- 投稿日:2025/04/21
- 更新日:2025/09/30
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第1章:乗り換えの背景と基本情報
こんにちは!
今回は、私が実際に体験した「60代の両親のスマホ乗り換え」について、リアルな失敗談と学びをシェアさせていただきます。同じようにご両親のスマホを節約目的で乗り換えようと考えている方に、ぜひ知っておいてほしいポイントがたくさんあります。
まず、今回の乗り換えの基本情報は以下の通りです。
乗り換え時期:2025年2月末
乗り換え元キャリア:ワイモバイル(Y!mobile1980円/3GBプラン)
乗り換え先キャリア:日本通信SIM(290円/1GBプラン)
契約状態:母の名義で、家族割引を適用した2回線契約(父と母)
乗り換え目的:通信費の節約
ワイモバイルでは、母が契約者となり、父も「家族割」としてその回線に紐づく形でスマホを使っていました。月々の利用料は以下の通りでした。
母:1,980円
父:980円
これを、日本通信SIMの「合理的シンプル290プラン(1GBで月290円)」に乗り換えることで、合計通信費が2,960円 → 580円へ。実に月2,380円の節約になる計算でした。年間にすると、約28,000円の削減!これは大きいですよね。
このプランの選定においては、両親のスマホの使い方も大きなポイントでした。自宅ではWi-Fiを使っており、外出先ではLINEや地図を見る程度。通信量は1GBも使わない月がほとんどだったので、「これなら格安SIMで十分いける!」と判断しました。
ネットでの手続きもできるし自身の乗り換えも完了し、「これはスムーズにいけるな〜」と甘く見ていたのですが、まさかここからトラブルが続出するとは…。
第2章:乗り換え前に考えていたことと落とし穴
当初私は、乗り換え作業はすべて自宅で完結できると思っていました。というのも、日本通信SIMはオンライン申込に対応していて、eSIMにも対応している。しかもワイモバイル側でもMNP番号の取得は「My Y!mobile」からネットで簡単に取得できる…はずでした。
ですが、実際に手続きを進めていくと、思いもよらない“落とし穴”があったんです。
それが、
「父のスマホも契約名義が母になっていた」
ということ。ワイモバイルでは「家族割」の特性上、父の回線も母名義の契約になっていたんですね。MNP番号の取得はできたものの、日本通信SIMに申し込む際、本人確認書類とMNP情報の名義が一致していないということで、エラーが出てしまったんです。
しかも、母の回線の乗り換えは先に完了していたので、ワイモバイルの家族割が解除され、父の回線の料金が980円から2,980円(家族割適用外)に自動的に変更されるという事態に。これは完全に想定外でした。
このとき私は、
名義を合わせるためにどうすればいいのか?
どのタイミングで名義変更をするべきだったのか?
手続きが翌月になったら料金はどうなるのか?
といった情報がまったく整理できておらず、まさに後手後手に回ってしまいました。
第3章:実際に起こったトラブルの詳細
父のMNP番号の取得までは順調だったんです。ワイモバイル側での操作も問題なく、My Y!mobileの画面からスムーズにMNP予約番号が発行されました。
ところが、日本通信SIM側の開通手続き(eSIM)でエラーが発生。
表示されたエラー内容は次の通りです。
「MNP番号に紐づいた契約者名義と、日本通信SIMに登録された名義が一致していません。名義を統一したうえで、再度MNP番号の取得を行ってください。」
つまり、ワイモバイルでは父の回線が母名義で、日本通信SIMでは「父本人の名義(マイナンバーカード登録)」で申し込んだことが原因で、システム上で名義不一致と判断されてしまったのです。
ここで困ったのが、「すでに母のスマホは日本通信SIMへの乗り換えが完了しており、ワイモバイルでは解約済み」という点。
この状態になると、ワイモバイルのオンライン上では名義変更の手続きができなくなるんです。
結局、ワイモバイルの店舗に足を運び、直接相談するしかありませんでした。
しかし、ここでも想定外のことが起こりました。
【想定外1】父の回線料金が自動的に1,980円に値上げ
家族割が適用されていた父の回線は、母が解約した瞬間に家族割が外れ、自動的に月額料金が980円→2,980円にアップしてしまいました。
この時点でまだ乗り換えは完了しておらず、すぐに乗り換え手続きを行うと使っていないスマホに対して2日分で2,980円の課金が確定…。
「えっ?まだ数日しか使ってないのにフル料金?!」と驚きましたが、日割り対応は一切なしとのことでした。
【想定外2】名義変更手数料が発生+手続きに4日かかる
ワイモバイルの店頭で名義変更をお願いしたところ、
名義変更手数料:3,300円(税込)
名義変更完了まで4日ほどかかる
その間、MNP番号は再発行できない(My Y!mobileにアクセスできない)
と説明されました。
つまり、すぐに乗り換えができず、3,300円の手数料を支払った上に、手続きの関係で乗り換えが翌月にズレ込むことが確定してしまったのです。
【想定外3】店舗スタッフの対応が悪すぎた…
もともと今回乗り換えを検討した一因に「ワイモバイル店舗の対応の悪さ」がありました。(店舗による違いはあるかもしれません)
今回もやっぱり…というか、むしろそれ以上の酷さでした。
「どうして電気をソフトバンクにしないんですか?」
「家のネットはどこですか?ソフトバンク光に切り替えたらお得ですよ」
「乗り換えたら損しますよ?」
こちらが名義変更だけをお願いしているにもかかわらず、関係ない営業トークをひたすら続けられ、正直なところかなり不快な気持ちになりました。
第4章:どう対応した?そこで見えたポイント
名義変更が必要だとわかった段階で、私は日本通信SIMのカスタマーサポートに電話で相談しました。
こちらの状況を丁寧に伝えると、とても親切に対応してくださり、
「まだ具体的な日にちは言えなのですが、今後名義変更の対応も予定されています。いったんMNPでお母さま名義のまま日本通信SIMへ乗り換え、その後名義変更を行うことも可能ですよ」
という選択肢を提案していただきました。
「なるほど!それなら名義変更の手数料もかからず済むかも」と希望が見えました。
…が、ここでまた新たな問題が発生します。
【マイナンバーカードを使ったことで名義がロック】
日本通信SIMの登録の際、本人確認書類として「マイナンバーカード」を使って申し込みました。
そのため、父のマイナンバーと日本通信SIMの契約時に登録した電話番号が自動的に紐づけられてしまい、後から名義変更ができないことが判明。
つまり、最初に登録した名義=マイナンバー情報が確定となるため、「後から名義変更」という選択肢が使えなくなったのです。
この時点で、私の中ではっきりと「乗り換え前に名義変更を済ませておくことの重要性」が痛感されました。
【それでも最終的には満足】
最終的には名義変更も完了し、日本通信SIMのeSIMも問題なく開通。父も問題なくスマホを使えています。
日本通信SIMの「月額290円(1GB)」のプランは、外出先でLINEや調べものを少しする程度のライトユーザーにとっては、まさにぴったり。
実際、父も「全然問題ないし、快適やな」と満足して使ってくれています。
第5章:まとめと、これから乗り換えを考える方へのアドバイス
今回、私の両親がワイモバイルから日本通信SIMへ乗り換えた一連の流れを通して、「事前に知っておけば防げたこと」「実際に手を動かして初めてわかったこと」がたくさんありました。
結論としては、日本通信SIMはコストパフォーマンスに非常に優れた格安SIMであり、特にWi-Fi環境中心の生活をしている方には心からおすすめできるサービスです。
ただし、今回の経験から、スムーズに乗り換えるために以下のポイントに注意していただきたいと思います。
1. MNP前に名義を確認し、必要なら早めに変更を
今回最大のトラブルの原因は、「ワイモバイルで父の回線(電話番号)が母名義になっていたこと」でした。
格安SIMへのMNP(乗り換え)では、契約名義が完全一致していないと手続きが弾かれるケースが非常に多いです。特に家族割などを使っている方は、名義が本人のものかを必ず事前に確認してください。
名義変更には日数も手数料もかかるため、早めに動いておくことを強くおすすめします。
2. MNPのタイミングは月末ギリギリを避ける
父の回線は月末に名義変更が必要となり、完了まで数日かかったため翌月に持ち越しとなってしまいました。
その結果、「数日しか使っていないのにフル料金の2,980円がかかる」という非常にコスパの悪い状況に。
名義変更やMNP番号の取得、eSIM開通などには思った以上に時間がかかることもあるため、余裕をもって月中頃までに作業をスタートするのがベターです。
3. 本人確認書類の選択で名義変更可否が変わる
日本通信SIMでは、マイナンバーカードで本人確認をするとその情報が名義として強く紐づきます。これによって後からの名義変更が難しくなることがあるとわかりました。
「将来的に名義変更が必要かも」と思う場合は、マイナンバーカードではなく運転免許証など他の書類を使う方が柔軟に対応しやすいかもしれません。
4. カスタマーサポートは日本通信SIMが断然親切!
今回、名義トラブルに直面した際、日本通信SIMのサポートセンターはとても丁寧に対応してくれました。
こちらの状況をしっかり聞いてくれた上で、現実的な解決策をいくつか提示してくれる姿勢は、正直ワイモバイルの店舗対応と比べて雲泥の差を感じました。
格安SIMは「サポートが弱い」というイメージがあるかもしれませんが、少なくとも日本通信SIMの電話対応はとても信頼できると実感しました。
おわりに 〜スマホ代の見直しで暮らしをもっとラクに〜
月額290円でスマホを維持できる、というのは本当に驚きです。
私の両親のように、スマホは基本Wi-Fi下での利用がメイン、外では地図やLINEぐらいしか使わない…という方にはぴったりなプランだと実感しました。
今回の乗り換えで、月々の通信費が合計2,960円 → 580円へと大幅に下がりました。年間にして28,560円もの節約です。
もちろん、名義トラブルなど大変なこともありましたが、それを上回るメリットがあったと心から感じています。
この記事が、同じように「スマホ代を見直したい」「両親のスマホ代を安くしたい」と考えている方のお役に立てたらとても嬉しいです。