- 投稿日:2025/07/29
- 更新日:2025/09/29

1. はじめに
レストランの注文、支払い、イベントの案内まで——
日常のあらゆる場面に浸透した「QRコード」。私たちの生活を格段に便利にしてくれる存在ですが、その便利さの裏を突いた「QRコード詐欺」がいま深刻な社会問題になりつつあります。
一見普通に見えるQRコードを読み取っただけで、偽のログインページに誘導されたり、不正に金銭を奪われたりする事例が増加中。
本記事では、「QRコード詐欺とは何か」「どんな手口があるのか」「どう見抜き、どう防ぐべきか」をわかりやすく解説します。あなた自身や家族、大切な人を守るためにも、ぜひ知っておいてください。
2. QRコード詐欺とは?
QRコード詐欺とは、一見普通に見えるQRコードに悪意のある情報を仕込み、読み取った人を偽サイトやウイルスに誘導する詐欺手法です。
実際には、以下のような被害が発生しています。
QRコードを読み取る
→ 偽物の決済サイトに誘導
→ 金銭を騙し取られる偽物のログイン画面
→ IDやパスワードを盗まれる不正アプリがインストールされる
→ スマホが乗っ取られる
悪用されている場面も多様で、街頭広告・レストラン・ポスト投函チラシ・宅配便の不在通知SMSなど、私たちの身近な場所に溢れています。
3. どんな手口があるのか?
■ 手口①:偽の決済用QRコード
店舗や飲食店に貼られているPayPayやLINE PayのQRコードを、犯人が偽物に貼り替え。
→ 客が読み取り送金 → 犯人の口座に直接送金されてしまう
■ 手口②:公共スペースにある無料Wi-Fi登録用QR
駅・カフェなどでよく見かける「Wi-Fi登録はこちら」のQRコード。
→ 偽サイトへ誘導 → 個人情報や端末情報を盗まれる
■ 手口③:宅配業者を装ったSMSのQRコード
「お荷物の不在通知です。再配達はこちらから」などのSMSに添付されたQRコード。
→ 偽サイトへ誘導 → クレジットカードや住所を入力させられる
■ 手口④:イベントやチラシの偽コード
街頭やチラシに印刷されたキャンペーン案内。
→「アンケート回答で500円」などと誘導し、入力情報を不正取得される
4. QRコード詐欺の見抜き方(チェックリスト)
🔍 読み取る前にチェック!
・QRコードの上に貼られているような不自然な紙やステッカーはないか
・店舗スタッフが何も案内していないQRコードは怪しい
・「今すぐ登録を!」など急かす文言は要注意
・読み取ったURLが短縮URLや怪しい文字列(例:bit.ly、xyzなど)になっていないか
・アドレスバーが「http://」になっていないか(安全なのは「https://」)
✅ 安全確認ポイント
・QRコードを読み取ったら、すぐにリンクを開かずURLをチェック
・公式アプリから決済や登録を行う
・不審なコードは無視または店員・施設側に確認する
5. 安全にQRコードを使うための対策
🛡️ いますぐできる対策
・支払いはアプリ内の読み取り機能を使用する
・チラシやポスターのQRコードは基本的に信用しない
・SNSで共有されているQRコードには特に注意
・家族や高齢者と、定期的に情報共有する
7. まとめ
QRコードはとても便利な反面、「見た目が普通」であることが最大の盲点になります。
スマホをかざす前に、「これは本当に安全か?」とワンクッション置くことが、自分を守る最善の方法です。
以下の3つを心がけましょう:
・すぐに読み込まず、URLを確認する習慣を持つ
・決済・ログインは公式アプリから行う
・少しでも怪しいと感じたら無視する勇気を持つ
「自分は大丈夫」ではなく、「誰でも狙われる」時代です。
安心してQRコードを使える社会にするためにも、あなた自身の守る力が何よりも大切です。