- 投稿日:2025/08/03
- 更新日:2025/10/02
.jpeg)
創業から今に至るまでの歴史に触れる
前回記事の続き
https://library.libecity.com/articles/01K0Y73MKYAS9VZ02DHJ4M4GHX
として、今回はとある創業15代・300年以上続く老舗のお茶屋さんを訪れた時に学んだ『商い』の本質を体験した内容です。
少し緊張しながら暖簾をくぐった私たちに、
「まずは一服どうぞ」と、店主らしき方がやさしく声をかけてくださいました🍵
その言葉に、肩の力がふっと抜けていきました。
「今日はどんな感じのものをお探しですか?」
お茶を頂きながら、店内に目を向けて
ゆったりとお茶をいただき、気持ちがほどけた頃。
優しい笑顔とともに、ふわりと自然な問いかけが届きます。
「今日はどんな感じのものをお探しですか?」
そこには一切の押し売り感もなく、
初めて訪れた“一見さん”である私たちにも、実に丁寧な対応。
わからないことは一からやさしく教えてくださり、
「まずは楽しんでくださいね」というひと言が、心に深く残りました🫶🏻
買ったのは、茶せんと茶さじ、お抹茶
実は私、最初は茶せん1本だけ買うつもりで、伺ったのですが。
でも――
店主さんの接客があまりにも丁寧で、寄り添うようにやさしく、
難しい言葉を一切使わず、初心者の私にもわかりやすく説明してくださる姿に、どんどん引き込まれていきました。
「お家で楽しむなら、100円ショップのお道具だって、十分なんですよ」
その言葉が、どれだけ私の気持ちを安心させてくれたことでしょう🥹
老舗と聞くと、どこか
「かしこまらなきゃ」
「作法を知らないと恥ずかしい」
という緊張感がありますが、
このお店にはそれがまったくなかったのです。
15代、300年以上続く老舗としての風格はしっかりと漂いながらも、相手に一切の威圧感を与えない。
むしろ、初めての人こそ大切にしてくれる、そんな『心の敷居の低さ』
が、あの空間には息づいていました。
必要最低限のお道具でも、ちゃんと
『始められる』
ということ。
敷居は低く、それでいて品格は失わない。
そんな絶妙な距離感に、初めての私でも心から安心でき、一気にこのお店のファンになりました😊
また、お抹茶の生産工程や市販品との違い、道具の背景にある価値など、
講座のようなお話も、惜しみなく聞かせていただきました📕
印象的だったお話
「最近は、国内よりも海外からの注文のほうが多いんですよ」
アジア・ヨーロッパ・アメリカなど、さまざまな国々から
観光客の来店やオンライン注文が増えており、
お抹茶が
『健康によい』
として再評価されているとのこと。
このお話を伺って私は――
「もっと、私たち日本人自身がこの文化に誇りを持ちたい」
と、強く感じました。
老舗に学ぶ、“商いの教科書”
このお店での体験を通じて、ひとつ確信したことがあります。
それは――
起業や集客に悩む人こそ、老舗の接客に触れてみてほしいということ。
「なぜこのお店は、何百年も続いているのか」
それを“感じ取る”体験は、どんなビジネス書を読むよりも、深く腑に落ちます。
実際に体感し、自分のサービスに置き換えてみる。
それは、表面的なテクニックでは得られない、“本質”への近道だと感じました。
商いの原点にふれて
この体験を通して、私の中で温めてきた“理想の商い”と
店主の姿勢が、ぴたりと重なって見えました。
敷居は低く、でも品は高く。
そして、相手の暮らしにそっと寄り添う、ぬくもりあるサービス。
それが、人の心を自然とほぐし、
「また訪れたい」と思わせてくれる――
まさに、“商いの本質”そのものだったのです。
お抹茶デビューがくれた気づき
お抹茶デビューをきっかけに、
商いのあり方と日本文化の尊さにふれる、貴重な時間となりました。
私も、そんな空間を目指し、
一歩一歩、自分のペースで育てていこうと改めて感じています🍃