- 投稿日:2025/03/23
- 更新日:2025/10/09
■はじめに
父の逝去を機に、母が一人暮らしになるため、荷物を処分することにしました。その作業があまりにも大変だったので、同じ体験をされる方にとって、少しでも参考になればと思い記事を書きます。
実家は、35年以上住んでいる庭付き一戸建て。
父が物を溜め込みやすいタイプ。父は自分では物が一切捨てられず、物に囲まれるのが好きなタイプでした。さらに実家は備え付けの収納も少なく、タンス等の家具が複数あり地震対策としてこれを機に捨てることにしました。
長く住んでいると物も溜まりがちです。元気なうちでないと対応がしんどくなるので、早め早めに手を打つことを強くおすすめします。
■主な廃棄物
処分しようと思ったものは以下のような物でした。
・趣味類:楽器、アウトドア、ゴルフ、スノボ、絵画、書籍、貨幣、切手、囲碁、お酒等
・骨董品:雛人形、五月人形、壺、掛け軸、陶器、花瓶、着物、日本刀、小物類
・食器類:使用頻度の低いキッチン道具、食器
・家具類:タンスや机、書棚、ベッド、マットレス、金庫
・屋外 :倉庫7棟(アウトドアグッズや防災グッズ、仕事上の書類多数)、自転車、台車等
◾️悩み
こんな悩みを抱えていました。
・ゴミの分類が難しい
・1つ1つ捨て方を調べるのが大変
・家具を階下に下ろせない、重くて運べない
・ゴミとして捨てるには気が引ける物多数(使ってくれる人の手に渡したい)
・価値が分からない物の対応(高いと聞いてるけど、実際は不明)
・どうせなら高く売りたいが、手間を考えるとしんどい
・処分に困るもの(日本刀)←これは処分が特別なのでいつか別記事予定
・どのように段取りを組めば良いかが分からない
◾️骨董品屋の友人に相談
何から手を付けたら良いかが分からず、骨董品屋をやっている友人に相談を持ちかけました。
すると同様の悩みを持っている方は多くいるようでした。
受けたアドバイスとして、
「遺品整理は高く売りたいというより、ゴミにするのは勿体ないから誰かに届けたいという気持ちを持つ人が多い。売値については、中古品や骨董品は高く買う人が出てくれば高値が付くが、それには運やタイミングもあり時間がかかってしまう。ある程度の見切りは必要だということ。総合的に納得できる基準を設けることで気持ちよく遺品処分できるよ、とアドバイスを受けました。」
家族と相談し、下記のことを決めました。
・1~2か月以内にすべて処分する
・大きく4つの業者に依頼する
(私に一任されたため、私の体力と相談しながら欲張らないこと)
◾️処分の段取り
①【遺品回収業者】に見積もり取得
・業者の方に家に来てもらい、見積もりを取ります。
・買い取ってもらえる物の金額を、その場で教えてもらいました。
・作業の日程を決めます。(3週間後に設定しました。)
②【骨董品屋】に家に来てもらい売却
・業者の方に家に来てもらい、その場で引き取ってもらう。
・その場で相談しながら進められます。
・上記①の価格より高値が付いたものは、ここで引き取ってもらう。
・主に骨董品系、貨幣、切手、お酒は引き取ってもらう。
③【フリマサイト】(メルカリ、PayPayフリマ等)で売却
・下記の④中古品買取業者で売るより、価格は5倍程度高い。
・ただし、手間も5倍(撮影、説明文、やりとり、梱包、発送)
・体力と元気次第。欲張って無理すると倒れるので注意。
・フリマサイトで売ると良いおすすめ品は、本、カメラ、ゲーム類。
(型番、バーコードがあり出品しやすい)
④【中古品買取業者】(エコリング、セカンドストリート等)に持込売却
・近所にあり、自分で持ち込める場合に限ります。(郵送版もありますが、今回は利用していません。)
・近所にお店があり、初期にここで大量の荷物を減らしました。
・大量の荷物があるとしんどくなります。お金よりも心理的な楽さを優先。
・あまりにも安値過ぎた場合、納得できずに持ち帰った物も複数あり。
・荷物が減ってくると、自分で売ろうという気持ちが芽生えてきます。
・フリマサイトで売るのが面倒な物(重たい物、洋服、大きな物)を、持ち込んで引き取ってもらいました。
⑤【遺品回収業者】に売却、引き取り(有料)
・価値あるものは②骨董品屋より安めになる。
・何でも引き取ってもらえる。(これが本当に助かる)
・解体が必要な物、重たい物も手際よく対応。
・倉庫などは鉄屑として買い取ってもらえる。
・機密情報も特別処分してくれる。(写真、書類等)
・指示が簡単。「部屋の中でここ以外は全部捨ててください」で対応してもらえた。
・荷物が無くなった後、部屋の清掃までしてくれる。
■おわりに
一軒家は恐ろしい。置けるスペースがあるため、知らぬ間に荷物が増えています。最終的に⑤遺品回収業者に引き取ってもらった量だけでも、2tトラック×2台分でした。
何のこだわりもなく遺品回収業者の方に頼んでしまえば、お金で解決するかもしれませんが、そうはいかないのが難しいところでした。
思い出のある品々への決別は、それぞれを認識し、決別の判断をして、捨てる作業が発生します。過去と向き合う作業でもあり、思った以上に心身ともに疲れる作業です。個人差はあると思いますが、健康寿命を超えると対応が難しい作業のように感じました。それぐらいしんどい作業でした。
段取り等で少しでも私の経験値がお役に立てれば嬉しいです。