- 投稿日:2025/06/03
- 更新日:2025/09/30

正直、こちらへ投稿するか迷ったのですが、コレって 人生における時間やお金の「使う力」かな、と思ったので こちらにて共有させて頂きますね。
追伸:里親について「すでに子どもがいても里親になれる?」というお問い合わせを頂きました。答えはYESです。一人っ子である自分の子どもに 兄弟がいたらいいな、という理由で里親になった方が 実は沢山います(里子への生活費や学費などは全て自治体から支給されますよ)。
つまり、シングルでも、お子さんがいても、同性カップルでも、日本人でなくても、日本に住んでいる大人は(自治体の縛りがある場合を除き)誰でも、「子育て」が出来るのです。改めて、私の知る4つの方法を下記 ご紹介させて頂きますね。
1)40代半ばからのスタート
40代半ばで、四半世紀以上 友人関係にあった人と婚姻関係を結びました。
その時 相方はすでに50歳を過ぎており、身体的に「赤ちゃん」を育てるという選択肢は全く考えていませんでした。しかも当時は東京と九州という遠距離関係でもあったので、「いわゆるフツーの家族」という形態を作る選択肢は皆無だったのです。
お互い、「自分たちの子どもが欲しい」という希望はありませんでしたが、「子育てに関わってみたい」という想いは ぼんやりありました。ですので、「養子」や「里親」について 何も詳しく調べずに 当時住んでいた 世田谷の児童相談所へ電話。
すると「養親ですか?里親ですか? え、ご主人が同居していない? では、ご主人が同居するようになったら また電話して下さい」ガチャ!と、けんもほろろの対応でした^^;
(ちなみに、当時の区長と代変わりした現在の世田谷区は、積極的に里親リクルートを行っています)
そこで 里親についてネットで色々調べた結果、「当時は」 東京都のルールより、川崎市のルールの方が緩かったので 川崎市の児童相談所へ出向き、条件やルールについて色々と話を聞きました。
そこで 里親認定の研修を受けるには 川崎市に住民票がないと受けられないと言われ、職場にも通い易い物件があったので、思い切って川崎市へ引っ越すことにしました。
2)「里親」という選択
週末のみ数か月の研修を受けた後、川崎市の里親認定を取得。里親になる為の条件や研修の内容は 各自治体によって違いますが、国の里親制度推進によって、年々 門戸は開かれつつあります。
例えば、10年くらい前まで 里親になるには「年齢制限」「成人のどちらかが常に家にいなければならない(なので、子どもを保育園には入れられない)」「一定の収入や財産がある」などの条件がありましたが、現在は、その殆どの条件が撤廃されています(ただし、自治体によっては残っている地域もあるので、住民票のある該当自治体のHPで確認してみてください)
参考
世田谷区:https://www.city.setagaya.lg.jp/03648/15325.html←同じ東京都内でも、条件の違う場合があるので いろいろ調べてみてくださいね
川崎市:https://www.city.kawasaki.jp/450/page/0000125029.html ←川崎市では、独身、単身赴任、外国人、同性カップルでも里親になれます
3)「短期週末里親」からのスタート
自治体からの里親認定を受けても、マッチングが成立するまでに 時間がかかる場合もあります(数日から数年まで さまざま)。
自分の場合、赤ちゃんや未就学児の受託は無理だと思っていたので、「中学生以上、女子のみ(当時は相方と同居していなかったので、思春期の男子と二人きりの同居も無理と思いました)」という条件をつけており、なかなかマッチングには至りませんでした。
そこで、短期の週末里親からスタートしたのです。
※週末里親用の研修を、長期養育里親用の研修と分けている自治体も多いので それも詳しくはお近くの児童相談所へお問い合わせください。
マッチングしたのは、当時小学校2年の女の子(短期の場合は、「小学生以上も可」にしていました)。初めて会った時のドキドキ感は、いまでも忘れられません。施設の会議室で会った小さな彼女は 殆ど喋らず、『わたしのトリセツ』という小さな冊子(レポート用紙を8つに折った手書きの冊子)を渡されただけでした。母親から育児放棄された彼女が「自分を受け入れて」と 一生懸命に自分のトリセツを書いた気持ちを思うと 切な過ぎて、今でも泣けて来ます。
週末里親とはいえ、毎週末泊まりに来るわけではなく(これも、自治体や個々の子どもの事情によってまちまちです)、夏休みや冬休みを含む年6回くらい 色々なところへ一緒に遊びに行きました。
最初はお泊りの際 三人で一緒に寝られるくらい小さな子でしたが、今ではもう高校二年生になり 部活が忙しいからと たまに外食をしたり 記念日を一緒に祝ったりするような大人の関係になっています。
週末里親にも、さまざまなパターンがありますが 普段 児童養護施設で暮らしている子が 個別の家庭の暮らしを知るため 定期的に里親の家庭へ泊りに行ったり、一緒にどこかへ行くというパターンが殆どです。
4)「長期養育里親」へ
短期の週末里親をスタートさせてから一年あまり、児童相談所からマッチングがあったという連絡が入りました。少し障害のある子でしたが(ちなみに、社会的養護の子の多くは何かしらの障害を持っている子が多いです)当時中学三年生の彼女と対面し、その子が高校へ入学したタイミングで我が家での生活がスタートしました(その前に「お試し宿泊」が何度かありました)。
コロナ禍を挟み、大変なことも沢山ありましたが それを全部書くと凄い分量になってしまうので ここでは割愛しますね。
※ちなみに、里子の基本的な生活費などは 自治体から毎月口座へ振り込まれますし、もちろん学費も出ます。
そして社会的養護の子たちは、通常 高校を卒業と同時に自立を迫られます(ただ昨年4月の児童福祉法改正により、以前より自立の年齢は上に延びて来ています)。
長期の里子は現在社会人となり、我が家の近所で暮らしています。ときどき食事を一緒にするような関係になりましたが、今後も彼女の人生とずっと関わっていければと思っています。
5)イタリア人高校生を受け入れるホストファミリーに
里子が独立し、彼女が使っていた子ども部屋(ちなみに里親条件に子ども部屋の有無は入っていません)が空いてしまったので、ホストファミリーの登録をし、イタリアから高校生の女の子がやって来ました。
登録した団体WYS:https://www.wys.gr.jp/receive/hostfamily/
※いまは色々な斡旋団体があるようなので ここがベストがどうかは分かりません^^
半年という短い期間でしたが、お互い大好きになって 期間を延長したかったくらい(残念ながら、コロナ禍のため延長不可でした)。
イタリアへ帰国した彼女とは、いまでも頻繁にLINEでやり取りしており 「日本のお母さん」として 彼女の将来も見守っていきたいと思います。
6)「海外里親」として、里子へ会いに行く
相方の両親介護が始まり、里親もホストファミリーも難しくなって来た現在、海外に住む子をひと月数千円でサポートする「海外里親」を始めました。数か月に一度、里子とは団体を通して手紙のやり取りをしています。
ただ、日本での里親と同じく、サポートはその子が成人すると(18歳になると)終了してしまうので 今年の夏、その里子へ会いに東ティモールへ行くことになりました。
現地では、NPOの方が案内役として 東ティモールでの移動をサポートしてくれるので安心です。
定期的に里親同士の交流会もあり、さまざまな国へ里子に会いに行った話を聞くのも楽しいですね^^
プラン・インターナショナル:https://www.plan-international.jp/join/sponsor/
7)まとめ:「血の繋がらない子育て」は、いろいろあります!
…と、私個人が繋がる4人の子育てについて ご紹介しました。
タイトル見出しに書いたように、「子育て」をする為に結婚する必要等はないのです。
私の知り合いには、独身、単身赴任で一人家庭、外国人、LGBTQ+のカップルで里親になっている方たちが何人もいますし、現在は幾つかの条件をつけている自治体でも、どんどん変わっていく可能性は十分にありますね。
長期里親やホストファミリーはハードルが高いと思われるかもしれませんが、週末里親や海外里親はハードルが低く めちゃくちゃおススメです。
もちろん、子育てなので大変な時も多々ありますが、その苦労が報われた時の喜びは 何にもかえられないものがあります。
皆さんも、さまざまな「新しい形」の家族について ご存じの方がいれば 是非教えてくださいね