- 投稿日:2025/04/12
- 更新日:2025/10/02

「家ではMacを使っているけど、職場ではWindows」
そんな方も多いのではないでしょうか?
Macではファイル名の一括変更を簡単にできますが、Windowsだとそうはいきません。
そこで今回は、Windowsで複数のファイル名を一括で連番に変更する方法を2つご紹介します✨
✅Windowsに最初からある機能を使う方法
✅無料の便利ツール「Microsoft PowerToys」を使う方法
画像つきで手順をまとめたので、ぜひ参考にしてみてください😊
1. フォルダ(エクスプローラー)だけでファイル名を一括変更する方法
はじめにWindowsに元から備わっている機能を使って、ファイル名を一括変更する方法をご紹介します。
まず、連番にしたいファイルを全て選択します。
一部のファイルだけ選択したい場合は[Ctrl]キーを押しながらクリックして選択してください。
右クリックでメニューを開き、「名前の変更」を選択します。
ファイル名が選択状態になるので、新しいファイル名を入力して[Enter]キーで確定します。
ひとつ変更しただけで全てのファイル名が変更できました!
しかし……そう感じる方も多いのではないでしょうか。
✅括弧を外したい
✅一桁の数字は「01」という表記にしたい
これを実現できないかと調べてみたのですが、どうやらWindowsエクスプローラーでは対応していないようです。そこで、ファイル名をもっと自由に一括変更できるフリーソフトを使ってみることにしました。
2. Microsoft PowerToysで自由にファイル名を一括変更する方法
ファイル名を一括変更できるフリーソフトはいくつかありますが、その中でも私が使っているのが「Microsoft PowerToys」です。
Microsoft PowerToysは、Windowsの操作を便利にする無料のユーティリティツール集。
ファイル名の一括変更だけでなく、たとえば次のような機能も使えます。
●複数画像を一括サイズ変更
●カラーピッカー(画面上の色をスポイトで取得)
●画像からテキストをコピー
●キーボードの割り当てをカスタマイズ
私は以下の理由でPowerToysを選びました!
✅Microsoft公式だから安心感がある
✅便利な機能が色々使える
PowerToysのインストールと初期設定
Microsoft PowerToysは、Microsoft公式ストアからダウンロードできます。
Microsoft PowerToys
https://apps.microsoft.com/detail/xp89dcgq3k6vld?hl=ja-JP&gl=JP
ダウンロードしたファイルをダブルクリックし、画面の指示に従ってインストールします。
インストール後すぐに使い始めることもできますが、今回は使わない機能をOFFにして、必要なツールだけを有効にしておきましょう。
起動後「設定を開く」からダッシュボードを開きます。
いろいろなツールが並んでいますが、今回使うのは“ファイル名を一括変更”できる「PowerRename」だけ。なので、それ以外のモジュールは無効にしておいてOKです。
PowerRenameの基本的な使い方
設定が終わったら、PowerToysのウィンドウは閉じてしまって大丈夫です。
それでは、PowerRenameの基本的な使い方を見ていきましょう。
名前を変更したいファイルをすべて選択し、右クリックから「PowerRename で名前を変更」を選びます。
PowerRenameの画面が開くので、「検索対象」と「置き換えの候補」欄に入力することでファイル名を変更できます。
まずは、ファイル名の一部を置き換える基本的な使い方からご紹介します。
基本操作はいいから連番にする方法だけ知りたい!という方は、「PowerRenameでファイル名を連番に一括変更する方法」までとばしてもOKです。
今回はファイル名に入っている「IMG」を別な文字列「rename」に置き換えます。以下のように入力します。
検索対象:IMG
置換の候補:rename
置換の対象:ファイル名のみ「置換の対象」は基本「ファイル名のみ」で大丈夫です。拡張子を小文字にしたい、など拡張子も一緒に変更したい場合は「ファイル名 + 拡張子」を選択してください。
画面の右側に表示されるプレビューを確認し、「適用」ボタンを押せばファイル名が実際に変更されます。
これでファイル名を「IMG_0435.JPG」→「rename_0435.JPG」のように変更できました。
ファイル名の先頭や末尾に文字を追加したい場合は、正規表現を使って検索します。
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ℹ️正規表現とは?
正規表現とは、文字のパターンを指定して検索や置換ができる特殊な書き方のことです。
たとえば『数字3桁-数字4桁』のような電話番号形式や、『aで始まりzで終わる文字列』なども、記号(*, ?, [], ^ など)を使って指定できます。
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正規表現を使う場合、まずは「正規表現を使用」にチェックを入れます。
それから「検索対象」欄の右側にあるヘルプマークを押すと、よく使う正規表現が表示されるので、ここから選ぶことができます。
「文字列の先頭」を表す「^」を選択し、「置換の候補」欄に追加したい文字列を入れると、ファイル名の先頭に追加されます。
同じように、検索対象に「文字列の末尾」を表す「$」を入力すれば、ファイル名の末尾に文字列を追加できます。
PowerRenameでファイル名を連番に一括変更する方法
それでは、いよいよファイル名に連番をつける方法をご紹介します。
まずは「テキストの書式設定」の横ある「列挙機能」ボタンをONにします。
以下のように設定します。
検索対象:.*
置換の候補:新しいファイル名${start=1,padding=2}ここで使っている「.*」という正規表現は、「任意の文字が0回以上繰り返される」という意味になります。つまり、ファイル名全体を検索対象として指定できるということです。
「置換の候補」欄に入力する値の説明は以下のとおりです。
・start=1
連番を何番から始めるかを指定します。たとえば「start=0」とすれば、0からカウントが始まります。
・padding=2
連番の桁数を指定します。「padding=1」だと「1」「2」「3」という表記に、「padding=3」なら「001」「002」「003」となります。
無事希望通りのフォーマットで一括変更することができました!
■ファイル名が希望の順番で連番にならないときの対処法
という方もいるかもしれません。
これはPowerRenameがファイル名の昇順で処理を行うためで、元のファイル名の並びが希望の順と違っていると、連番の順もずれてしまうのです。
そこで、作成日時を利用してファイルを希望の順番に並べる方法をご紹介します。
まずは新しいフォルダを作成し、[Ctrl]キーを押しながらファイルを希望の順番で1つずつドラッグして入れていきます。
※元々の作成順に番号を振りたい場合はこの工程は必要ありません。
PowerRenameを開き、以下のように入力します。
検索対象:.*
置換の候補:$hh$mm$ss
「$hh」「$mm」「$ss」はファイルを作成した「時」「分」「秒」をそれぞれ表示します。
これでファイル名を作成時間に変更できました。※補足: コピーして新しいファイルを作らず、元々の作成日時をもとに置き換えたい場合は、「年月日」も含めた「$YY$MM$DD$hh$mm$ss」で置き換えてください。
ここで一旦PowerRenameの画面を閉じ、再度ファイルを選択→右クリックで開きます。
ファイル名が更新時間で並び替えられているので、この状態で連番に置き換えます。
検索対象:.*
置換の候補:新しいファイル名${start=1,padding=2}これでファイル名に希望の順で連番をつけることができました!
まとめ
Windowsでファイル名を一括変更する方法を2つご紹介しました。
✅Windowsエクスプローラーの標準機能を使う方法
✅Microsoft PowerToys(PowerRename)を使う方法
ファイル名の末尾に()がついても気にならないならエクスプローラーだけでもOKですが、自由にフォーマットを指定したいときはPowerRenameが便利です。
無料で使えるツールなので、まだ使ったことがない方はぜひこの機会に試してみてくださいね!