- 投稿日:2025/03/21
- 更新日:2026/01/02
はじめに
くるくると申します!
普段は新橋オフィスを中心に個別株分析オフ会を開催しています。
オフ会では各自が好きな銘柄を1つ調べてきて発表しあうことを目的としています。
分析をしたことがない方でもご参加いただけるように、私なりに分析方法をまとめた記事を投稿しています↓↓↓
個別株分析の始め方(高配当株編)
そのなかでは以下の流れで分析を進めるように紹介しています。
Q1.投資候補として現在興味がある銘柄を一つ教えてください。
Q2.興味をもった理由は何ですか?
Q3.どんな事業をしていますか?
Q4.「配当額」と「配当利回り」はいくつですか?また、その推移はどうなっていますか?
Q5.配当額は今後どう変化すると思いますか?
Q6.分析の結果、その銘柄の株を買いたいと思いましたか?
そのうち、この記事では以下の手順の具体例として執筆しました。
まだ個別株分析の始め方(高配当株編)を読んでいない方は、先に読んでからこの記事をお読みいただくことをオススメします。
注意事項
様々なやり方のうちの一つと捉えてください。
また、いかなる投資商品の購入を推奨するものではありません。
投資は自己責任でお願いします。
記事の内容は2025/3/20時点の情報に基づきます。
題材:MS&AD【8725】
今回は
MS&ADインシュアランス グループ ホールディングス(以下、MS&AD)を分析します。
Q3.どんな事業をしていますか?
以下の資料やサイトが調べやすいです。
・会社ホームページ
・YouTube
・決算説明資料(特に通期決算説明資料)
・中期経営計画
MS&ADは、日本を中心に保険業を展開しています。
保険業界について
保険業界のビジネスモデルでは、契約者(顧客)が保険会社に保険料を支払う代わりに契約者が事故や災害にあった保険金がもらえます。
その保険金をもとに2つの方法で収益を上げています。
保険料等収入:契約者から払い込まれた保険料のうち保険会社の取り分
資産運用収益:資産運用して得た収益
また、保険には大きく3つの分類があります。
損害保険:自動車事故や火災などの損害を補償
生命保険:死亡や病気などのリスクを補償
第三分野保険:介護や医療など、損害保険や生命保険に分類されないリスクを補償
業界の特徴として景気の影響を受けにくく、安定した収益が見込めます。
日本の保険市場は世界第3位の規模を誇りますが、既に成熟した市場とも言えます。市場の成長が鈍化する中で、新たな商品や海外展開が重要です。
事業内容
MS&ADグループの主な事業は以下の通りです。
国内損害保険事業:
三井住友海上火災保険、あいおいニッセイ同和損保、三井ダイレクト損保を中心に、自動車保険や火災保険などを提供しています。
国内生命保険事業:
三井住友海上あいおい生保、三井住友海上プライマリー生保を通じて、生命保険商品を展開しています。
海外保険事業:
アジアや欧米を中心に、世界48の国と地域で保険事業を展開しています。
金融サービス事業:
金融商品・サービスを提供しています。
リスク関連サービス事業:
さまざまなリスクに関し、コンサルティング、リスクサーベイ、調査研究、最新情報の提供などを行っています。
特徴
MS&ADグループの特徴は以下の通りです。
強固な顧客基盤:
中核損保2社(三井住友海上、あいおいニッセイ同和損保)を中心とした安定した顧客基盤を持ちます。特に国内損保市場でNo.1の地位を獲得しています。
画像:個人投資家の皆さまへ | MS&ADホールディングスより
幅広い商品:
グループ会社を通じて損害保険、生命保険、第三分野保険の様々な商品を開発・販売しています。
グローバル展開:
アジアや欧米などでの積極的な事業展開により、国際的な競争力を保持しています。特に海外損保事業ではASEAN No.1です。
画像:個人投資家の皆さまへ | MS&ADホールディングスより
国内の安定した収益基盤と海外での成長戦略の両方をあわせもつのがMS&ADです。
Q4.「配当額」と「配当利回り」はいくつですか?また、その推移はどうなっていますか?
確認する観点は2つです。
①.配当は増配傾向にあるか?
②.過去も高配当だったのか?
①.配当は増配傾向にあるか?
画像:バフェットコードより
配当は10年以上連続増配中です。
②.過去も高配当だったのか?
画像:IRバンクより
一般には配当利回りが4%以上あれば高配当株と呼ばれます。
2019年以降概ね4%を超えており、十分に高配当株といえます。
配当性向に注目をすると20%台~60%台とかなり上下が激しいです。
実は純利益が増減を繰り返して推移しています。一方で純利益が増減とは関係なく増配をつづけているため配当性向も上下しています。
過去のデータからは多少減益しても減配しにくい企業だと言えそうです。
本当にそうなのかをQ5で確認しましょう。
Q5.配当額は今後どう変化すると思いますか?
配当方針について、ホームページに以下の通りに記載されています。
普通配当:
・政策株式の売却加速影響を除く利益に対して実施
・普通配当については前年実績を下回らない
特別配当
・政策株式の売却期間(最大6年間)を対象に、政策株式売却加速影響に伴う利益に対して実施
普通配当については前年実績を下回らない方針のため今後も配当金の維持以上が期待できます。
一方で特別配当は要注意です。最大6年間(2029年度末まで)は政策株式(※)の売却益を特別に上乗せされます。
※政策株式とは、投資目的ではなく取引先との関係維持を目的として保有する株式です。現在は解消(売却)する動きが加速しています。
2024年度の実績では配当145円のうち100円が普通配当、45円が特別配当です。
画像:資本政策と株主還元方針 | MS&ADホールディングスより
普通配当の部分は減配しない方針ですが、特別配当は政策株式の売却益次第で変動します。
よって特別配当の変動により配当総額が減配する可能性があります。
こうなった時にどうするのかをあらかじめ決めて購入判断をした方が良いでしょう。
あくまでも個人的な考え方ですが、特別配当の増減により3シナリオくらいを想定するのが良いと思います。
現時点の株価3,460 円に対して以下のシナリオ下での配当利回りを計算してみます。
①特別配当を維持(100円+45円)→ 4.2%
②特別配当が半減(100円+22円)→ 3.5%
③特別配当がゼロ(100円+0円) → 2.9%
これも個人的な感覚でしかありませんが、私ならいきなり翌年が「③特別配当がゼロ」になる確率は低いと思うので、少々保守的に構える意味でも「②特別配当が半減」のパターンで自分が納得がいく利回りになったら購入を検討しようと思います。
なお、特別配当は政策株式の売却が終了すれば無くなります。そこまでに特別配当分を普通配当の増配分で補えなければ減配になります。この点も理解した上で購入するのが後々減配したときに焦らないでしょう。
まとめ
あくまでも自己流の分析方法になります。このやり方をベースに皆さま流の投資スタイルを確立していただければと思います。
最初は難しいかもしれません。
そのため出来るだけ興味をもって分析できる銘柄から始めてみましょう。
まずはやり切ることが大事です!
せっかくやってみたけど正しいの分からない、、、他の人の意見も聞いてみたい、、、という方!!
ぜひオフ会にお越しください!一緒にスキルアップしていきましょう!!
