• 投稿日:2025/07/23
  • 更新日:2025/10/20
年収の壁が変わった!?税金と社会保険の扶養をやさしく解説!

年収の壁が変わった!?税金と社会保険の扶養をやさしく解説!

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ランニングマン@税理士

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要約
 年収の壁は税金と社会保険で基準が異なり、最近の改正で税金上の壁は緩和されました。しかし現状は、社会保険は130万円・106万円が目安です。扶養の影響を正しく理解し、自分に合った働き方を選ぶことが大切です!

 こんにちは!今年「年収の壁」に関するルールが大きく変わりました!

今回は、複雑化している、税金と社会保険の“扶養の壁”の違いや、最近の改正ポイントを初心者の方にも分かりやすくご紹介します!

投稿日現在の情報です!2025/7/23

■ そもそも「扶養」って2種類ある?

よく混同されがちですが、「扶養」には以下の2つの種類があります。

<税金上の扶養(扶養する側にメリットあり>

●メリット→所得税や住民税の軽減

●年収の上限(扶養される側)→一般:123万円/配偶者:160万円

●外れると→扶養者(配偶者など)の税金が高くなる


<社会保険上の扶養(扶養される側にメリットあり>

●メリット→保険料の負担なしで健康保険・年金に加入できる

●年収の上限(扶養される側)→原則:130万円未満(※一部106万円)

 ※今後改正予定

●外れると→自分で社会保険を支払う必要がある

■ 改正前の「年収の壁」はどうだった?

1.103万円の壁(税金)

①本人にとっての壁:年収103万円を超えると、自分に所得税がかかります!

②家族にとっての壁:扶養している配偶者や親が扶養控除を受けるには、被扶養者の年収が103万円以下である必要がありました!

2.150万円の壁(税金)

 配偶者特別控除を満額受けられるのが年収150万円以下。それを超えると、夫(世帯主)の税金負担が少し増えます。(配偶者特別控除になり少しずつ減額されます。参考

3.130万円の壁(社会保険)

 年収130万円以上になると、社会保険の扶養から外れ、自分で保険料を払う必要があります。配偶者の勤務先の会社の規模によっては106万の壁になります。参考
 

■ 最近の改正で「年収の壁」はこう変わった!

 最近の改正では、以下のように「壁の金額」が見直されました。

<本人にとっての税金の壁>

①改正前の壁→103万円

②改正後の壁→160万円

<配偶者特別控除の壁>

①改正前の壁→150万円

②改正後の壁→160万円

<大学生(19〜23歳)の壁>

①改正前の壁→103万円

②改正後の壁→150万円

<その他の扶養親族(上記以外)>

①改正前の壁→103万円

②改正後の壁→123万円

働く前にチェックしたい3つのポイント!

①自分は「誰の扶養」なのか?(夫・親など)

②年収がいくらになるか?

③その年収で「税金」や「社会保険」にどう影響が出るか?

まとめ:壁は広がったけど、分かりづらくなった!

 年収の壁は以前より高くなり、働きやすくなった面もあります!

しかし、税金と社会保険で「扶養の条件」が違うため、自分の立場や働き方によって注意すべきラインは異なります

 最終的には学長もライブで話しをしているように壁なんか気にせず働きやー!!ですが、上記の年収レンジの方は「フック」にしていただけると幸いです!

 ※社会保険については、加入している健康保険組合によっても条件が異なるので必ず加入している健康保険組合に確認した方が良いです!

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