- 投稿日:2025/07/08
- 更新日:2025/09/29

一見、ただのキャンセルに思える「ドタキャン」──実は詐欺の手口として悪用されるケースが増えています。
特にフリマアプリ、個人取引、出張サービス業、飲食店の予約などを行っている個人や小規模事業者は要注意です。
「ドタキャン詐欺」の具体的な手口や事例、そして被害を未然に防ぐための対策を解説します。
ドタキャン詐欺とは?
「ドタキャン詐欺」とは、商品やサービスの予約・注文を入れた後、直前になってキャンセル(または連絡を絶つ)ことで、意図的に相手に損失を与える詐欺行為です。
【代表的な特徴】
・支払いをせずに注文や予約を取り消す
・高額商品の購入を装い、在庫を確保させて損害を与える
・飲食店などで団体予約後に無断キャンセル
・出張サービスを偽装し、現地待機させたまま音信不通
よくある被害事例
ケース①:フリマアプリでの高額商品
「今すぐ買います」と言われ、他の人への販売を断ったが、その後「やっぱりキャンセルします」と言われ販売機会を失う。
ケース②:飲食店の団体予約
10人以上の予約を受けたが、当日誰も来ず。準備した料理と席の分だけ損失が発生。
ケース③:出張美容師・整体師など
場所と時間を確保し、出張先まで移動したのに直前でキャンセルされたり、連絡が取れなくなった。
なぜドタキャン詐欺が増えているのか?
・匿名性の高いSNS・マッチングアプリ・フリマアプリの普及
・対面確認がないことで悪意のある人でも簡単に関与できる
・法的責任を問われにくいと考える人が増えている
・無料キャンセルの仕組みを悪用
ドタキャン詐欺を防ぐための5つの対策
事前に一部支払い(前金)を求める
本気で購入・依頼したい人であれば応じてくれる可能性が高い。
キャンセルポリシーを明示する
「◯日前以降のキャンセルは全額請求」など、事前に明文化。
やり取りは記録に残す
SNS・メール・メッセージアプリなど、証拠を残す手段でやり取りを行う。
怪しいアカウントには慎重に対応する
新規アカウント、プロフィールが曖昧な人、やたらと急ぐ人には注意。
第三者のプラットフォーム経由で取引する
可能であれば、取引保証のある決済サービスを利用する。
万が一、被害に遭ったらどうすれば?
・まずは 証拠を保存(メッセージ・支払い履歴・相手の情報)
・詐欺の疑いがある場合は 最寄りの警察署に相談
・被害が大きい場合は 弁護士や消費生活センターへの相談も視野に入れる
小さな損失が大きな被害になる前に
ドタキャン詐欺は見落とされやすい詐欺ですが、精神的・金銭的なダメージは決して小さくありません。「おかしいな」と思ったらすぐに行動することが自分を守る第一歩です。
小さな違和感を見逃さず、信頼できる相手と安心できるやり取りを心がけましょう。