- 投稿日:2025/07/29
- 更新日:2025/10/15
「新NISAが始まって運用してるけど、旧NISAの時に買った商品ってどうなるんだっけ?」
そんな疑問をお持ちの方、ご安心ください!同じように感じている方はたくさんいらっしゃいます。先日も友人から「そういや旧NISAって2023年で終わったんよねぇ。このままほったらかしで大丈夫?」と聞かれました。
今回は、旧NISA制度(つみたてNISA・一般NISA・ジュニアNISA)で保有している商品が2024年以降どうなっているのか、そして新しいNISAとの関係について、改めて分かりやすく解説していきますね。
◆ 旧NISAで保有している商品はどうなる?
2023年末で、つみたてNISAと一般NISAの制度は新規買付が終了しました。でも、ご安心ください!旧制度で保有している商品をすぐに売却する必要はありません。そのまま、それぞれの非課税期間が終了するまで非課税で保有し続けることができます。
ただし、旧NISAで保有している商品は、2024年以降の新しいNISAの年間投資枠(非課税保有限度額1,800万円)とは「別枠」で管理されます。つまり、旧NISAの投資額が、新しいNISAの1,800万円の枠を圧迫することはないのでご安心くださいね。
◆ 非課税で保有できる期間は?
旧NISAで保有している商品の非課税期間は、2023年までの旧制度のルールがそのまま適用されます。
つみたてNISA:購入してから20年間非課税で保有できます。
※ 2023年に購入したつみたてNISAの商品は、2042年まで非課税で運用を続けられます。
一般NISA:購入してから5年間非課税で保有できます。
※ 2023年に購入した一般NISAの商品であれば、2027年まで非課税で運用を続けられます。
非課税期間が終了する最終年に目が行きがちですが、ここで注意していただきたいのが、非課税期間は購入した年から20年(つみたてNISA)や5年(一般NISA)という事なのです。
制度が終了した2023年から最長の期間ばかりでなく、例えば2021年に一般NISAで購入したものは2025年に非課税期間が終了するのです。
つみたてNISAが始まったのは2018年です。2018年に購入したつみたてNISA分は2037年に非課税期間が終了します。2019年中に購入分は2038年、2020年中に購入分は2039年、そして最終的に2042年が最終年になるのです。
【重要!】非課税期間終了後の注意点
旧NISAで保有している商品は、非課税期間が終了した後に新しいNISAへ移管(ロールオーバー)することはできません。非課税期間が終了する前に、以下のいずれかを選択する必要があります。
・ 売却する
・ 課税口座(特定口座や一般口座)へ払い出す
そのままにしておくと期限終了後は自動的に課税口座へ移管されるので特別何かする必要はないのですが、非課税メリットを最大限に活用したくて期間内に売却を検討している場合は、毎年コツコツ売却していくのか、面倒なら非課税期間が終了するものがある初め年に全部売却してしまうのかなど考えないといけません。
◆ 旧NISAでの新規購入はできる?
2024年以降、旧NISA(つみたてNISA・一般NISA)での新規購入(買付)はできません。すでに保有している商品の運用のみが継続となります。
◆ ジュニアNISAについて
ジュニアNISAについても、つみたてNISAや一般NISAと同様に、2023年で新規買付が終了となりました。
◇ 18歳になるまでは非課税で保有可能!
2023年までにジュニアNISAで投資した商品は、非課税期間(5年間)が終了した後、自動的に「継続管理勘定」という特別な口座に移管されます。この継続管理勘定では、口座開設者本人が18歳になるまで非課税で保有し続けることが可能です。
継続管理勘定とは?:ジュニアNISA口座で保有する金融商品が2023年末以降に非課税保有期間が終了する場合に、口座開設者が18歳になるまで非課税で保有するための口座です。この口座では、新たに投資を行うことはできません。
◇ 2024年以降はいつでも引き出しOKに!
これまでは原則として18歳まで引き出しが制限されていたジュニアNISAですが、2024年以降は、年齢や理由にかかわらず、ジュニアNISA口座で保有している株式や投資信託、現金などの全額を非課税で払い出すことが可能になりました。
ただし、注意点があります。一部だけを払い出すことはできません。ジュニアNISA口座にある全ての金融商品を払い出した上で、そのジュニアNISA口座は廃止されることになります。
◆ まとめ
旧NISA制度で投資した商品は、新しいNISAとは切り離されて、それぞれの非課税期間が終了するまで非課税で運用が続けられます。新NISAで新たな投資を検討する一方で、旧NISAの資産も忘れずに管理していくことが大切ですね。
ご自身の投資状況に合わせて、旧NISA商品の今後についても計画を立てていきましょう。新NISA枠が空いているなら、旧NISA商品を売却した資金で新NISAで再投資するのも一手ですよ!
旧NISAはもう買い足しできませんが、「今ある資産をどう動かすか」はあなた次第です。
非課税期間が終わる前に、
・ 売る
・ 課税口座で持ち続ける
・ 新NISAで戦略を練り直す
この3つを意識しておきましょう!