- 投稿日:2025/06/12
- 更新日:2025/11/01
売り手は常に買い手マインドで
自分はアパレルブランドでVMD(売り場のレイアウト)をやりつつ、販売員としても現場に立っています。その傍らで3000件以上のメルカリ取引と1700件以上のオークション取引を行ってきました。
そこで見えてきたことをこの場でノウハウ記事として執筆させていただきました。
それは「売り手は常に買い手マインドで」ということです。
「そんなん当たり前や~」「分かってるわ~い」っていう声が聞こえてきそうですね(笑)
でも実はこれ意外と本当の意味で分かってない方が多いんですよ。
①買い手と売り手の心理
まずはここを大前提押さえておきましょう。
買い手の心理:なるべく良い物を、なるべく安く購入したい(感情型)
売り手の心理:なるべく高く、なるべくたくさん売りたい(目的型)
ここで分かるのは両者の心理が磁石の同極のように完全に対立構造になってるということです。
ここがスタートラインということをしっかりと認識しておきましょう!

②信頼とベネフィットを提供する
学長も言うように商売の原理原則は他者貢献です。
この対立構造からまずやらなければいけないのは買い手に対して信頼とベネフィットを提供すること。
接客、雰囲気、表情などはしっかりしておきましょう✨✨=信頼ですから✨✨雰囲気にはお店のクリンネスなども含まれますよ。第一印象で人は相手のことを約2秒で判断します。
その判断材料の55%が視覚情報、38%が聴覚情報です。
つまり「いらっしゃいませ~」「こんにちは」を伝えた瞬間に相手は自分のことをどういう人かを勝手に判断します。
怖いですね~(笑)
でも自分も無意識にそういう判断をしているんですよ~
良いイメージが伝わっていると仮定して、お次はベネフィットを提案します。
ベネフィットとは相手がこの商品を購入することによってどんな利益があるのか?です。
ちょっと例題を見ていきましょう。
・悪い例
「このバッグ、今朝入荷したばかりの新作なんですよ~」
→で、何?ってなっちゃいますよね。新作別に待ってなかったし(笑)
・良い例
「このバッグですと、ノートPCも取りやすくて、小物入れも出し入れがしやすいですね」
→相手のライフスタイルに寄り添った提案になっている
もういっちょいきましょ。
・悪い例
「このシャツはカシミヤ100%です」
→スペックを語るだけ(笑)
・良い例
「人と会うときに1枚着るだけで品格コーディネートが完成しますよ♪」
→朝何を着るか考える時間や、コーディネートとしての見え方までフォローしている
間違った例:売り手目線→モノにフォーカスしている
成功例:買い手目線→感情や体験にフォーカスしている

どうでしょう?聞きなれた声掛けを良く受けてませんか?またはかけてませんか?
その商品やサービスがあることで、あなたの〇〇が〇〇になりますよ😊
これですね!
もちろんすべての商品にこのロジックが当てはまるとは限りません。
ですが一般的にレッドオーシャンな市場が多い中で、ライバルとどのように差別化を図るかが大事ですよね!
ここままでは分かりやすく現場ベースで説明してきました。
しかしネット上でも基本原理は一緒です。
「信頼」+「ベネフィット」=売れる
・ネットやフリマサイトの信頼=プロフィール、レビュー、写真など
・ネットやフリマサイトのベネフィット=サムネ、商品やサービスの説明、画像など
その商品やサービスがあることで、あなたの〇〇が〇〇になりますよ😊
これを可視化してあげると良いですね!
カリスマ美容師年商50億の北原さんも言ってました。
「そのサービスを利用した人がどういう状態からどういう状態になるの?」
「さっさとはよ誰かの役にたてや~!!」(笑)
もうこうれが本質です。
③「感情」から「理由」へ
先述したように買い手側の心の変化は
「いいな」「可愛いな」「これほしいな」⇒感情が先です。
その次に
「何に使おう?」「いつ着ようかな?」「ホントに必要?」⇒理由を考えます。
感情を動かしている時点で見込み顧客なわけですから、あとはその買う理由をベネフィットでヨイショ提案してあげると良いです。
買った後に「なぜ買ったの?」と聞かれても、理由が安いからではなく、〇〇だからと回答出来ればベストですね!
④実例ケース
その1:ユニクロ(感情⇒理由戦略)
💥感情で惹きつける:
広告ビジュアルで「こなれ感」や「今っぽさ」を強調
モデルが“日常感ある着こなし”してる
→ 「あ、自分でも着こなせそう」「こんなふうになりたい」という共感&憧れ
🧠理由で納得させる:
「ヒートテック/エアリズム/感動パンツ」など機能名
“洗濯OK・シワになりにくい・ストレッチ素材”などの機能説明
→ 感情で欲しくなったあとに、「買う言い訳」がしっかりある
※接客のない売り場での買う理由がPOPなどで担保されている
その2:メルカリ(売れる人のテキスト)
💥感情を刺激:
「春にぴったりな軽やかワンピです🌸」
※写真が綺麗で生活感が映り込んでいない
「一枚でコーデ完成!朝の時短にも◎」
→ =“生活のイメージ”や“理想の自分”を見せて心を動かす、着用画像などがある。公式HP画像あり(引用元記載)
🧠理由で後押し:
「2回のみ着用・美品」※写真の枚数が多く掲載されている
「即日発送・丁寧に梱包します」
→ 安心感と納得感で、購入への“言い訳”を与えてる
その3:スタバ(季節限定フラペチーノ)
💥感情で惹きつける:
写真映え・カラフル・「○○な気分になれる」
限定感:「今だけ」「〇日まで」
→ 見た目と“季節の気分”で「飲みたい!」が湧く
🧠理由で納得させる:
「果汁○%使用」「カロリー控えめ」「乳成分不使用」など
→ 買うことへの背徳感を打ち消す理由づけ
⑤まとめ
・買い手と売り手の心理構造は対立している
・信頼とベネフィットを提供する
・感情を理由でヨイショしてあげる
・実例からの学び
UNIQLO:感情(イメージ)+ 理由(機能)※スペック頼りにならない
メルカリ:感情(共感)+ 理由(安心)
スタバ:感情(季節感)+ 理由(材料・期間限定)
僕自身もこの記事を書きながら、改めて勉強することが出来ました。
少しでもこれを読んでくださった方の稼ぐ力が1%でもアップすることを願っております。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!