- 投稿日:2025/07/31
- 更新日:2025/09/29

■ なぜ撤退ラインが必要なのか?
副業せどりを始めると、最初はワクワクします。でも、現実は甘くありません。時間をかけても利益が出ないと、誰だって不安になります。
そんなときに必要なのが「撤退ライン(やめる判断基準)」です。
・続けるかやめるかの判断に迷わない
・感情ではなく、数字で判断できる
・惰性で時間やお金をムダにしない
撤退ラインを最初から明確にしておくことで、冷静な判断ができるようになります。
■ まず知っておいてほしいこと
「せどり=必ず成果が出る」とは限りません。
だからといって、「1ヶ月やって成果が出なかったからやめよう」というのも、時期尚早です。
大切なのは、“努力の方向性”と“見極める基準”です。
せどりは経験積上げ型のビジネス。
最初の数ヶ月は「準備期間」として考えることが大切です。
■ 撤退ラインを考える3つの視点
以下の3つの視点を使って、「やめ時」を論理的に判断できるようにしましょう。
① 時間の撤退ライン(〇ヶ月)
おすすめの目安は、最低でも3〜6ヶ月です。
1ヶ月目:リサーチ・出品・販売の流れを覚える時期
2〜3ヶ月目:仕入れの質が少しずつ上がってくる
4〜6ヶ月目:ようやく「利益の出る型」が見えてくる
せどりは“経験積上げ型”のビジネスです。最初は仕入れ精度が低くて当然です。
逆に6ヶ月やっても手応えが全くなければ、改善点を洗い出す必要があります。
成果を出している先輩からアドバイスを聞いてみましょう。
② 金額の撤退ライン(〇万円)
副業であれば、初期投資+継続費用=5〜10万円を一つのラインにしても良いでしょう。
初期経費:仕入れ資金・道具(プリンター、棚、梱包資材など)
継続費用:保管料、ガソリン代、電車代、外注費 etc.
例えば、合計で10万円投資したとして、それを半年やって回収できる見込みがない場合は、一度見直すタイミングです。
③ 気持ちの撤退ライン(ワクワク感・納得感)
数字だけでは割り切れないのが「モチベーション」です。
「毎回の仕入れがしんどくて苦痛」
「時間が取れない、家族とギスギスする」
「利益が出ても気持ちが全然満たされない」
こうした状態が長く続くようであれば、無理に続ける必要はありません。
副業の目的は「人生をよくするため」であって、「我慢大会」ではありません。
■ 撤退する前に見直してほしい3つのこと
撤退を検討する前に、一度次の3点をチェックしてみてください。
1. 成果の「数字」は見える化できているか?
なんとなく「成果が出ていない」ではなく、
・月間売上はいくら?
・目標達成に必要な仕入れ時間はどれくらい?
・目標達成に必要な仕入れ金額はいくら? etc.
数字を可視化してみましょう。
そのうえで、改めて行動計画を立て直すことが重要です。
🟢数値化の参考記事:せどり初心者のための創業計画・事業計画の立て方
2. 改善の余地はあるか?
・ジャンルを変える(本→家電、中古→新品 など)
・手法を変える(電脳→店舗、店舗→中国輸入 など)
・外注・自動化できる部分を整理する
改善点に気づいていないだけ、ということも多いです。
この点においてもやはり、成果を出している人に会ってアドバイスをもらうことが大切です。
3. 「何のためにやるのか」を再確認する
家計の足しにしたい?
子どもの教育資金を貯めたい?
将来的に独立したい?
目的がブレていると、すぐに「やめたい」という気持ちになります。
撤退を考えるタイミングこそ、「原点回帰」が大切です。
■ せどりをやめるのは“悪”ではない
ここまで読んで、「やっぱりせどり向いてないかも…」と思った方もいるかもしれません。
でも、それでいいんです。
せどりは「入口」でしかありません。
向いていないなら、次の副業に挑戦すればいい。
撤退は“挫折”ではなく、“選択”です。
■ まとめ:撤退ラインは“逃げ”ではなく、“戦略”
判断軸目安ライン
・時間軸:最低3〜6ヶ月
・金額軸:初期+運転資金で5〜10万円
・モチベーション:ワクワク感がなくなったら
「成果が出ないからやめる」はネガティブな選択に見えるかもしれませんが、実はとても戦略的な判断です。
時間もお金も有限。
だからこそ、冷静に撤退ラインを決めて、必要なら次へ進む。
それが“賢い副業家”のマインドです。
■ 最後に
この記事が、「せどりを続けるべきか悩んでいるあなた」のヒントになれば嬉しいです。
そして、せどりを続けるにしても、やめるにしても、「自分で納得して決断できた」なら、それはきっと正しい選択です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!