- 投稿日:2025/07/20
- 更新日:2025/10/15
◆ 夫はiDeCo派!その理由とは
2000万円問題など老後資金が話題になっていた頃、私はまずNISAを使い始めました。
そして夫の資産運用も考えた時に、最終的に夫はiDeCoを選びました。
同じく非課税で運用できるNISAもあるのに、なぜ夫はiDeCoだったのか?
使い勝手や出口戦略を考えれば、NISAの方が便利にも思えます。
でも実はその選択には、夫の性格と働き方が深く関係していたのです。
◆ iDeCoとNISA、基本の違い

◆ 引き出せないことが「抑止力」になる
夫は元々「あるだけ使っちゃう」タイプ。
給料日に引き出したお金は、次の給料日までにはすっからかんになっていますし、何に使ったかも良く分かってない。次の給料日まで半月ほどになると財布の中身次第で急に出費を減らしてみたり…なんてことはザラにありました。クレジットカードを持たせたら「無限にお金が使えるカード」なんて言う始末。もちろんすぐに取り上げましたが、そんな夫だからこそ「60歳まで引き出せない」というiDeCoの制限が、逆に好都合だったんです。
NISAなら、いざという時にすぐ使えてしまう。その気軽さが、逆に危険でもありました。
iDeCoは老後までしっかりロック。
お金を簡単に動かせない仕組みが、夫にとっては最適でした。
◆ 退職金の少ない企業に勤めていた夫
もうひとつの理由が、勤務先の退職金制度。
iDeCoの受け取り時には「退職所得控除」や「年金所得控除」をうまく使えば、税金を抑えられます。
夫の会社は当時、退職金がほとんどない企業だったので、iDeCoで受け取る分をしっかり退職所得控除に使えると考えていました。
しかしその後、夫は退職金制度が充実した会社に転職。
出口戦略はやや複雑になったものの、始めた時点では合理的な判断だったと言えます。
◆ iDeCoは「控除を使って税金を減らす制度」である
NISAが「最初から税金がかからない」非課税制度なのに対し、iDeCoは「かかるはずの税金を、控除を使って減らす」仕組みです。
つまりNISAは最初から税金がかからない。
iDeCoは「かかるはずの税金を、控除を使って減らす」設計。
この違いも大切で、iDeCoは社会保険料控除や退職金控除をきちんと活かせる人ほど有利。
夫の場合、当初は控除枠を十分活用できそうだったため、向いていました。
また、「税金はいくら掛かるの?」という不安はあるかと思いますが、税金が掛かるとしても、受け取る金額以上に税金が取られることはありません。
◆ 自分に合った制度を選ぶ
iDeCoとNISA、どちらが良いかは人それぞれ。
・性格(すぐ引き出しがち?)
・収入や控除の状況
・勤務先の退職金制度
などを踏まえて考える必要があります。
「引き出せないのが不便」と言われがちなiDeCo。
でも我が家の場合、それが最大のメリットになりました。
また、我が家の場合、私はNISAでインデックス投資しているので、万が一売却したいと考えた時に私のNISA口座から現金化する事もでき、その点も抵抗なくiDeCoを選ぶことができました。
◆ さいごに
多くの人にとって、NISAの方が便利で始めやすい制度であることは事実です。
投資初心者にもわかりやすく、引き出しの自由度も高いNISAに比べ、iDeCoは始めるにも維持するにも手間がかかり、出口戦略も必要です。例えば、社会保険料の控除額、60歳以降の受け取り時の税金見込み、勤務先の退職金額、毎月の管理手数料など、検討すべき点は多岐にわたります。
だからこそ大切なのは、「制度の便利さ」だけでなく「自分の生活や性格に合うかどうか」。
家計や働き方、性格に合わせて、自分を守る制度を選べば、きっと後悔のない選択になります。
皆さんも、ご自身の性格やライフスタイルに合った制度選び、ぜひ考えてみてくださいね。