり確認しておきましょう。募集文には報酬額や納期など重要な内容が記載されています。
案件によってはライティングだけでなく、記事構成や画像選びも条件に含まれている可能性があります。
また、以下のように発注者側からの質問や確認事項が記載されている場合も珍しくありません。
質問や確認事項が提案文に含まれていないと、「この人は募集文を読んでいない」と解釈され、選考から外されてしまいます。
提案文を作成する際は、何度か見返したうえで送るのがおすすめです。
4.案件に関係のないスキルを記載している
スキルをアピールする際には、募集に関係のある資格や内容を記載する必要があります。
例えば介護系の記事依頼にもかかわらず、英検や簿記の資格をアピールされても発注者は困ってしまいます。
スキルや資格を掲載する際には、案件に関係のある内容のみ記載しましょう。
5.提案文に誤字脱字がある
提案文に誤字脱字があると、クライアントからは「記事を書くときもそうなのかな」と思われ、選考から外されてしまいます。
誤字脱字をなくすためには、提案文を送る前に必ず文章を確認することが大切です。
黙読だけでなく、音読や読み上げ機能を活用し、入力ミスや漢字の間違いがないかなどを確認する必要があります。
残念ながら、提案文の誤字脱字まで気をつけているWebライターは多くありません。
そのため最後の一手間を加えるだけでも、ライバルと差がついて選考通過率を上げられるでしょう。
6.文章が読みにくい
提案文を作成する際には、箇条書きや改行を上手に活用するのがポイントです。
先ほどもお伝えしたとおり、発注者のもとには何十通もの提案文が送られてきます。
そのため、提案文が読みにくい時点で選考から外されてしまいます。
提案文には箇条書きや改行を入れて読みやすく整えてから提出するのがおすすめです。
まとめ:テンプレートをもとに自分なりの提案文を作成しましょう!
クラウドソーシングサイトを利用している方は多いものの、発注者に響くような提案文を書けているWebライターは1割以下です。
今回紹介したテンプレートを使用して、自分なりにカスタマイズしていただければ、そのなかの1割のWebライターになれるはずです。
また今回のテンプレートは、Webライター未経験の方でも使用できるような提案文となっています。
そのため案件を獲得できて、経験値がついてくると僕のテンプレートでは物足りなくなってくるので、そのときはご自身でブラッシュアップしてみてください!
それまではこのテンプレートが、あなたの稼ぐ力を上げる最強アイテムになることを願っております。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!