- 投稿日:2025/05/05
- 更新日:2025/05/07

第三席「狙うは相手の急所」
はじめに|重心とは何か?
クラウゼヴィッツは言いました。
ビジネスでも同じことが言えます。
すべてに手を出せば、成果は薄くなる。
本当に効果のある一点=重心に、力を注ぐことが、突破口を開くカギ。
今回は、三つの商いに手を出した若旦那・タケが、
「力を注ぐ場所」を学ぶお噺です。
🎭 登場人物
タケ:若旦那。あれこれ手を出しすぎて空回り中。
おさき:女将。現実的で的確な指摘をする人。
蔵はん先生:戦と商いを知り尽くす指南役。重心の本質を語る。
📜 本編|落語「重心」
タケ
「団子屋と下駄屋と薬屋、三つとも商い始めてみようと思てるんや!」
おさき
「それ…手ぇ広げすぎとちゃいますの?」
タケ
「当たるまで数打ったらええやろ!」
ふらりと現れる蔵はん先生。
扇子をぱたぱたしながら静かに語りかける。
蔵はん先生
「力を三つに割れば、三つとも中途半端になる。
“急所”を見極め、そこへ集中するのが勝ち筋じゃ。」
タケ(はっと気づく)
「…団子屋や! 子どもも年寄りもよぅ買うてくれてた!」

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