- 投稿日:2025/06/21
- 更新日:2025/09/29

残クレノア
仕事中に妻から電話がきた。
「お隣さんが布団干そうとしたら、物干し竿が落ちて…うちの車にキズがついた」
ん? どゆこと?
干そうとしたら落ちて、バウンドして、車にヒット?
イマイチ状況がわからない。でも声のトーン的に、わりと“ガチめ”っぽい。
とりあえず、「帰ってから状況見てみるよ」とだけ伝えて、仕事に戻った。
頭の片隅では、“残クレノアちゃん、大丈夫か…?”がずっとグルグルしてたけどね。
傷の確認
帰宅してすぐ、ボンネットを確認。
左端に、しっかりと傷がついていた。
正直、もっとバキッといってるかもと覚悟してたから、思っていたより浅くてホッとした。
まぁ…この程度なら、最悪コンパウンドでどうにかなるかも?ってレベル。
ちょうどそのタイミングで、お隣さんの旦那さんも帰宅。
奥さんから話を聞いていたらしく、少し気まずそうに「すみません…」と頭を下げてきた。
隣人の説明と誠意の流れ
その場で、お隣のご主人が事情を詳しく説明してくれた。
落ちた物干し竿は、まずご自身の車に直撃。
そのあと、反動で我が家のノアちゃんに“もたれかかるように”ヒットしたらしい。
なるほど、それでキズが浅かったのか…と納得。
すると間髪入れず、
「本当に申し訳ありません、修理代がかかるようでしたらご請求ください!」
と深々と頭を下げてくれた。
「いえいえ、全然大丈夫です。
コンパウンドで擦れば消えるくらいですし、ほんとお気になさらず」
「いやいや、そんな…払いますんで!」
「いやいや、うちキャンプ行きますし、どうせすぐ傷つきますから」
「いやいや、それとこれとは…!」
「いやいや、それこそ、近所の子に当たらなかっただけでも幸いですし!」
「……それは、そうでした。本当に申し訳ありませんでした」
最後は「ほんと大丈夫なんで」で、ようやくお開き。
実際、後日コンパウンドで軽く磨いたらキレイに消えて、
ノアちゃんは何事もなかったような顔でいつもの駐車場におさまっています。
振り返り+気づき
落ち着いたころ、ふと思った。
あれ? なんで今回こんなに余裕あったんだろう…?
ひとつ思い当たるのは、やっぱりノアちゃんの存在。
かつては“残クレノアちゃん”だったけど、
学長のお言葉が心に刺さった。
「借金なんてするんじゃね〜」
「残クレやめや〜」
「一括返済しいや〜」
そんな圧に背中を押されて(感謝)✨️残クレ卒業。
晴れてローン完済、“完済ノアちゃん”へと進化したのであります。
所有権も、名実ともに我が家のもの。
たぶんその「もう誰の目も気にしない」感が、今回の“怒らない選択”につながったんだと思う。
もしこれが、見栄で無理して買った外車とかだったら…
たぶん、表情も声のトーンもぜんぜん違ってた。
「え、キズついたんですけど?(低音)」みたいになってたかも。こわ。
そしてなにより、もし少額でも弁償代を受け取っていたら…
今まで築いてきたご近所との関係が、どこかギクシャクしてしまった気がする。
「お金で解決」って、たしかに楽だけど、それって“心の距離”も作っちゃうんだよな
まとめ
怒らなかったことで得たもの、たしかにありました。
それは「心の余裕」だけじゃなく、「人間関係の守り方」だったなと。
足るを知る。
今回はそれが、正に『守る力』として働いた気がしています。
おまけ:本当に伝えたかったこと
後日、お隣のご夫婦が「このたびは本当にすみませんでした」と、丁寧に菓子折りを持ってご挨拶に来てくれました。
いや、これがマジで美味すぎて!
ここの美味しさは知ってるが「この味は知らんぞ」
✨️N.Y.スカッチサンド✨️
最後の一個を食べるのが惜しくて、この記事書きました(笑)
ここまで読んでくださったあなたには、こっそり教えます(笑)
✨ ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました ✨